疑惑
光二が亡くなって一週間が経ち、練習に活気を取り戻していた。
そこに一志の姿は無く・・一志は職員室にいた。
それは二日前の事だった。
「光二・・
なんで死んじまうんだよ・・黄金バッテリー復活約束・・し・しただろ・・。」
一志は泣きながら部室のロッカーにもたれ掛かっていると外から誰かが罵倒されている声が聞こえた。
そこには野球部監督の麻永と3年生の捕手の仲居の姿であった。
「馬鹿が!お前はチームの要のポジションだろうが!その要がボールをポロポロしていて何が要だ!!
やる気ねぇなら消えろ!!帰れ!!他の捕手は沢山いるんだよ!!」
麻永はそう言うと仲居に背を向け去って行った。
仲居は急いで走りだし麻永に追い付いた。
そしてこう言い放った。
「俺は星野とは違います!!何を言われたって・・
俺はやめませんよ!!」
そう告げると仲居はその場を去った。
「一体どういう事だ・・。」
一志は次の麻永の一言に光二の自殺の真相を知ってしまう。
「フンッ・・
仲居の奴、少しは見込みあるじゃないか・・。
それに比べ星野はあんな事で自殺しやがって!
下らない男だな。」
そうつぶやき麻永もその場を去っていった。
「な・何だよ・・。それ。監督が光二に何か言ったのか・・。」
一志は麻永を追う事が出来ず、ひざまずいてしまった・・。
つづく
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。
そこに一志の姿は無く・・一志は職員室にいた。
それは二日前の事だった。
「光二・・
なんで死んじまうんだよ・・黄金バッテリー復活約束・・し・しただろ・・。」
一志は泣きながら部室のロッカーにもたれ掛かっていると外から誰かが罵倒されている声が聞こえた。
そこには野球部監督の麻永と3年生の捕手の仲居の姿であった。
「馬鹿が!お前はチームの要のポジションだろうが!その要がボールをポロポロしていて何が要だ!!
やる気ねぇなら消えろ!!帰れ!!他の捕手は沢山いるんだよ!!」
麻永はそう言うと仲居に背を向け去って行った。
仲居は急いで走りだし麻永に追い付いた。
そしてこう言い放った。
「俺は星野とは違います!!何を言われたって・・
俺はやめませんよ!!」
そう告げると仲居はその場を去った。
「一体どういう事だ・・。」
一志は次の麻永の一言に光二の自殺の真相を知ってしまう。
「フンッ・・
仲居の奴、少しは見込みあるじゃないか・・。
それに比べ星野はあんな事で自殺しやがって!
下らない男だな。」
そうつぶやき麻永もその場を去っていった。
「な・何だよ・・。それ。監督が光二に何か言ったのか・・。」
一志は麻永を追う事が出来ず、ひざまずいてしまった・・。
つづく
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。
別れ
「誰か!救急車!救急車を呼んでくれ!」
「何でこんな若い男の子が・・。」
「おいっ!何あれ!?」
「誰か飛び降りたの?」
投身自殺した少年の名前は星野光二。統英学園付属中野球部2年生。
この物語の主人公《大瀬一志》の恋女房(キャッチャー)であった・・。
そう・・。春の桜が散り終え青葉の輝く季節の頃の出来事だった・・。
ヴーヴー、ヴーヴー
ピッ
「何だよ?どしたん?」
一志は電話を取りテレビをミュートにした。
電話の主は野球部2年生代表の速水成也だった。
「星野が自殺した・・。」速水はそう答えた。
「おい・・。何言ってんだよ!!嘘だろ・・。冗談やめろや・・。」
一志は声が震えた。
「ぐぅぅ・・。ううっ・・。い・いいか・・早く、桜区総合病院に来い・・。」速水は泣きながらそう告げると電話を切った・・。
一志は急いで自転車をこいだ。
一志と光二は小5からバッテリーを組んでいた。
一志は170センチの左腕でリトルリーグの注目の存在となった。
光二はそんな一志を信頼し、そして心から光二を尊敬していた。
二人とも野球センスが飛び抜けていた。
リトルリーグでは日本選抜にも選ばれ、
中学生ながら特待生の資格を得て野球の名門《統英学園付属中》に入学した。
しかし、一志は1軍へ光二は2軍へ・・。
一志はメキメキ頭角を現わし中学1年ながら春の大会に登板し全国まで駒を進める原動力となった。
「光二、早く1軍に来いよ!!」
「カズ君はすごい投手だから・・。
もうレギュラーなんだよね・・。
僕はキャッチャーだし・・同じポジションに仲居先輩や片平君が居るから・・。でもね。紅白戦でホームラン打ったから評価次第では1軍になれるかも・・。」
「やったな。光二!!黄金バッテリー復活だな!!」
「はははっ!気が早いよ!カズ君。」
これが二人が交わした最後の言葉だった・・。
一志が病院に着いたのは速水の電話から30分後だった。
急いで手術室まで行くと光二の両親と弟の健二がいた。
「大瀬!こっちだ。」
速水の声が聞こえた。
そこには二年生野球部員数名と光二のクラスの担任教師と野球部顧問がいた。
「先生!!光二の容態は!?」
「意識不明の重体だよ・・。」
と担任の先生が答えた。
すると・・
グィーン!!
手術室の扉が開き、執刀医が現れた。
「先生!!うちの息子は!?」
光二の母親が執刀医に聞くと・・
「最善は尽くしました。しかし残念ですが・・光二君は永遠の眠りにつかれました・・。23時12分ご愁傷様です・・」
つづく
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。
「何でこんな若い男の子が・・。」
「おいっ!何あれ!?」
「誰か飛び降りたの?」
投身自殺した少年の名前は星野光二。統英学園付属中野球部2年生。
この物語の主人公《大瀬一志》の恋女房(キャッチャー)であった・・。
そう・・。春の桜が散り終え青葉の輝く季節の頃の出来事だった・・。
ヴーヴー、ヴーヴー
ピッ
「何だよ?どしたん?」
一志は電話を取りテレビをミュートにした。
電話の主は野球部2年生代表の速水成也だった。
「星野が自殺した・・。」速水はそう答えた。
「おい・・。何言ってんだよ!!嘘だろ・・。冗談やめろや・・。」
一志は声が震えた。
「ぐぅぅ・・。ううっ・・。い・いいか・・早く、桜区総合病院に来い・・。」速水は泣きながらそう告げると電話を切った・・。
一志は急いで自転車をこいだ。
一志と光二は小5からバッテリーを組んでいた。
一志は170センチの左腕でリトルリーグの注目の存在となった。
光二はそんな一志を信頼し、そして心から光二を尊敬していた。
二人とも野球センスが飛び抜けていた。
リトルリーグでは日本選抜にも選ばれ、
中学生ながら特待生の資格を得て野球の名門《統英学園付属中》に入学した。
しかし、一志は1軍へ光二は2軍へ・・。
一志はメキメキ頭角を現わし中学1年ながら春の大会に登板し全国まで駒を進める原動力となった。
「光二、早く1軍に来いよ!!」
「カズ君はすごい投手だから・・。
もうレギュラーなんだよね・・。
僕はキャッチャーだし・・同じポジションに仲居先輩や片平君が居るから・・。でもね。紅白戦でホームラン打ったから評価次第では1軍になれるかも・・。」
「やったな。光二!!黄金バッテリー復活だな!!」
「はははっ!気が早いよ!カズ君。」
これが二人が交わした最後の言葉だった・・。
一志が病院に着いたのは速水の電話から30分後だった。
急いで手術室まで行くと光二の両親と弟の健二がいた。
「大瀬!こっちだ。」
速水の声が聞こえた。
そこには二年生野球部員数名と光二のクラスの担任教師と野球部顧問がいた。
「先生!!光二の容態は!?」
「意識不明の重体だよ・・。」
と担任の先生が答えた。
すると・・
グィーン!!
手術室の扉が開き、執刀医が現れた。
「先生!!うちの息子は!?」
光二の母親が執刀医に聞くと・・
「最善は尽くしました。しかし残念ですが・・光二君は永遠の眠りにつかれました・・。23時12分ご愁傷様です・・」
つづく
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。