あにょにょ~!
自分時間を確保するのが
超絶ド下手くそなワタシがお送りするブログ
「そうだ ちょっと、休もう。」
本日も最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!
今日は読書感想を綴っていこうと思います。
今回ご紹介する本はコチラ!
【なおにゃん】さんの
「うつ逃げ
~うつになったので全力で逃げてみた~」
です!
実は以前にもなおにゃんさんの本の感想を綴らせて頂きました。
その記事はコチラです。
それで、なおにゃんさんのTwitterで「うつ逃げ」という本が発売されていることを知りました。
なおにゃんさんの
Twitterアカウントはコチラです^^
↓
発売を知ってしばらく経った頃に「読みたい!!!」と強く思った瞬間があり、そのタイミングで購入させて頂きました。
その「読みたい!!!」と強く思った瞬間というのが、ちょっとここから話が長くなりますが…ご了承ください。
ワタシは昔から【気乗りしないけどやらなきゃいけないこと】と【楽しみで今すぐにでもやりたいこと】が目の前にあったら、まずは【気乗りしないけどやらなきゃいけないこと】を終わらせてからじゃないと【楽しみで今すぐにでもやりたいこと】を全力で楽しめないという、めちゃくちゃ厄介な気質を持っています。
だから夏休みの宿題(ワタシの地域では『夏休みの友』通称:夏友-ナツトモ-)も、夏休みの前半に終わらせておかないと、夏休みを全力で楽しめず、夏友の進捗状況が思わしくない状態でプールにでも行った日にゃ「うわぁあぁあぁ夏友ぜんぜん終わってないよ~!せっかく流れるプールで遊んでても夏友がチラつく!クソー!」ってな具合です。
とにかく0か100みたいな生き方で、「適度に休む」ということが上手く出来ないまま大人になりました。
だから高校卒業後に就職した職場でも、「定時で帰っても、このやり残した仕事がチラついて家でのリラックスタイムを全力で楽しめない気がする…!残業してこの仕事を全部終わらせてから帰ろう…!」という社畜マインドが常にあり、人手が全く足りないという職場環境だったこともあり、気付けば26連勤もしちゃった月があったくらい、ガムシャラ過ぎるくらい働いてました。
んで、最終的に就職してから5年くらい経った頃にピロリ菌の仕業で十二指腸になったのと同時に仕事のストレスで10円ハゲが出来て、更にこの時期に結婚したということもあり、「このタイミングを逃したら辞められない気がする…」と思い、勇気を出して退職し、旦那氏の扶養に入りました。
2ヶ月くらいは専業主婦でしたが、その後親戚の紹介で、土日祝休みの火~金曜までの4連勤、毎日3時間のパートへ出ることにしました。
これで少しは心身ともに穏やかな生活が送れるかというと、そうではなかったんですよねぇ…。
社畜マインドが染み付いてるワタシにとっては「今までフルタイムでバリバリ働いて毎日残業していたのに、今は旦那氏におんぶに抱っこで…申し訳なさすぎる…」という罪悪感を抱くようになりました。
しかも毎週3連休なので、月曜日の朝に「今日も休みだ…」と思いながらゴミ出しに行くと、登校中の学生さんや出勤中の会社員さんなどとすれ違うと、「みんな憂鬱な月曜日を乗り切ろうとしてるのにワタシは休みだ…」と、更に罪悪感が押し寄せて来ました。
で、その色んな罪悪感を何とか払拭したくて、たどり着いた答えは「短時間しか働いてないんだから、せめて家のことは旦那氏に迷惑をかけないよう、完璧にこなさなきゃ!!!」という、自分で自分の首を絞めるような、給料も休みも無い「家事」を朝から晩まで頑張るようになりました。
ちなみに家事全般、昔からずっと嫌いです(笑)
料理も苦手だし洗濯干すのも畳むのも嫌いだし、掃除も出来るならしたくないです(笑)
でも夏休み同様「プール」より「夏友」を優先するという選択肢しかワタシの中にはありませんでした。
そんな生活が続いてから3年くらいが経った時に、ウチのすぐ近くに暮らす祖母が急逝しました。
祖母は祖父と、ワタシの叔父・叔母、ワタシの従弟たちと暮らして居ました。
でも、祖母が亡くなったことで、昼間は叔父・叔母・従弟たちはそれぞれ仕事に出ているので、祖父が朝から夕方まで、一人で過ごすことになります。
その当時、祖父は帯状疱疹に罹っていて、心身ともに弱っていたこともあり、また心臓と気管支の持病もあるので、誰に頼まれた訳でもありませんが、ワタシの脳内ではあるシュミレーションが行われました。
"祖父が一日家に一人で居て、叔母が作り置きしたお昼ご飯と夕飯をチンして、テレビを観ながら一人で食べてる……その頃ワタシはパートから帰って来て、自宅で夕飯支度までの間、のんびりしてる………うっ…!!!祖父が一日中一人で居るとこ想像したら、自宅でのんびりなんてしてられない…!!!!!"
はい。発動しちゃったんです。「プール」より「夏友」を優先しちゃう、いつものあのマインドが…。
で、パートが終わったら祖父宅に寄って、叔父・叔母・従弟の誰かが帰って来てから、自宅へ帰るというような生活リズムになりました。
という訳で、家族や親戚に頼み込まれた訳でもなく、ただワタシが勝手にそうしたくて始めたことですが…やっぱりここでも罪悪感がやって来ます。
自分で好きで始めたことなのに、「今日はちょっと行くの億劫だな…」と、思う時が出てきます。
そんな時に、「勝手に好きで始めたことなのに"億劫だな…"って何だよ…」と、自分に嫌気がさしたり、パート後に用事があったり、「もう今日は頑張れない…」って日に、叔父・叔母・従弟とバトンタッチする前に祖父宅から帰る時があって、その時にもワタシの車が見えなくなるまで見送ってくれる祖父の姿をルームミラー越しに見ると、罪悪感で涙が出て来たりします。
ワタシの母方の祖父なので、ワタシの母や叔母は「じいちゃんも自由気ままにやってるんだから、あんまりじいちゃんのこと気にせず休んでね」って言ってくれるんです。
旦那氏も「お願いだから家事頑張りすぎないで、もう少し自分のこと優先して休みな…」って言ってくれるんです。
で、「ありがとう。もっとゆっくり休むね…!」って言うんですけど、心の中では「それが上手く出来ないからしんどいのよ…分かってはいるんだけど、どう休んだら良いのか分からんのよ…みんなからの優しさも素直に受け取れない自分、ホント嫌だ…」って感じでした。
頭じゃ「もっと休もう」って思うんだけど、心がぐちゃぐちゃで、自分でもどうしたら良いのか分からなくなってる感じで…。
んで、「じゃあ…もっと趣味に没頭しよう!」と思って、絵を描いてSNSに投稿して、他の方の作品を見て「うわぁ…みんなほんとに素敵な作品ばっかりだなぁ…ワタシももっと良い絵が描けるように頑張らなきゃ!」と、またしても社畜マインド発動。
「んじゃ気分を変えて推しグルちゃんの動画観よう!」と、観始めたら「推しちゃん達こんなにも色んなこと頑張って好きなこと極めてるのにワタシは何もかも中途半端だな…もっと好きなこと極めなきゃ!」と、こっちでも社畜マインド発動。
…と、かな~り前置きが長くなってしまいましたが、こんな具合に色んな罪悪感やら社畜マインドが長年蓄積されて来た結果、「生きるのってしんどい…」という気持ちが膨らんで、「このままじゃ自分が壊れる…!とにかく休むことに罪悪感を感じない方法を見つけなきゃ…!」と、思ったんです。
その時に「…あっ!そういえば…!!!」と、思い出したのが、なおにゃんさんの「うつ逃げ」でした。
なんかもう藁にも縋る思いで、その翌、出勤前に本屋さんに駆け込みました。
でも、大好評につき売り切れでした…!(笑)
それで「うおぉおぉおぉおぉ…!ネットで昨日ポチれば良かったぁあぁあぁあぁ…!」と、心の中で叫びながら、本屋さんの駐車場でポチらせて頂きました!(笑)
という訳で!!!!!
前フリが長すぎましたが、やっと「うつ逃げ」をゲット出来たので、感想も綴らせて頂きます^^
なおにゃんさんは
"はじめに"の漫画の中で
"逃げちゃダメだと 世の中はいうけれど
休むことは 悪いことではないし
逃げることで 得られることも
あるんじゃないかと 思います
そんな気持ちを 伝えたくて
この漫画を描きました"
と、綴られています。
人気Web連載が
待望のコミック化ということで、
1章から5章までの構成になっていて
【1章】うつの発症
【2章】休職生活
【3章】そしてベトナムへ
【4章】絵本作家への道
【5章】振り返りとその後
というタイトルが付けられています。
各章ごと4~6話くらいの構成で
各話5ページくらいの漫画が掲載されており、
漫画の最後にはその話の締めくくりとして
片面1ページになおにゃんさんの
その話にまつわるエッセイが添えられています。
この構成が本当に読みやすくて
1日で一気に読了しました。
なおにゃんさんの綴る飾らないありのままの文章と、なおにゃんさんが描く個性爆発なとっても素敵なイラストに引き込まれ、うんうんってたくさん共感したり、なるほど…!と、目からウロコな捉え方をたくさん学べました。
ネタバレしないように書いて行きたいので詳しくは、ぜひ一度読んで頂きたいのですが、たくさん心に響いた所がありましたので、なるべくネタバレしない範囲で感想を綴らせて頂きます。
まずは序盤に出てくる
"春だ…楽しい
そして 楽しいと 思えたことが
何より 嬉しい…"
という言葉にとっても共感しました。
好きなことに没頭しようとしても、社畜マインドや罪悪感に襲われて、何事も全力で楽しめない日々の中でも、たまにガーデニングをして、元気がなかった植物が鉢を植え替えたらまた元気になってくれた姿を見て「うわぁ…幸せだ…」と、思えたことがあって、その時「まだ自分の心の中にそういう感情があって本当に良かった…嬉しい…」って思えたんです。
だから、このなおにゃんさんの言葉にとっても共感しました。
もうひとつ、
こちらも激しく共感したのが
"いっそのこと
不真面目な性格になれたら
ラクなんだろうけど…"
"どちらにも ふり切れない
自分がイヤ…"
という言葉です。
もう、ホントにそう…(泣)!!!
割りきって休めてたらこんな風に一人で悩まないんだろうなって瞬間がたくさんあったので、めちゃくちゃ共感でした。
祖父と同居してる叔母もヲタ活に生きてる人で、叔母は休みは休みとキッチリ割り切れる人なので、職場に「この日はライブ行くんで!」と、しっかり休み希望出して遠征ガンガン行ってるので、ワタシもそういう風に生きたいのに、そう出来なくて苦しくて、上手く息が出来ない…って感じだったので、とにかく共感でした。
それから、
雷に打たれたかのような衝撃が走ったのは
"あー・・・ それはネ
眠いからだヨー"
です…!!!
詳しくはぜひ読んで頂きたいのですが、本当にもう、なんかシンプルだけど自分が上手く出来てこれなかったことで、「あ…そうか…眠いから眠る…休みたいから休む…ワタシももっとシンプルに生きれば良いんだ…」って思う、きっかけを貰えました。本当に感謝しています。
今では忙しい日にも、せめて家事の合間に3分だけでも横になったり、目を瞑ることを意識しています。
それから、好きなことと一生懸命に向き合うなおにゃんの姿を見ていて、「ワタシも、ただ純粋に「好き」って気持ちだけを大事に育みながら、好きなことを楽しんだら良いんだなぁ」とハッとさせられました。
自分の感じる「好き」を大切にすると、今まではついついキラキラな推しちゃん達と自分を比べて自己嫌悪に陥ってましたが、見方を変えて、「推しちゃん達は、好きなダンスや歌を一生懸命頑張ってる。ワタシはそんな推しちゃん達を見て元気を貰って、またパートと家事を頑張るエネルギーに変える」と思えば、自分を否定せずに、ただ純粋にヲタ活を楽しめるし、素敵な絵を描いている人達を見ても「ワタシにもワタシにしか描けない絵があるよね」と、他人と自分を比較せずに済むことに改めて気付かされました。
それから、おまけ漫画に登場するA子ちゃん、めちゃくちゃ素敵…!と、優しい気持ちになり、鼻水啜りながら読みました。
更に、一番最後のページには【解説】として、浜松町メンタルヘルスクリニック院長の加藤高裕先生のコメントが見開き1ページに掲載されてるんですが、加藤先生がホントにもう、「先生そうそう!!!そうなのよ!!!それが言いたかったのよ!!!」って、目の前に加藤先生がいらっしゃったら、思わず先生の肩をバンバン叩いちゃいそうなくらい、この「うつ逃げ」について、そしてなおにゃんさんについてを、優しい文章で、しかしながら的確に記してくださっています。
スカッとして、あったかい気持ちにもなります。加藤先生にも感謝です。
なんだかダラダラとたくさん書いてしまいましたが、本屋さんに駆け込んで、本屋さんの駐車場で「うつ逃げ」をポチって本当に良かったなぁと思いました。
「うつ逃げ」というタイトルではありますが、ワタシのように休むことへの罪悪感と闘っている方にも、ぜひ一度読んで頂けたらなぁと思います。
あくまでワタシの場合ですが、「うつ逃げ」を読んだ後に、休むことへの罪悪感がゼロになったのかというと、そんなに簡単にゼロになることは無いですが、確実に罪悪感は減りました。
なおにゃんさんが自分の感じたことや、湧き上がる自分の気持ちと向き合って、その気持ちを大事にすることの大切さを、この本を通して伝えてくださったおかげで、ワタシも「休むことは自分を大事にすること。まずは自分を大事に出来るようになってから、周りに気を配れば良いよね」と、思える日が増えました。
今までは「夏友」を全部終わらせてからじゃないと「プール」を楽しめませんでしたが、これからは「とりあえず一番苦手な算数だけやったらプール行くべ!」ってな感じで、「夏友」と「プール」を上手く織り交ぜながら過ごせるようになるのが目標です。
もしもこのブログを読んでくださっているあなたが、色んな場面で休むことへの罪悪感を少しでも抱えていたなら、その罪悪感がワタシのように大きく膨らんでしまう前に、ぜひ一度、なおにゃんさんの「うつ逃げ」読んでみてください~!
勝手にAmazonさんのリンクも貼っておきます~!
最後まで読んでくださり
ありがとうございました~!
◆ワタシの自己紹介◆
・平成1桁生まれの午年
(ソレもうほぼ何年生まれか言ってるじゃん)
・パート勤めをしながら旦那氏とウーパールーパー&熱帯魚たちと楽しく暮らしています
・趣味:絵を描くこと(アナログ)/推し活(SE7ENさん、Snow Man 他)/読書(主にエッセイ)
・HSP(繊細さん)気質:人と接することが好きなHSEタイプ(非HSS型HSEまたは外向型HSPとも呼ばれています)
・Instagram
あにょ~!