子孫が祖神を祀る。
巨勢氏が祀った社もまた、彼らに繋がる。
★前の記事
★目次
☆1 ヒメコソ神
☆2 巨勢氏は物部氏
ヒメコソ神
(「儺の國の星」40、葛城星(かつらぎほし)より引用)
風子(かさこ)を姫子と書き”ひめこそ”と訓ずる。”ひめ”とは天女であり、後には神祠に仕える女官の意になるが...”こそ”は上古の継承であり、したしみを示す愛称であった。
この近辺に、二つのヒメコソ社がある。
福岡県小郡市の媛社(ひめこそ)神社(七夕神社)。
佐賀県鳥栖市姫方町の姫古曽神社。
媛社神社
媛社神社の祭神
栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのこみと)(織姫)
天火明命(磐舩神) 織姫の長男
高皇産霊尊(たかみむすびのみこと) 織姫の父
宗像神(むなかたのかみ)道主神 道の神様
姫古曽神社の祭神
御祭神は、市杵島姫命
八幡大神、住吉大神、
高良大神、菅原道真
☆原初の祭神は織女神
☆宇佐から神を勧請
☆住吉神、高良神を合祀
二つの社は同神と示唆する伝承あり。
ここから
磐舩神=饒速日命=高良神=住吉神=八幡大神
棚織神=栲幡千千媛=織女神=市杵島姫命
と分かった。
市杵島姫命は御炊屋姫。
内宮の女神、天照である瀬織津姫=織姫。
彼女は饒速日命の后。
高良神が饒速日命であるので、彼らは夫婦となる。
(詳細、以下の記事)
市杵島姫命は宗像神であり、やはり織姫に繋がる。
織姫の父とある高産巢日神は高木神。
前回の記事より、高良神と同神。
「山を譲った(奪われた)」これも同神を示唆していた。
ヒメコソ神は七夕神。
親子では伝承は成立しない。
神話の神は彼ら二柱に集約される。
親等もすべて関係なく、彼らである。
更に、高良大社の「高良玉垂宮神秘書」の高良峰より、ツヌガアラシトとヒメコソ神に繋がる。
ツヌガアラシトが高良神=饒速日命
ヒメコソ神が辛国息長大姫大自命=神功皇后(息長垂姫)=御炊屋姫
(以下、概要)
巨勢氏は物部氏と同族
(「儺の國の星」40、葛城星より引用)
葛城氏と同じ出に巨勢氏があった。大陸では箕子(きし)、或いは姑蘇(こそ)と記された家系に結ばれると説かれており、...倭人伝の躬巨(くし)即ち今の千年川の南の嶺のふかく出る鉱脈を掌握していた一族があった。
巨勢氏は紀氏と同じく、武内宿禰を始祖といている。
彼は高良神であり、饒速日命。
巨勢氏は物部氏と同族であった。
また、巨勢町は佐賀にあり、巨勢神社がある。
ここに社が建ったのは、孝徳天皇の御代、異族が壱岐、対馬を犯したので、巨勢氏が大和から派遣されたことによるよいう。(参考「巨勢神社由緒記」)
つまり社は巨勢氏の為の社。
故に(巨勢大連以外の)祭神は彼らに繋がる。
巨勢神社
祭神 巨勢大連、天照大神、大己貴神、老松大明神、イザナギ命、仁徳天皇、淀媛、菅原道真、倉稲魂神、乙姫神、応仁(応神?)天皇
*****************
饒速日命は天照大神であり、三輪の神の大物主神=大己貴神。
彼は歳神=稲荷神=倉稲魂神。
高良神は志賀海神社の志賀神であり、その伝承は「浦島太郎、山幸彦」の元。
ゆえに、乙姫=神功皇后。
淀姫は豊姫であり、高良大社合祀。
やはり高良神の后の神功皇后となる。
時代により、合祀された神は彼らと同神と(された)と思われる。
道真公は、天神(天の神)と同一視(=彼ら自身)とされたことによる。
応神天皇については、以下。
千年川とは筑後川。
その南に巨瀬川が並行して流れている。
小瀬川、巨勢川とも書かれていたという。
巨勢氏はこの辺りの鉱脈を掌握し、蹈鞴(たたら)製鉄を行っていたのではないかと推測される。
( つづく )
追記
*一方、宗像氏は大神神社の大神氏と同族。
大神神社の大物主神は饒速日命であり、物部の祖神。
「儺の國の星」の真鍋氏は、物部の先祖は近東からきたとされる。
物部氏と秦氏は同族との説もあるので、辛嶋氏が新羅から来たというのは、それを意味しているのかもしれない。
(「新撰姓氏録」については後に)
( つづく )
*記事内の考察や写真、イラストなどの無断使用はご遠慮ください。
*********************************
X(Twitter)
古代や神のこと、少しずつつぶやきます。
小分けなので分かりやすいかもです
フォローお願いします
https://twitter.com/sakura15335?t=zywdh8uJGIhzvxAk28C_Tg&s=09