織女神は七夕の神であり、市杵島姫命。
ゆえに宗像大社の中津宮は、七夕発祥の地とされる。
すべての伝承は矛盾なく、彼らに繋がる。
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★目次
☆1 蹈鞴の神と織女神
☆2 御名方神と武御雷神
蹈鞴の神と織女神
(「儺の國の星」28、小野星(さやのほし)より引用)
Minerva(ミネルバ)は元来は金工の技芸の神であったが、やがては一般に染色織物の上宮にも祭られて、女人はこれを拝み、己の手の上がるを祈った。ここに織女の遠い祖先の一つの姿...西海では昔から、皆形(みなかた)、御名方などと崇められていたからMinerva(ミネルバ)の倭名であったかもしれない。
...有明海の民族は夏場に蹈鞴を熔かす。仕事の上首尾を
祈る対象が外ならぬ織女であった。
前回より、蹈鞴の神と七夕の神は同じである。
全ての神は二柱に集約される。
織女神はヒメコソ神社に祀られる。
七夕神社とされ、祭神は栲幡千千姫命(たくはたちぢひめ)と天火明命。
二つの社の神は同神と示唆する伝承がある。
栲幡千千姫命(棚織神)=市杵島姫命
*天火明命=饒速日命=高良神
姫古曽神社の原初の神は織女神であり、後に祭祀された市杵島姫命がこれであることを示している。
一番重要なことは、日本の社で神をすげ替えたりはしていないということ。
何より神の力を信じ、祀ってきた者たちが祟られるようなことはしない。
名を変えられているだけだと見ると、すべての意味が通るようになる。
☆市杵島姫命は弁財天。
櫛玉比女命神社の祭神の御炊屋姫がその呼称、土地名であった。
櫛玉比女命神社*奈良県
☆籠神社の豊受大神は、絵馬では市杵島姫命。
☆絵馬の神は祭神。
☆大神神社の摂社の御炊社の神は豊受大神。
➡御炊屋姫の名は豊受大神を意味する。
☆天河弁財天は内宮の女神を勧請。
➡弁財天は女神天照=瀬織津姫
以上のことから、
市杵島姫命=弁財天=御炊屋姫=豊受大神=女神の天照=瀬織津姫
となる。
上記、引用では織女が皆形(みなかた)。
彼女は市杵島姫命なので、宗像(宗形)神を示唆すると思われる。
この表記の前に「道主神(=宗像神)」の記述があった。
御名方神と武御雷神
神は、二柱の天照に集約されるが、男天照である饒速日命の存在は後に隠される。
神話ではこの二柱を対比している。
御名方(皆形)神と武御雷神は、国譲りをかけて勝負していた。
武御雷神は鹿島神=春日神であり、高良神と同神。
☆彼は饒速日命であるので辻褄があう。
そうすると御名方神(皆形=宗像神)となるが、神話では負けている。
物語の勝ち負けはこだわっていないということか。
また、〇〇の神と言うと、〇〇神社(社に祀られる)神ということと、単独の神を意味する場合がある。
御名方神を祀る諏訪神社の神は、彼であり、摂社などに必ず名を変えた彼女も祀られていることになる。
御名方神は、彼自身でもある。
また、神武天皇の項に武御雷神(武甕槌神)と経津主神が出るが、この二柱も同神。
神話の物語は、成り立たないのである。
御炊屋姫は、織姫である、瀬織津姫。
彼女は市杵島姫命である宗像神。
宗像大社*中津宮
七夕の神であるので、宗像大社の中津宮は七夕の発祥の地とされている。
これは、その物語が神の由緒(神の正体)を示唆するもの。
神話では、建葉槌神でもある。
天津甕星を捉えるものであった。
(つづく )
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