続きです。

 

 

☆1<英彦山の神>

☆2<縁起から分かる事>
☆3<英彦山の神の正体>
☆4< 夫婦神 >
☆5<羽白熊鷲退治をした者>

 

  1 英彦山の神

 

英彦山には、修験道に伝わってきた縁起がある。

 

(英彦山奉幣殿)

 

以下、<彦山修験道縁起>より、解読、抜粋。

 

宗像三神は日の神を奉り、勅命により、最後に宇佐に降りた。

 

大己貴神が娶った田心姫命、瑞津姫命は、英彦山の北峰に鎮座し、北峰の主となった。

市杵島姫命はこの山(英彦山)の中腹に鎮座。

 

 

(英彦山中岳の上宮)
 

忍穂耳命の霊(魂)は、鷹と一つになって、東から飛来してこの嶺に止まった。

大己貴神は、北峰を忍穂耳尊に献上した。

故にこの山を日子という。

(忍穂耳命は、天照神の子だから)

 

田心姫命、瑞津姫命は、北山を降りた。

宗像三女神と大己貴神は、許斐(このみ)山に移った。

 

 

  2 縁起から分かる事

 

 

*宗像三女神が奉った日の神とは、大己貴神=饒速日命のこと。

*宗像三神は一柱の神。
大己貴神と夫婦であるのは、「市杵島姫命」だ。

 

*許斐山には、宇佐神宮の末社がある。

宇佐神宮の大宮司家が武士化した時に、許斐山に山城を造った。

(以下サイト、参考)

https://maidonanews.jp/article/14400234

 

*このことからも、神はそれを信仰する一族が土地に祀り、名を替えたり、伝承の中で「神が降りた地」とされることが分かる。

 

☆宗像三女神は、宇佐神宮に祀られる「比売神」。
そこに共に祀られる神功皇后。

豊前豊後の一ノ宮の神は彼女であり、豊姫神とは神功皇后のこと。

 

 

豊姫は高良大社の本殿に合祀される。

彼の后は神功皇后であり、后を差し置いて他のものを共に祀ることは無い。

 

 

 

英彦山の神、大己貴神は饒速日命。
高良神は彼であることが分かっている。

 

 

 

  3 英彦山の神の正体

 

では、英彦山に祀られている大己貴神と宗像神は、饒速日命と御炊屋姫になる。

(天照大神と豊受大神)

 

これが高良神と神功皇后だ。

 

 
北岳の祠
 

 
北岳の磐境(禁足地)
 

後に天忍穂耳命と名を替えられた。

山中には、天火明命を祀る大南神社もある。

饒速日命だ。

 

天忍穂耳尊は忍骨命と同神。

正勝吾勝勝速日天忍穂耳命。

 

神話では天照とスサノオの誓約の場面に登場する。

お互いに交換した品物を、スサノオがかみ砕き、吐き出した息から現れている。

これは同神を意味するもの。

スサノオ神と彼は同神。

「品物を交換した」は、天照の交代を意味する。

 

高良神は祇園神であり、スサノオ命。

「高良峰の伝承」では、饒速日命=天照に繋がる。

 

 

 

(英彦山 大南神社)
 

日の神が天照。神話では、その御子が天忍穂耳とされるから、替えられたのだ。

 

「移った、譲った」は、名を変えた同じ神である。

親等は関係ない。

 

 

 

 

  4 夫婦神

 

この縁起には「大己貴神と宗像三神が夫婦」とある。

しかし、これには矛盾があった。

伝承によって相手が入れ替わっていた。

これはそれぞれが同神であることを示唆している。


☆高良神(住吉)と、神功皇后が夫婦(高良玉垂宮神秘書)

☆住吉神と神功皇后が夫婦(大阪住吉大社の伝承)

☆天火明命と豊受大神が夫婦(籠神社)

☆饒速日命と瀬織津姫が夫婦。
☆住吉神と瀬織津姫が祓いの神

 

 

大己貴神=大物主神=饒速日命=天火明命=天照大神=住吉神。
宗像三神=市杵島姫命=弁財天=御炊屋姫=豊受大神=神功皇后。

 

神社や伝承によりこの組み合わせが違う=それらは信用に値しない、のではなく、

全て同じ神であるから、色んな組み合わせになってると分かれば、腑に落ちるはず。

☆大己貴神と宗像神の組み合わせは後に登場する。
 

 

  5 羽白熊鷲退治をした者

 

射手引神社(柿木)と冷水峠(シタクラツクシ坂)

 

これらの羽白熊鷲を退治したのも神功皇后だった。
(高良の伝承では、高良神(住吉神)と神功皇后)

 

射手引神社には彼女らが祀られ、伝承もあった。
(「射手引神社 1 ~神功皇后と高良神の熊襲退治~」) 
 

 

*全て、高良神(住吉神)と神功皇后にたどりつく。

彼らは饒速日命と御炊屋姫命であり、

天照大神と豊受大神。

 

高良の伝承では、彼女と高良神は夫婦であり、共に戦っている。

 

 

彼らが熊襲を退治したのだ。

故に、その社や山に祀られる。

 

彼ら自身が四座と脊振などで神事を行い、神の結界を張った。

 

神功皇后が福岡の山々に登ったのはその為。

 

英彦山の大己貴神は饒速日命。
そして住吉神。
宗像神は、御炊屋姫であり、瀬織津姫。
そして神功皇后。

 

住吉神と宗像神、瀬織津姫。
彼らは、祓いの神である。

 


 

 

< 光の柱 >
 

いつもコメントをくださる、天澤さんに言われて気づいた。

グリッドワーカーと言うそう。

 

神事とは、これのことではないのか。

光の柱を立てる。

その光の柱が繋がり、結界ととなる。
まさにそのまま。

 

 

それは那珂川の安徳台で見た。

神を一柱と呼ぶのはその為。

 

 

( つづく )

 

文中に登場して頂いた天澤さんのブログです。

どの回をリブログしようと探したら、今回のを示してるのがありました。

天澤さんは感覚が同じです。

流石です照れ

 

 

 

来冬こそは、Wの滝の氷瀑が見たいっ!

ノーマルタイヤじゃお山に近づけません笑い泣き

 

 

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