巨大な奈良湖の水がざあ~っと引いていく。
その光景と大国主神の”幸魂奇魂”が重なった。
出雲大社にあるあの像だ。
 

 
奈良湖の水を引いた。
那珂川に裂田溝(さくたのなで)という水路を造り、田んぼに水を満たした。
それが饒速日命たちが行ったことならば。
繋がるのだ。
 
「水の満ち引き」という現象。
これこそ、「潮干珠、潮満珠」が象徴する”もの”。

饒速日命がもたらしたという十種神宝の中の「玉」。
高良の神が操ったという「干珠満珠」。
山幸彦が海の神(豊玉姫)からもたらされた「潮干珠、潮満珠」。

彼らは同じ神であり、それらは同じもの。
玉の共通点は水の満ち引きを操る力

 

 

  大国主神の幸魂奇魂

 

それは、共に国造りをしたという少彦名神が常世の国に帰ってしまった後に現れた玉とされる。

奈良の「三輪山」に祀れば、国造りに協力しようと告げた。
三輪山の神は大物主神である饒速日命。

つまり、玉は「饒速日命」そのもの。
それは、彼の力の象徴でもあるのだ。

「国造りをするためのアイテム」と捉えれば、「幸魂奇魂」も同じ。
 
神話、伝承のこのような状況は同神を意味する。
全て二柱に集約されるのだから。
 
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巨大な奈良湖の水を引く。
海の引き潮のように。
 
裂田溝(全長6キロにも及ぶ水路)から、田んぼへと満たされる水。
満ち潮のように。
 
*(神功皇后が三炊屋姫、武内宿禰、住吉神とされるのが饒速日命)
当時の人達には、水を操るように見えたのかもしれない。
国造りをしたと言われる彼ら。
神業としか思えないことをやってのけた人たち。

 

  大国主神=饒速日命

 

出雲大社の境内の、大国主命が海から「玉(幸魂、奇魂)」を貰う場面の像は、彼が饒速日命である証になるだろう。


玉は「干珠満珠」(高良大社の伝承)。
饒速日命がもたらした(垂れる)という十種神宝。
高良玉垂神という名は、ここからだ。

 
高良球垂宮神秘書には、それらが「三種の神器」であることが明記されていた。

 

  后・御炊屋姫

 

「大国主神の后」

神話では大国主神の后は須勢理毘売命(すせりびめのみこと)。
妻は、多紀理姫(たぎりひめ)とされ、出雲大社の筑紫社に祀られる。
 
また、村屋坐彌冨津比賣神社の祭神の三穂津姫も彼の后。
その実、彼女は御炊屋姫であった。
(神主さんは物部の子孫。子孫が祀るもの)

 

彼女は饒速日命の后である。

もう一柱の大国主神(=大物主神)が彼なのだ。

 

多紀理姫は宗像神。

 

宗像神は実は一柱であり、市杵島姫命。

御炊屋姫と同神。

 

 

 


出雲大社の大国主神の后「多紀理姫・市杵島姫命(宗像神)」。

大神神社の大物主神の「市杵島姫(宗像神)」。
籠神社の天火明命の后「豊受=市杵島姫命」。
(宇迦乃御魂神も)
 
彼らは”共に同じ”だからこそ、そこに祀られている。
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  幸魂奇魂

 

出雲大社と大神神社。

両社の前で「幸魂奇魂守給幸給」と言葉にするのは、彼が三輪山の饒速日命であることを忘れてないよ、と神に宣言していることになる。


例え、人々がその神の真の姿を知らなくても。
その言霊が、想いが、彼に、饒速日命に届くように。
 
彼の真の姿に深く繋がるように。
 

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