2005年の訪問です。
こちらも、滝が見える露天風呂の写真を撮った
記憶があるんですけれど、紛失。
宿泊、もしくは休憩パックの場合は、バスの送迎利用可ですが、
日帰り入浴のみの場合は、歩いてしか到達できない秘湯です。
奥鬼怒温泉には、混浴露天があって、日帰り入浴が出来る
お宿が3軒あるので、どうしても、どうしても行きたかった。
病後の夫は、中々首を縦に振ってくれなかったけれど、
ついに強引に訪問。
行きは、夫婦淵から川沿いのコース(通常1時間半)を
私たちは、もっともっと時間がかかりながら歩いて行きました。
八丁の湯まであともう少しのところで、夫の足がつって、調子が
悪かったのですが、ここまで来て入って行かないのは悲しすぎるし
温泉入れば良くなるかも??で、結局
八丁の湯→加仁湯→日光沢に入浴。
手前の夫婦淵温泉(廃業)は、ほぼ透明湯に白い湯の華、
先の加仁湯は白濁湯。
そして、間のこの八丁湯は透明と不思議だな~と思いながらの
入浴でした。
雪深いこの地なのに、きれいにしっかり管理された
滝を見ながらの露天風呂。
けれど、こちらでは、このお湯以上に印象に残る出来事がありました。
本当は、口外してはいけないのですが、もう、時効でしょう??
書かせて下さいm(__)m
足を引きずりながら、なんとか3湯の湯巡りを終え、
下山するのですが、もう夫の足が限界のようで・・・。
数十メートル進むのに、とても時間を要する。
それがだんだん数メートルになり・・・。
どうしよう、暗くなっちゃう。
そんなつもりはなかったので、懐中電灯は持ち合わせていないし、
なんとか、八丁湯あたりまで戻って来たので、急遽宿泊の
お願いしてみようか?も考えるけれど、入浴料以外は(お財布)
車に置いて来ちゃった。
本当に、どうしよう。夫をこの場において、取りあえず、
車に、懐中電灯と、お財布取りに戻るか?
それにも、往復3時間かかっちゃう。どうしよう。
でも、山に入ったのは自己責任。なんとか下山しなきゃ。
中々、前に進まない私たちを、八丁湯の送迎車の方が
何度か通り過ぎ、異変を感じ停まって下さった。
そして、事情を話すと乗せて下さったんです。
車でも、30分くらい揺られましたでしょうか。
私は、自分を反省し、山で遭難したかもしれないことを思うと
(山の入口に遭難事故の看板がありました)
涙が止まりませんでした。
夫婦淵に到着し、バスを降りると、膝から崩れ落ち、涙が
止まらない私に、「大丈夫だよ」って声かけて下さいました。
こんなに、ありがたい話なのに、ずっと今まで人に言えませんでした。
これを機に、温泉巡りで、無理をしないことを決めました。
今まで、湯巡りの旅を沢山して来ましたが、
1番記憶に残る、人に助けてもらったエピソードNO1です。
ここに書いちゃったし、改めて、当時の事を思い出しました。
今は、温泉を控えていますが、また、体が回復すれば、
ゆっくり行きたくなりました。
栃木県日光市川俣876 0288-96-0306
9時~15時 ¥500 八丁の湯サイト