虹色スタジアム -9ページ目

読書メーター:風が強く吹いている(三浦しをん)


「素人が十人ぽっきりで箱根駅伝を目指す」(文中より)、一見荒唐無稽な青春群像劇。

胸が熱く、飛び跳ねるような興奮を久しぶりに味わった。

読書メーター:『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念 10分間ミステリー (宝島社文庫)


「バチスタ」海堂尊氏らを輩出してきた『このミステリーがすごい!』創設10周年記念のミステリー短編集。29名の歴代受賞者が原稿用紙10枚に執筆した。

1編につき10分弱、隙間時間にさくさくと、個性あふれる作品を一気に楽しめるのが◎。「お気に入りは…」と改めて振り返ると、「これ!」というのが残っていないのだけど、それがショートショートの良さである気も。

読書メーター:悲劇の少女アンネ 〜「アンネの日記」の筆者・感動の生涯(久米穣)


『アンネの日記』の筆者アンネ・フランクの伝記。一人称で主観的な日記とはまた異なる種の恐怖、悲しみ、やり切れなさ、それから希望とを得る。


歴史を紐解いてゆくと、太古のむかしから今現在に至るまで、迫害やホロコースト、紛争は世界のどこかで常に大小、連綿と続いていて、そのほとんどでは、異なる正義と正義が――たとえば国籍、人種、宗教、社会環境、常識――「正義」同士がぶつかり合い血を流している。


そんなこともあり、さいきん、「正義」「常識」というものについてよく考える。自分の正義や常識は、何に拠るものか? また、自分と異なる論を語るひとの正義や常識は、何に拠るものなのか?


未熟な自分が物事をより公正に、冷静に、思考するためには、とにかく「知る」「学ぶ」ことが大切。

アンネの家とアウシュビッツには、生きているうちに一度行かなければ――と改めて思う。