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読書メーター:「認められたい」の正体 (山竹伸二)

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人間誰しも、少なからず他者に認められたいもの。

家族や友人、上司・同僚、その他多くの、生きる上で関わりあうひとたちに。


思うように認められないことで生きづらさを覚え、病んだり命を絶ったり、あるいは矛先が「認めてくれない」他者に向き、妬み嫉み僻み、果ては傷つけたり。


認められたい=「承認」は、時期と対象が大きく3つに分けられ

親和的承認(親の承認/幼児期)

集団的承認(仲間の承認/学童期~青年期)

一般的承認(他者一般からの承認/壮年期~)


円滑な社会生活を送るためには、成長過程でから順に②③と広がることが望ましいが、現実はそううまく運ばず

社会問題として読み始めたのだけれど、自らを省みるいい機会にもなった。

読書メーター:世界はもっと美しくなる(寮美千子)


奈良少年刑務所(20173月、老朽化等のため閉鎖)の受刑者たちが「社会性涵養プログラム」を通してつくった詩。

強盗、殺人、放火、薬物違反等「重い罪」で服役している彼らの心の叫び。


日夜接する教官たちも、このプログラムで講師を務めたご夫妻も「彼らはモンスターではない」と言う。

当人では如何ともしがたい環境により、まず家庭で、そして社会でもまともに受け入れられなかったため堕ちてしまったのだ――と。


詩の中では、私が普段「社会問題」として見ている事柄が当事者の痛みとして打ち明けられる。

家族をはじめ友人や仲間、たくさんのひとたちに、自分がいかに受け入れられ、見守られ支えられ、愛され生きてきたか。その奇跡のような有り難みを思い知る。

読書メーター:ファミレス(重松清)

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料理好きアラフィフ(アラウンド・フィフティ=50歳前後)おじさん3人組の狂騒曲。

思うところ、感じるところ多々。書き出したら長くなりそうなので取り急ぎメモ的感想を。

人生の機微、旨そうな肴が満載。登場する肴のレシピ集、ほしいな。