虹色スタジアム -775ページ目

風俗>メイドカフェ

メイド


A「オレ、メイドカフェって結構好きなんだよね」

B「オレ、フーゾクって結構好きなんだよね」


いっしょくたに比較すべきものではないかもしれないけれど、
もしも、つきあっている男性に告白されるなら、断然B。
私個人的には、男性の風俗通いはさほど気にならないので
「あ、そうなんだ~」で終了。
本音を言うと、もっと突っ込んで色々聞いてみたい気持ちもある。

でも、Aは、(現在のところ)NG。
好きとか嫌いとかではなく、どうやら生理的にダメ。
しかし苦手だからこそ、テレビのニュースやドキュメントを見て、
その理由を自分なりに解明しようと励んでいる。
(別にしなくても構わないんだけど、とにかく気にはなるので)
ここ最近、メディアで取り上げられる機会がますます増えているから、
幸い、その機会は少なくない。


だけど

男性客:「いやぁ~いいですねぇ。本当に癒されます」
    「萌え~~~って感じです!」
    「僕の居場所はここだけです」


こんなコメントが流れるたび、もう、本気で寒気がする。

私がサッカーを、オフロを、読書を好むように
彼らはメイドカフェを好んでいるわけで
他人の趣味・趣向にケチをつける気も権利もないのだけれど
20~40代の男性、特に『年齢=彼女いない歴』と言ってはばからない殿方には
「大丈夫ですか?」と尋ねなければならない気すらする。

他人事なのに、どうしてだろう?

私が、メイドさんのようなかわいいカッコをできないから?
私が、メイドさんのように従順な女の子じゃないから?

いやいや

「いらっしゃいませ、ご主人様」
「愛の"ナントカカントカ"オムライスでございます。ハイ、あーん」
「ご主人様からの言いつけで、○○ダンス踊らさせていただきま~す」

こんなこと、お金もらっても言えない。言いたくない。
結局は偏見、異質なものを認めたくないということなのだろうか。
それとも田嶋陽子(センセイ)的なフェミニズム?
はたまた、どこかで軽蔑しているのだろうか。
軽蔑しているのだとしたら、それは働いている女の子? ハマる男性?

考えれば考えるほど
ブラウン管の中の男性たちを見れば見るほど、分からなくなる。
そんなわけで
いっそ秋葉原に行ってみるべきかもしれない、
最近そんなことを考えていたりする。

「寒気がする」と切り捨てておきながら、ハマっちゃったらどうしよう。

ことばの力


『自分の感受性くらい』 茨木 のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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いつまでたっても慣れない関西の地。
月250時間をこえるサービス残業。
深夜早朝かまわず鳴り響く、クライアントからのメールと電話。
自分を見失った先輩社員からの嫌がらせ。
両親からの「たまには連絡しなさい」という留守電。
新幹線で3時間の距離にいる彼からの疑いの目。
やまない頭痛と月給の1/4強をむしばむ薬代。
やせ細る体、荒れ果てた肌。
     ・
     ・
     ・
社会人1年目の私は
今考えるとゾッとするような生活をしていた。
東京に帰ることもできたハズなのに
ちっぽけなプライドと意地がジャマをして
自分で自分の首をしめ続けていた。

上の詩は
「もう、いいや…」
全てを放棄しそうになっていたときに
ふらっと入った本屋さんで出会ったもの。
誰かの、何かの、環境のせいにして深く深く堕ちていこうとしていた私を
この短い一編の詩が、言葉たちが
後ろからガツンと殴り
それから、ふうわりと包み込んでくれた気がした。

立ち読みをしていて涙を流したことなんて
あとにも先にもあれだけだと思う。


あれから数年。
トラブルの対処法も少しずつ覚え
多少のことでは動じなくなってきた。
でも最近また
仕事で、人間関係で、少し揺れている。
生死に関わるような大きな波ではないけれど
心がざわざわと落ち着かない感じ。

今日、久しぶりに詩集を開いてみた。


しっかりしなさい!
前を向きなさい!
背すじを伸ばしなさい!


また叱咤激励された。
そう、全ては自分の責任。しっかり、しなきゃ。


10歳の酔っ払い

度を超した酔っ払いってのは往々にして厄介なモンですが
成人男性に
小学4年生へとタイムスリップされちゃったりした日には
そりゃもうテンテコ舞ってやつですね。

力の強さと足の速さは大人。
発想と落ち着きのなさは子ども。

道路に寝転がるわ
公園で脱ぎだすわ
下水路に身を潜めるわ
前置きなしに全力ダッシュするわ
    ・
    ・
    ・
興味関心の向くままに動き回り
しまいには奇声まで上げるのです。
シラフの、運動不足の人間にはとても対応しきれたもんじゃありません。
体力、3日分は消耗しました。

早朝3時半~4時半、
外から不審な物音が聞こえてくれば
近所の人も顔出しますよ…
平身低頭。小学生の酔っ払いを(キモチだけ)後に隠し、ひたすら謝りました。

出し抜けに起こされ電話で呼び出されたのに
すれ違いゆく
新聞配達のお兄さん、千鳥足のオジさまに白い目で見られるのは
どういうわけか決まって私。
年の離れた弟あるいは子どもを突然持った気分でした。
まったく、なんて貴重な体験!

身長+10cm、体重+5kgくらいあったなら
ちょっとの苦労をすれば背負って運べていたに違いないのに
なんで成長しなかったかな。
なんて、
自分より20cm以上大きな人間と
トンチンカンな悩みを抱えて、今日の私の夜は明けて行きました。

とはいえ、あまりにも無邪気で天真爛漫
トータルで見たら微笑ましさが上回っているので
まぁ良いのだけれど、それにしても眠い。
ここ3日でトータル5時間くらいしか寝ていないのです…