久しぶりに展示会に行ってきました。
メカトロテックという展示会で、
ポートメッセなごやという会場全部を使用した、
なかなか大きな展示会でした。
昨年から、展示会も自粛、縮小ばかりで、
大型展示会の開催が久しぶりだったんじゃないかな?
ビックリしたのは、
会場の設営がコロナ前と同じ見た目で、
企業ブースがビッシリ並んでいたのと、
来場者がすれ違うときに肩が当たるくらい、
ギュウギュウに入っていたことです。
ぼくはワクチンも接種済みですけど、
久しぶりの混み具合にちょっと引いてしまって、
猛スピードで見学して退場しました。
この写真はポートメッセなごやの隣にあるメーカーズピアの噴水広場。
メカトロテックは基本的に工作機械の展示会で、
工場で働かない人は見たことのない装置ばかりです。
3Dプリンターも材料にカーボンが入っていて、
強度のある部品の試作を作れるんですよ。
このような産業機械の展示会を見ていると、
いつも気になってしまうことがあるんです。
たとえば、
ものづくりからことづくりへ。
のようなキャッチフレーズ的なものを、
見たことがありせんか?
くわしいことは他に譲るとして、
簡潔に言えば、
ただ製品を作っても売れる時代は終わった。
これからは利用して得られる体験、
物語を込みで売っていこうよ。
ということなのですが、
こういう耳障りのいいキャッチフレーズが出るたび、
なんかね~~・・・、
大切な基礎をおろそかにしているように感じるんです。
あなたも考えてみてください。
手元にあるスマホはパッと見、ネジが見えない。
でも、簡単にバラバラにならないですよね?
最近のスマホは、5年前のノートパソコンより、
小さいのに画面はキレイだしスピードも速い。
そんなスマホを通して、買い物をしたり、
人とコミュニケーションしたり、ゲームしたり、
様々な体験をしていますよね?
でも、それを可能にしているのは、
零細・中小企業の工場で作られる部品が、
製品に合わせて進化しているからじゃないですか?
スマホに必要なセラミックを磨くのって、
仕上がりに技術力が大きく左右するんです。
緩まないネジを作るのだって、簡単じゃない。
でも、現在の日本では中小企業を統廃合しろ!
みたいな論調になっていて、
部品加工の技術が不当に低く評価されているように
感じるんですよ。
もし、部品加工技術が失われたら、
どんなに優れた製品を作りたくても作れなくなる。
イメージするなら、
海の上に浮かべた板の上に高層ビルを立てる感じ。
そんなビル、すぐに倒れて沈んじゃいますよね?
だから、個人的には部品を作る会社や社員は、
もう少し光が当たってもいいと思っています。
これは、今後増えていくだろう、
副業する人やフリーランスの人にも当てはまりますよね?
サクッとうん十万円!
みたいな耳障りのいい言葉に耳を貸すより、
自分が働く上での土台となるスキルや資格は何だろう?
という部分を冷静に再評価してしいです。
さあ、明日も機嫌よくいきましょう!