人を呪わば穴二つ
という表現がありますよねえ。
これって、故事なのかな?
意味は、故事ことわざ辞典によると、
『人に害を与えようとすれば、
やがて自分も害を受けるようになるというたとえ。』
とあります。
たしかに、人を恨んだり憎しみを強く持っていると、
毎日考えることの多くが相手への不満や、
相手に仕返しをしているシーンの妄想に
取り憑かれることがありますよね。
そうなると、
新しい楽しいことを考える時間がなくなるので、
いつまでも次のステージへ進めなくなります。
人を恨んだりねたんだりするのは、
相手に直接危害を与えなくても、
妄想に取り憑かれるだけで自分が損をしちゃうんですよ。
まあ、呪う、というところまではいかないにせよ、
愚痴というのも厄介なものですよね。
先日、久しぶりに以前にいた会社の人と会って、
お昼ご飯を食べに行ったんですが、
4時間ものあいだ延々と愚痴を聞くことになりました。
ぼくも会社に勤めていたころは毎日毎日、
上司のことや収入への不満を仕事仲間と愚痴っていたんですよ。
でも、ある日そんな毎日に嫌気がさして、
「イチからやり直すか。」
と会社を辞めたようなものだったんですよ。
ですから、
今いる環境でも他人とトラブルを起こしがちな人や、
愚痴の多い人からはなるべく離れて過ごしているためか、
びっくりするくらい怒りに囚われたりせずに過ごせています。
ただ、久しぶりに会った人から4時間も、
愚痴をひたすら聞かされた時は、大変でした。
まず、4時間後の疲労が半端じゃなかった。
なんだか、
お腹がズシーンと重く、
目がしょぼしょぼして、
座っているのも辛い。
さらに、疲れただけではないんですよ。
そのあと寝るまでの間、何かにつけてリアクションが
怒り混じりのトゲのあるものになっちゃったんですよね。
地下鉄で、となりの人のカバンが
ちょっと当たっただけでイライラする。
食事にケチをつけたくなる。
風呂の温度が気にくわない。
と、まあ一事が万事こんな感じで、
普段ならなんとも思わないことですら、
トゲトゲしいリアクションを取っていたんですよ。
しかも、これだけでは終わらないんです。
就寝時、ベッドに横になっていると、
背中がめちゃくちゃ痛い。
そのせいで、しばらく眠れませんでした。
この痛みは一体、なんだったんだと思いますか?
4時間うんざりしながら我慢して聞いていた時に、
体が緊張していたのかなあ。
それとも、その後の不満や怒りでギューっと
全身に力が入って筋肉を痛めたのかな・・・。
実際、怒りやストレスは筋肉や内臓に炎症を起こすといいます。
この痛みに耐えている間、
「あー、もう二度と愚痴を言いたいだけの人とは付き合いたくない。
近寄ってきてほしくない。」
と心底思いました。
ところで、
「あれ~、おかしいな?」
と思ったことがあるんですよ。
会社員時代は、ぼくも日常的に不満や怒りを持っていて、
愚痴を言い合って過ごしていたと言いましたよね?
それなら、会社員時代は毎日、
不毛な疲労と痛みに襲われていたということですよね?
そんな、不毛な疲労と痛み襲っていたにもかかわらず、
それに気づいていなかったということでしょうか?
だとすると、
よっぽど心が凝り固まって痛みに鈍感になっていた
ということなんだろうな。
会社員時代のぼくみたいに、
痛みに鈍感になったまま愚痴を言ったり聞いたりし続ければ、
病気になってもおかしくないですよねえ。
愚痴に含んだ悪い感情は、本当に感染します。
会社帰り、みんなでお酒を飲むときはご用心を。
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初公開日:2016.8.26
追記:2019.7.10
修正:2020.9.25