テレビで現役高校球児に勝った影響はいまだに凄いままだ | 鹿児島のイチロー85歳 最後にして最大の挑戦へ

鹿児島のイチロー85歳 最後にして最大の挑戦へ

糖尿病の為に始めたバッティングセンター人生が二十数年を越えた。
81歳で「130km/hを打って7本のホームラン」という若者達でもやれないことが出来た。その後前立腺ガンや白内障を克服したので、バッティング人生の最後の挑戦を…

昨年の復活直後のテレビ「快音ふたたび鹿児島のイチロー」での現役高校球児とのホームラン対決は、びっくりするくらい多くの人達が見ていたようだ。

 

その為に、今回の入院中や退院後も“現役高校球児に圧勝されたのには驚きました”、とか“対決を見守っている球児がウソでしょうと言ってたあのホームラン、目に焼き付いていますよ、凄かったですね”とか、退院後に見舞いに来てくれた球児のお父さんは“失礼ですがあのゆるいスイングでなぜあそこまで飛ばせるのか、息子の指導をお願いできませんでしょうか”などと、テレビを見てから私への印象が大きく変わったと言って来られる人達が増えている。

 

そして少年たちも私の姿を見ると、親子連れだったり、友達同士だったりしていてもお互いに顔を見合わせて何かを話すと間をあけてついて来て少し離れたところから私の様子を見ている。

 

そして私が打席に入るとタタッと走り寄って来て後ろのベンチシートに陣取って、スマホを構えたりして一心に見ている。

 

私が振り返りでもすると、嬉しそうな顔をして手を振って來る。

ホームランを打つと必ず“凄ーい”と大声を張り上げて大喜びしている。

 

打ち終わって打席を出ると、小学生くらいは恥ずかしそうな顔をしながらペコリと頭を下げる。

中学生くらいになると“どうしたらあんなに打てるんですか”と、実際に今自分が見たホームランについての質問をして來る。

 

コレが高校球児になると必ずテレビの時に打った最上段へのホームランに関する質問を集中させて来ている。

そしてそのいずれもがヒーローを見るような目をして私を見るので、可愛げがあって気分良く対応してやれている。

 

また多くの場合が一緒に写真を写させて下さいとリクエストして來る。

カップルの場合、女性の方がリクエストして來るのが圧倒的に多いが、野郎の方がヤキモチをやいているのがわかるので、必ず真ん中に挟んで立たせて写させている。

 

高校球児でもやらない、“心筋梗塞を発症しかねない超過酷な鍛錬”をしながら、

ささやかではあるが、テレビで見かける最も手近なヒーローとしての役目も担わせてもらっているが、私自身にとっても歳をとるほどにコレが大きな生き甲斐となっているので、Kmさんが会う度に驚いている“なぜいつまで経っても衰えが来ないのか”への答えの一つかも知れない。