今日のローテ日は「夏休みクイズ大会」の締め切りまで残すところ十日となったのだが、球児達の回答がパッとしないのが多いので少しくらいはヒントを出してやろうかと思って様子を見てみた。
常連の高校球児が書いているのを脇で見ていたのだが、なんと兼ての打撃成績のとおりのお粗末な回答を書いていた。
“問題”は、私が実際にホームランを打つ直前の、バッティングに関する大事な項目が沢山映っているので、ソレを書き出しなさいというものなのだ。

しかし、問題の意味も理解できず、写真を観察することも出来ていなくて野球教本に書いてある、“バットはきつく握りしめて持たない”とか、“脇をしめて打つ”とか、全然クイズの答えになっていないのだ。
コレが分からないままでただ打っているので、いつまで経っても上達の兆しが見えないまま、漫然とバッティングセンター通いを続けているのだ。
実にもったいないことだ。
せっかく書いているのに点数にならないので、“その写真に表れていることを書かねば点数はもらえないぞ”と注意してやったら、“すみませんが写真では分かりにくいので打って見せてもらえませんか”と言いながらメダルを一枚差し出した。
“写真を見て分かるようでないといかんのだがな”と言いながらも打って見せた。
ちょっと怒りの気持ちがあった為か、歯を五本抜かれてからは力が入りにくくて一本も出ていなかった大きなホームランが二本も出た。
すると、“いつも本当に凄いですね”と言っていた。
さて、どんな答えを書くかと見ていたのだが一向に書こうとはせずに考えあぐねているので、“どうした、良い見本になったろうが”というと、“ホームランに見とれていて分かりませんでした”と言った。
私が必死に頑張って彼らのレベルアップの加勢をしてやろうとしても、“猫に小判”、“暖簾に腕押し”、“糠に釘”なのだ。
さすがに今日は“もういいか、なるようになれや”と思った。