Yoっち☆楽しくグテを綴る♡ -67ページ目

Yoっち☆楽しくグテを綴る♡

テテとグクの Me Myself写真集にインスピレーションを得て【群青と真紅】をブログ内で執筆中です️

ちょっと語ってもいい❓
皆さんもうご覧になったと思うけど
ギリシャの神々も驚くほどの、美しい彼を一緒に愛でましょう😍✨✨








で、これね

ダイアナ妃のあの高貴な背中を思い出して涙する私😭✨✨

今回の中性的で、ゴージャスなテテにやられた😭✨

私の中の歴代の女としての魂、男としての魂が震えた❗❗❗❗❗
前世の魂総出で震えたんだよぉ〜〜〜

それにさ、、、
神様はズルい❗テテばっかり神様に愛されて😭←そう思ってしまうでしょ😅

だってね、あの美しさは誰の手にも入らないのよ😳多分今後もあのを持つ人は出てこない

そう思ったらさ、テテのアンチがめっちゃ酷いレベルなのは
やっぱり愛されていない人達なんだと実感したのよね

そもそも愛されていないなんて感じる人は、愛がなんであるか知らないか、気づいていない人なのよ

愛されないと言う前に、愛を与えることもしてないんじゃない❓
テテのように、見返りを求めない愛情を注ぐことすらしないから、愛されないのよ
テテの眩いくらいの美しさも、財力も、素敵な友達も、仲間も、そして・・・

これまた、完璧なまでの恋人も独り占め💕←いちを自粛したわよ😤

これだけ何もかも持っていたら

妬み、嫉み、沢山感じてる敵も多くなっちゃうよね😅

なんか、昨日、今日とテテのソロアルバムにポチポチしてる私だけど🤣🤣お財布の中身は大丈夫❓
パスポートも更新しなきゃいやいや💦予定満積だぞ、何渡韓する気でいるん❓

兎に角
ネガティブなアンチには関わらないことね✋無視よ、無視❗検索して見にも行かないよ、私は←いつも行かないけど
テテのソロデビューに集中しよう❗



※ 画像お借りしました



毎日毎日暑くて大変ですね🥵
皆さんお元気で過ごされてますか❓
まだまだ猛暑は続くようなので、体調管理に気をつけて、楽しみにしているテテのソロアルバムを待ちましょう😊


前回の物語


本文注記

燕尾服

テヒョンが生きる19世紀頃の燕尾服
Me myself のテテの姿も素敵です
後ろが燕の尾のように長く、前は腰までの短いデザインのコートになっています

ウェストコート
上のテテの衣装を見て頂くと、燕尾服のコートの下に、着ている水色の着衣がありますよね😊
これがウェストコート(ベスト)です
Me myself のテテのウェストコートはダブルになってます
サッシュ
サッシュは、主に儀礼的な場面で身体に着用するリボンや帯の一種。大きくて色鮮やかな布で、肩から反対側の腰へ斜めにかけて、あるいはベルトのように腰に巻いて着用される



物語の続きが始まります✨✨✨



【大公帰還の日のキム公爵家】


この日のキム公爵家は、朝から慌ただしく使用人達が宮殿内を行き交っていた
テヒョンもいつもより早く起床し、早目の朝食を食堂でとっていた

キム公爵家の住まいであるこの宮殿で、今夜は大公の帰還を祝っての晩餐会が催される
首相夫妻、外務大臣夫妻、陸軍元帥夫妻、海軍元帥夫妻といった、国王以外の国家要人が招待客として招かれる
(テヒョンの側近であるジョングクと、その父セオドラ卿も含まれる)


大広間では、3日前から使用人達が総出で、その準備がなされていた
スミスが総じて指令を出しているので、あちらこちらから声が掛かり、忙しく動いていた。テヒョンでさえスミスが今どこで、何をしているのかさっぱり分からなかった
仕舞には、あまりにもスミスがつかまらない為に、女中たちがテヒョンにお伺いを立てて来るようになった
「殿下、このポンパドールピンクの花瓶の花は、どちらに飾ったら宜しいのでしょう」
「それはご婦人用の控え室に置く花ではないか?」
「ああ、はい、そうでございました!ありがとうございます」
女中は花瓶を持って、婦人客の控え室として用意されている部屋へ向かって行った

『おい、おい、大丈夫なのか?』テヒョンは思わず呟いた。そして食堂を出ると、宮殿内を歩きながら晩餐会に関連した準備に勤しむ女中達や、下僕達、従僕達の様子を見て回った

テヒョンがしばらく宮殿内を見て回っていると、デイビスを見つけた
「デイビス!スミスは今どこにおるか分かるか?」
「殿下、申し訳ありません。何か不都合がございましたか?私で宜しければ、ご用をお申し付け下さい」
「そうではない。指令を出すスミスが見つからないから、右往左往している者が出ておるぞ」
「これは申し訳ございません」
「スミスやお前が動くのではなく、宮殿内の要所に二手に分かれて、動かぬことだ。何かあれば皆がスミスやお前の所に行くようにするのだ
よいか、お前は一階の大広間におれ。スミスには晩餐会会場におるよう、今から探して申してくる」
「はい、かしこまりました」
「女中頭のミセス・ブラウンを見つけたら、彼女にもそう伝えるように。私が会えたら直接伝えよう。お前がスミスを見つけたら、今申したことを伝えよ」
「はい。殿下、ありがとうございます。仰せのように致します」

テヒョンがデイビスにそう指示を出すと、急ぎ晩餐会が行われる部屋へ向かった
すると、すぐに途中でスミスと出くわした
「スミス!今デイビスにも指示を出して来たのだが、スミスは晩餐会会場から動くな。使用人達が指示をもらいたくても、居場所が分からずに右往左往している者がおる。いいか、動かずに指示をもらいに来させるのだ。そして進捗状況をチェックして、新たに指示を出せば良い。デイビスは大広間に待機させておる」
「かしごまりました。仰せの通りに致します」
「うん。ああ、そうだ、ミセス・ブラウンがどこにおるか知らぬか?」
「彼女でしたら今は厨房におります」
「分かった。では頼むぞ」

テヒョンはスミスにも指示を出し、厨房にいるミセス・ブラウンの所まで行くと、スミスとデイビスに指示を出した内容を伝え、更に
「ミセス・ブラウン、あなたは作業をしている者達のチェックを頼みます。作業を見て回り、何かあればそこで指示を出して下さい。あなたが分からない事は、スミスかデイビスの所に行かせて、直接指示を貰うようにさせて下さい」
と言って、中継役をするよう指示を出した
「かしこまりました。申し訳ありませんテヒョン様。わざわざご足労させてしまいまして・・・」
「いや、我が家の晩餐会も久しぶりだし、新しい女中や下僕も増えただろう?流石のスミスやミセス・ブラウンでも統制は難しかったと思う」
「恐れ入ります。しかし、テヒョン様の助言のお陰で統制が取れるようになります」
ミセス・ブラウンは安堵した様子だった

テヒョンの言う通り、キム公爵家の使用人として、新たに採用された人員が沢山いたため、教育をしながらの晩餐会の準備はかなり大変だったようだ
テヒョンは人員が増えたことは承知のことだったが、詳しくは分からない
そもそも下積みの時期の新しい使用人達が当主に会えるなど、まず有り得なかった
厳しい礼儀作法や仕事の段取り、その他公爵家のしきたりを習得しない限り、直接お目にかかる事も、お世話をする事も出来ないのだ


午後に入り
その後は特に大きな問題が起きることもなく、着々と準備が進められた
テヒョンが自分の部屋で待機をしていると、スミスがデイビスと共にテヒョンの昼食を持って部屋にやってきた
「お待たせ致しました、テヒョン様」
「二人共ご苦労だったな。準備の方はどうだ?」
「滞りなく、全て完了致しました。あとはお客様と、主役でいらっしゃる大公殿下をお待ち申し上げるだけになっております」
「そうか、分かった」
テヒョンは晩餐会の用意で忙しい厨房を気遣って、簡素なメニューを注文していた。しかし、シェフ達はいつも通りのメニューをと、申し出を断ったのだが、テヒョンが晩餐会の料理を楽しみにしているからこそ、、、と説得して、手軽に食べられるサンドウィッチに落ち着いたというわけだった
それでも、とても簡素などとはいえない、手の込んだサンドウィッチが運ばれた。そこにはキム公爵家のシェフであるというプライドと、当主であるテヒョンへの敬う気持ちが現れていた



夕刻になり、スミスがテヒョンの晩餐会用の正装への着替えの為に、デイビスを伴ってやって来た
「では、テヒョン様そろそろお着替えをお願い致します」
スミスがそう言うと、晩餐会用の正装衣装を一式デイビスに渡した。

デイビスは1つずつ丁寧に、テヒョンの着替えを手伝った
テヒョンが着る正装は、光沢のある深い紺色の燕尾服だった
白くピンと立ち上がった襟付きのシャツに、クラバットが結ばれ、生成色のシルク生地のウェストコートには、生地と同じ色の糸で刺繍が施されていた。
デイビスは最後の燕尾服を両手で持ち、テヒョンの背中に回ると、テヒョンが袖に腕を通して、着替えは全て終わった

すると、次にスミスがビロード生地と、金糸で刺繍がされた勲章ケースをテヒョンの前まで持ってきた
ケースの中から公爵の証である勲章を取り出し、テヒョンの燕尾服の左胸に飾った。そして、更にその隣に王位継承権を有する王族の証である勲章も飾られた
これらは、テヒョンが公爵の家督を継いだ時に、宮廷で国王から叙勲されたものだ

「殿下の正装されたお姿は、いつ見ても威厳に満ち溢れておいでですね」
デイビスが感嘆して言う
「テヒョン様はどのような装いをされても、高貴な雰囲気が滲み出てしまいますからね」
スミスとデイビスがテヒョンの正装姿を見て賞賛した

着替えが一段落ついた所で、スミスが大公の状況について話す
「テヒョン様、先程使者が参りまして、大公殿下が乗船されている艦艇のご到着が、最終報告にある時刻より遅れたようでございます」
「では、父上のこちらへの到着は遅れるのだな」
「はい。ご到着後暫くお休みを取られ、今は宮廷へ向かわれているそうでございます。国王陛下にご帰還のご報告をされましたら、こちらに向かわれます」
「そうか、艦艇の到着が遅れた以外は問題なく、父上はお元気に予定をこなされていらっしゃるということだな」
「はい、さようにございます」
テヒョンは、もう既にジョングクが父を出迎えて対面し、今は同行しているのだと確認した


【大公とジョングク】


テヒョンの父である大公は、国王からの帰国命令が出てから、引き継ぎや、残務整理の為に、暫くフランスに留まっていたが、やっとフランスを出る目処がついた。使者が本国に帰国の日程を報せるため、先に港を出た。
大公は一緒に駐在していた執事のオルブライトと、ロンドン港に到着する予定となっている。天候によるドーバー海峡の荒れなどで、出航が見送られたりしたが、英海軍の艦艇にてカレー港を出て、帰国の途につくことになった


ジョングクは執事のハンスと共に、ロンドン港の宿泊施設に泊まり、大公の帰還を待っていた
そして予定より遅れてはいたものの、間もなく艦艇が港に着港する知らせを受ける。ジョングクは儀礼用の正装軍服に着替え、右肩からサッシュを掛ける。
左胸には陸軍大佐の勲章と伯爵章を着けた
「ジョングク様、いよいよ大公殿下のお出迎えが出来ますね」
ハンスが少し興奮気味に話し掛けた
「ご無事で帰還されることで、ひとまず安心した」
手袋をしながらジョングクが応える
「キム公爵のお父上との初めてのお目見えでございます。緊張なさっていらっしゃいますか?」
「緊張しないわけがなかろう」
ジョングクが苦笑いをした
「大丈夫でございますよ。私は昔お会いしたことがございますが、とても気さくでお優しい方でございます」
「テヒョン様もそう仰っていた」
ジョングクはそう言って、深く息を吐く

「チョン伯爵、間もなく大公殿下ご乗船の艦艇が、港に着港致します。どうぞお出迎えの場所へご移動願います」
海軍の兵長がジョングクを迎えに来た
「では行ってくる」
「行ってらっしゃいませ」
ハンスが頭を下げながらジョングクを見送った

港にはテントが張られ、椅子がいくつか用意されていた。そこにジョングクは案内された
ジョングクが席に着くと、外務大臣がジョングクに会釈をして隣に座った。
暫くすると、汽笛が長く鳴り始める
大公を乗せた艦艇が、周りを何艘もの艦艇に護衛されながら港に着港した

港に待機していた海軍兵士達が揃って起立して並び、大公が下船されるのを待った
ジョングクは外務大臣と共に、下船口の階段前まで進む
そして海軍元帥が艦艇の中に入り、大公を迎える
数分後に大公が艦艇の外に姿を現した
下船口の階段を一つ一つ降りてくると、真っ直ぐジョングクの方へ笑顔で歩いて来た
ジョングクと外務大臣が揃って頭を下げて迎える
「お出迎えありがとう。君が私の愛する息子、テヒョンの側近のチョン伯爵か?」
「はい。大公殿下、ご帰還お待ち申し上げておりました」
大公は満面の笑みでジョングクと握手を交わした。ジョングクは、ここでようやく緊張の糸が解れた
大公は外務大臣とも挨拶を交わすと、またジョングクの方へ向き直る
ジョングクは、大公を休ませる為に、宿泊施設の部屋まで案内した
「大公殿下、こちらでお休み下さいませ。出立は1時間後を予定しております。今、お飲み物をお持ち致します」
「うん、ありがとう。では少し休ませてもらうよ」
「はい、短い時間ではございますが、どうぞごゆるりとお休み下さいませ」
ジョングクは部屋の扉を閉めると、宮廷から派遣された宮廷職員に飲み物を大公に届けるよう指示を出した

ジョングクは大公が休んでいる間、自身の部屋で待機をした
そして1時間が経とうとした頃、宮廷から用意された馬車が、出立の準備を整えたとの連絡が入った
「ハンス、では私は大公殿下と宮廷へご同行してくる」
「はい、いってらっしゃいませ。私はキム公爵家へ先に向かいまして、お待ち致しております」
ジョングクは頷いて部屋を出た

大公の部屋へ行くと、大公は既に準備を整えていて、ジョングクを待っていた
「大公殿下、それではこれから宮廷へご案内させて頂きます」
「よろしくな。では参ろうか」

海軍兵士が敬礼をして見守る中、大公とジョングクは馬車に乗り込んだ
馬車はゆっくり走り出す
ハンスは大公と一緒に帰国した、執事のオルブライトと共にキム公爵家へ向かった
大公がキム公爵家に無事に到着するまで、執事のオルブライトと、チョン伯爵家のハンスは、公爵家の宮殿の正門近くにある控えの館で、待機することになる

宮廷に向かう馬車の中で、大公がジョングクに話しかける
「テヒョンは落馬で怪我をしたと聞いているが、今は元気にしているか?」
「はい。ご快気されてお元気でいらっしゃいます」
「そうか、それなら安心だ」
大公はそう言って、ジョングクに笑い掛けた
ジョングクは大公の笑顔に癒やされる思いだった。それはテヒョンの笑顔が大公によく似ているからだと気付く

その後も車内は大公とジョングクの和やかな会話が続いた。初対面でありながら、気さくに話をしてくる大公に、ジョングクは親近感を覚えた
そして話が弾む中、馬車はいつの間にか国王が待つ宮殿へと入っていった



※ 画像はお借りしました




この物語を書いている期間の間に、色んな事がありました😊
特に新しい所では、グクのヌーディーWラ🤣🤣🤣
おいおい大丈夫そ❓って思いましたが←色んな意味でね😁
ま、本人が楽しそうならいいよね👍✨


文中注記
【サンデーロースト(Sunday Roast)】
イギリスの伝統的な食事で、日曜日(通常正午過ぎの昼食)に供される料理
ローストした肉、ジャガイモ、ヨークシャー・プディング、ファルス、野菜等の付け合わせとグレイビーから成っている
Googleより


前回の物語



物語の続きが始まります✨✨✨


【2日目の朝】

ジョングクは、この日一日テヒョンの部屋にいて、二人でカードゲームをしたり、チェスに興じたりして過ごした

また、テヒョンの仕事の話や、ジョングクの軍務の話など真面目な話にも没頭した。そしてまた、キム公爵家の領地を地図で見たりして、旅行の行程の案などを二人で色々組み立ててみたりもした

夜には夜で、オペラの話題やその作曲家の話など、趣味嗜好の話を二人でワインを飲みながら語り合い談笑した



テヒョンの部屋の置時計が6つ鐘を鳴らす


次の日の朝の6時を迎えていた
ジョングクは、隣で寝ているテヒョンを起こさないように起き上がり、天蓋のベッドカーテンを開けて、ベッドから下りた。その瞬間、足元に冷気が漂う
そして、テヒョンが大事に愛用してくれているガウンコートを借りて羽織り、腰で紐を結ぶと部屋の暖炉に向かった
暖炉にはスミスが昨夜から用意してくれていた、新しい薪が置いてある
ジョングクは、そこから暖炉に薪を足していった
火が新しい薪に燃え移るのを確認して立ち上がる

次にジョングクは、ベッドのサイドテーブルの上に置かれた、昨夜テヒョンと飲み交わした、ボルドーワインの空き瓶と、バカラのワイングラスを取ると、部屋の入口近くにある棚の上に置いた
ベッドに戻り、テヒョン側のベッドカーテンをそっと開ける
まだ眠っているテヒョンの側に腰を掛けると、額に手を伸ばし髪を撫でた
テヒョンの柔らかい髪が、ジョングクの指の間に絡まってくすぐる

何度か髪を撫でていたら、テヒョンが『う・・ん』と動いて目を開いた
ジョングクが朝の挨拶をしようとすると突然、テヒョンがジョングクが着ているガウンコートの襟を掴んで、グイッと引き寄せようとした

ジョングクは体勢を崩して、そのままテヒョンの方に倒れかけた。そして、テヒョンはジョングクに口づけようとする。が、ジョングクは咄嗟に右の手の平をテヒョンの口に当てた
テヒョンは口を塞がれて、ちょっとジョングクを睨むように見る
テヒョンはジョングクを見つめたまま、塞がれている口を開けると、塞いでいるジョングクの手の小指を噛んだ
ジョングクは笑って、テヒョンのしたいようにさせた。テヒョンは噛んでいた小指に今度は音を立てて口づけた
ジョングクは、テヒョンの額に自分の額をつけた後、額にキスをした
更に起き上がり、テヒョンの口から塞いでいた手を離すと、テヒョンが噛んで口づけた小指に自分も口づける

テヒョンはそんなジョングクをじっと見つめる。そして気持ちは揺れていた。
ああして、間接的に口づけはするのに、なぜ直接だと拒むのかテヒョンには分からない
しかし、それをジョングク本人に訊いてはならない気がした。勿論、訊くのが怖いというのもあった
ジョングク本人も、直接テヒョンに口づけられない葛藤に心を痛めていた
拒むという事が、テヒョンを傷付けることになる上、凄く無情な態度にもなるからだ
しかし、拒む理由を決して話すことは出来ない

テヒョンが無言のままベッドから起き上がる
ジョングクは、テヒョンからの口づけを拒む後ろめたさを感じながら、でも慕う気持ちに偽りがないという想いを込めて、すかさずテヒョンを自分の胸に抱きとめた

テヒョンもその想いに応えるかのように、ジョングクの背中に自分の両手を回し、しっかりと抱きしめる
ジョングクは何事もなかったように、テヒョンに話しかけた
「おそくなりましたが、おはようございます。テヒョン様」
「うん、おはよう。・・・もう帰らなければいけない時間か?」
「はい。着替えましたら失礼させて頂こうかと」
「そうか。スミスを呼ぶ?」
「昨夜すでに帰りの予定をお知らせしているので、大丈夫です」 
テヒョンはこれ以上訊く事が無くなってしまったので、ジョングクの体を抱きしめたまま黙っていた
ジョングクは、テヒョンが両腕に力を入れたままだったので、離れ難い気持ちで抱きしめられていることに気付き、その想いを受け止めた

「あ、、これでは君が帰れなくなってしまうな」
笑いながらそう言って、テヒョンはジョングクから離れた
「次は、テヒョン様のお父上がご帰還の日に、お会い致しましょう」
「うん。父上を宜しくな」
「はい」
テヒョンがベッドから降りると、ジョングクも立ち上がり、二人は向かい合う
名残惜しそうにジョングクがテヒョンの頬に触れた
テヒョンもジョングクの頬に触れる
「僕の側近である上に、軍務に宮廷の公務と大変だけど、寒い中体に気を付けて」
「ありがとうございます。テヒョン様も、、お風邪など召しませんように。私には貴方様のお健やかなお姿こそが、私の職務、任務への励みでございます」
テヒョンが触れていたジョングクの頬を優しくポンポンと叩いた
ジョングクはテヒョンの頬を愛しそうに親指で撫でた

「そろそろスミス殿が来られる頃です」
ジョングクはそう言うと、テヒョンのガウンコートを脱いで、それをそのままテヒョンに着せた
「とても温かい・・・」
テヒョンがガウンコートごと自分を両手で包んで言った
その姿を見て、ジョングクはテヒョンを引き寄せ抱きしめた


ジョングクは、テヒョンのパジャマを借りて着ていたので、それを脱いで自分の服に着替える
テヒョンはベッドに座り、ピローを抱えジョングクの着替えを眺めていた

着替えが終わって暫くして、ノックの音がした
「起きているぞ」
テヒョンが応えた
すると、スミスが給仕を伴って部屋に入って来た
「おはようございます。テヒョン様、ジョングク様」
「おはよう」
「おはようございます、スミス殿」
「ジョングク様、朝食を召し上がってからお出で下さい」
「ありがとうございます」
給仕がテーブルに鶏肉と野菜のスープとクロワッサンとゆで卵を用意する
「テヒョン様は、いつも通りお食事はまだ後で宜しいですね?ホットミルクをお持ち致しました」
テヒョンとジョングクはテーブルに着いた

テヒョンはホットミルクのカップを両手で持ち、朝食を食べているジョングクを見ていた
「本当に君は、見ていて気持ちのいい食べ方をするね」
「はい、こちらのシェフの料理は、本当に格別なのです」
ジョングクは嬉しそうに言ってスープを口に運ぶ。テヒョンは微笑んでホットミルクを飲んだ

「今朝は僕が君の紅茶を淹れよう」
テヒョンがジョングクの食事を終えるタイミングで、紅茶の支度を始めた
「テヒョン様の紅茶が頂けるなんて、光栄でございます」
「大袈裟だな」
テヒョンはそう言って笑い、ティーカップに紅茶を注いだ
それをソーサーに置いて、ジョングクの前に差し出した
「どうぞ」
「いただきます」
ジョングクがゴクゴクと二口飲んだ
「とてもいい香りで、美味しい・・」
「朝だからちょっとだけ濃い目にしたんだ」
ジョングクはクイッと飲み干して
「お替りを頂けますか?」
と、言った
「勿論」
テヒョンはジョングクの側までポットを持っていくと、空いたティーカップに紅茶を注いでやった。注ぎながらテヒョンが
「あの日も紅茶のお替りがきっかけだったな」
と言った
ジョングクはエジンバラの離宮で、初めてテヒョンと言葉を交わした時のことを思い出した
「あの時、公爵自ら紅茶のお替りを持って来て下さったので、驚きと恐れ多いのとで混乱致しました」
「僕も紅茶のお替りを持って行くなんて、君が初めてだ」
二人は笑った
全てはそれが始りであり、二人はこうして今を迎えていた

ジョングクが食後の紅茶を飲み終えて席を立ち、身支度をしていると、スミスが丁度やって来た
「ジョングク様、馬の支度が出来ております。お支度が整いましたら、いつ出らても大丈夫でございます」
「分かりました」
ジョングクはスミスに応えてテヒョンに向かって
「ではテヒョン様、私はこれで参ります」
と挨拶をした
テヒョンが『そうか』と言って玄関まで見送ろうとしたので、ジョングクが止めた
「そのままでは寒うございますので、今日はここで」
「そうか、ではまたな」
テヒョンはジョングクを抱きしめて、背中をパンパンと叩いた
「行ってまいります」
ジョングクはそう言って、テヒョンの背中を撫でた。テヒョンは
「行ってらっしゃい」
と応えてジョングクを送り出した

ジョングクを送り出した後、テヒョンは庭園側の窓辺にいた。しばらくすると馬に乗ったジョングクが、テヒョンの部屋の下を通った
その時、ジョングクは徐ろにテヒョンの部屋の方へ顔を上げた。そこにテヒョンの姿を見つけると笑顔で敬礼をした
テヒョンもそれに応えて敬礼をする
ジョングクは、そのまま左に折れて、庭園の中央の道を進んで行った
テヒョンはジョングクの姿が見えなくなるまで見送った


【クリスマスの買い物】

宮殿の前には、馬車が停まっていて、テヒョンの乗車を待っていた
この日も冬らしい寒さで、馬車の馬の鼻や口からは、真っ白い息が勢いよく吐き出されていた

「テヒョン様、馬車の準備が整いました」
「うん。私はいつでも出掛けられるぞ」
スミスはテヒョンにコートを着せる
「では行こうか」
テヒョンはスミスと部屋を出ると、玄関まで向かった
玄関には警護が2人待っていて、テヒョンの姿を見てお辞儀をして迎えた
そして、テヒョンが玄関を出ると、御者が馬車の扉を開ける
テヒョンとスミスが乗り込むと扉を閉めて、御者台に乗った
警護2人はそれぞれ馬に乗って馬車の両脇に付く
御者が全ての準備が整ったことを確認すると馬車を走らせる

テヒョンはこうして、かねてから予定していた、クリスマスの買い物に出掛けた
「テヒョン様、ハロッズではパリから来ている、カルティエの宝飾デザイナーと打合せが入ってございます」
「うん、国王陛下がジュエリーをご注文なさったようで、ちょうどよかった」
カルティエはヨーロッパ中の王室御用達を担っていて、担当するデザイナーが、色んな国を渡り歩いている状態だった

馬車がハロッズの貴賓専用出入り口に止まる
店の前に居た者たちが、キム公爵家のエンブレムの付いた馬車を見てざわつき始めた
警護の2人が馬車の扉につくと、扉が開いてテヒョンが降りてきた
テヒョンの姿を見た市民が、歓声と共に拍手で迎えた
落馬からの回復を祝っての拍手のようだった
テヒョンは少しだけ手を振って応える
すると黄色い歓声が上がった

ハロッズの支配人が店の入口でテヒョンを迎えた
「殿下、本日はご来店頂き、誠にありがとうございます」
「今日は宜しく頼みます」
「はい、其々皆、自信をもってご紹介出来る品々を準備致しまして、殿下のお越しをお待ち申し上げておりました」
「それはとても楽しみですね」

支配人に促され、テヒョンとスミスは警護を伴って、ハロッズの中へ入る
そして、一般客とは違う王族専用のサロンに通される
警護の2人は、サロンの入口で警護を兼ねて待機した

予めテヒョン側からリクエストされていた、買い物リストに沿って、王侯貴族担当の外商スタッフが、順番に提案商品を持ってサロンに現れた
テヒョンは次々に提示された商品を見て、購入商品を決めていき、スミスが決定した商品のチェックをして、更に金額交渉をする

一通り購入商品が決まった所で、サロンスタッフが声を掛けてきた
「お疲れ様でございます殿下、お飲み物をご用意致しました」
そう言って、お茶菓子と共に紅茶が運ばれた
「ああ、ありがとう。じゃあスミス一緒に頂こう」
「はい」
テヒョンとスミスは、ハロッズ側が用意してくれた紅茶で一息付いた
「これでだいぶ決まりましたな、テヒョン様」
「うん。父上へのプレゼントもとてもいいものが見つかった」
今回の買い物が順調に進んで、テヒョンは満足だった

テヒョン達が休憩を取っていると、サロンスタッフがやってきた
「お寛ぎの所失礼致します。カルティエのデザイナーが参りました」
「ではすぐに通してください」
「かしこまりました」

暫くしてカルティエのデザイナーがサロンにやって来た
「お久しぶりでございます、キム公爵。
大変な怪我をなさってからのご快気とのこと。お元気そうで安心致しました」
「やあ、お陰様でこの通りですよ。あなたもお忙しそうだ」

テヒョンはスミスに預けていた鞄から、数枚の図案を出して、デザイナーに渡した
「今回は贈り物にするジュエリーをフルオーダーでお願いしたい」
「こちらは殿下の図案でございますね。拝見させて頂きます」
「来年の夏までに仕上げて頂きたいのだが」
「はい、おまかせ下さいませ」

こうしてこの後も、テヒョンはデザイナーと細かい打ち合わせをして、ハロッズでの用を予定通り全部済ませた
今回購入した品々は、ハロッズが直々にキム公爵家へ届けることになっている
支配人が見送りのために、馬車まで同行する
「本日は誠にありがとうございました。お買い上げ頂きましたお品物は、明後日にお届けに上がります」
「はい、宜しく」
テヒョンとスミスが馬車に乗り込むと、支配人は深々とお辞儀をした

ハロッズの店の外では、テヒョンを一目見ようと沢山の市民が集まっていた
その市民の見守る中を馬車が走り出した
そして、集まっていた市民に向かって、テヒョンは馬車の中から手を振った

「テヒョン様、もうじきお昼でございますので、これからルールズに参ります」
「外食も久しぶりだな」
馬車は東に向かって走っていた
ハロッズがあるナイツブリッジ地区から、ルールズ・レストランがある、コベントガーデン地区までは、馬車で約30分掛かる道のり
テヒョンは寒い真冬の街並みを馬車の窓から眺めていた
「クリスマスが近いせいか、買い物に出る者が沢山おるようだな」
「そうでございますね、今日は日曜日でございますから尚更人出は多いかと」
「そうか、日曜か。ではルールズでサンデーローストが食べられるのだな」
「そうでございますね」
「ローストビーフ自体が久しぶりだな」
テヒョンはそう言いながら、重く垂れ込めるロンドンの曇り空を見上げた

馬車はトラファルガー広場を通過し、ルールズ・レストランの近くまで来た
通り過ぎていく人々が、キム公爵家の馬車を振り返る
そしてようやく、テヒョン達の馬車はルールズ・レストランに到着した
ディレクトールが、テヒョンの到着に合わせて店の前に出てきた
テヒョンが馬車から降りると、お辞儀をして迎える
「いらっしゃいませ、殿下。お待ち申し上げておりました」
「お久しぶりですね」
「この度はご快気、誠におめでとうございます。殿下のニュースはロンドン中に広がっておりましたので、皆本当に心配を致しておりました」 
「いや、もうお恥ずかしい限りです。お陰様で今はこのように、外出が出来るくらい元気ですよ」
「本当によろしゅうございました。さ、どうぞ中へお入り下さい」
ディレクトールに案内されて、テヒョン達は2階の個室に通された

ルールズ・レストランではテヒョンやスミスだけではなく、警護も御者もテヒョンと同じテーブルで、同じメニューでの食事が振る舞われた
これはテヒョンのはからいだった
「遠慮はいらぬ、沢山召し上がるように」
「ありがとうございます、殿下」

スミスが前もってコース料理を注文していたが、この日は日曜でもあったので、メイン料理はサンデーロースト(ローストビーフ)となった。定番のヨークシャープディングが付け合せで付いている

食事が始まると、テヒョンは気さくに警護や御者に話しかける。スミスもそれに乗って、冗談を交えながら話をするので、自然に話が盛り上がる
テヒョンのテーブルは、終始和やかな雰囲気に包まれていた

この分け隔ての無いテーブル席は、ルールズ・レストランのテヒョンの個室を担当した給仕達の評判も高かった
テヒョンの普段の近寄り難い高貴な雰囲気とは違う、気さくで優しい人柄に触れると、誰もが惹かれずにはいられなくなる

こうして食事を楽しんだテヒョンは、ルールズ・レストランを後にすると、残る数件の買い物を続けるために、更にロンドンの街中へ馬車を走らせた



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