この物語を書いている期間の間に、色んな事がありました😊
特に新しい所では、グクのヌーディーWラ🤣🤣🤣
おいおい大丈夫そ❓って思いましたが←色んな意味でね😁
ま、本人が楽しそうならいいよね👍✨
文中注記
【サンデーロースト(Sunday Roast)】
イギリスの伝統的な食事で、日曜日(通常正午過ぎの昼食)に供される料理
ローストした肉、ジャガイモ、ヨークシャー・プディング、ファルス、野菜等の付け合わせとグレイビーから成っている

Googleより
前回の物語
物語の続きが始まります✨✨✨
【2日目の朝】
ジョングクは、この日一日テヒョンの部屋にいて、二人でカードゲームをしたり、チェスに興じたりして過ごした
また、テヒョンの仕事の話や、ジョングクの軍務の話など真面目な話にも没頭した。そしてまた、キム公爵家の領地を地図で見たりして、旅行の行程の案などを二人で色々組み立ててみたりもした
夜には夜で、オペラの話題やその作曲家の話など、趣味嗜好の話を二人でワインを飲みながら語り合い談笑した
テヒョンの部屋の置時計が6つ鐘を鳴らす
次の日の朝の6時を迎えていた
ジョングクは、隣で寝ているテヒョンを起こさないように起き上がり、天蓋のベッドカーテンを開けて、ベッドから下りた。その瞬間、足元に冷気が漂う
そして、テヒョンが大事に愛用してくれているガウンコートを借りて羽織り、腰で紐を結ぶと部屋の暖炉に向かった
暖炉にはスミスが昨夜から用意してくれていた、新しい薪が置いてある
ジョングクは、そこから暖炉に薪を足していった
火が新しい薪に燃え移るのを確認して立ち上がる
次にジョングクは、ベッドのサイドテーブルの上に置かれた、昨夜テヒョンと飲み交わした、ボルドーワインの空き瓶と、バカラのワイングラスを取ると、部屋の入口近くにある棚の上に置いた
ベッドに戻り、テヒョン側のベッドカーテンをそっと開ける
まだ眠っているテヒョンの側に腰を掛けると、額に手を伸ばし髪を撫でた
テヒョンの柔らかい髪が、ジョングクの指の間に絡まってくすぐる
何度か髪を撫でていたら、テヒョンが『う・・ん』と動いて目を開いた
ジョングクが朝の挨拶をしようとすると突然、テヒョンがジョングクが着ているガウンコートの襟を掴んで、グイッと引き寄せようとした
ジョングクは体勢を崩して、そのままテヒョンの方に倒れかけた。そして、テヒョンはジョングクに口づけようとする。が、ジョングクは咄嗟に右の手の平をテヒョンの口に当てた
テヒョンは口を塞がれて、ちょっとジョングクを睨むように見る
テヒョンはジョングクを見つめたまま、塞がれている口を開けると、塞いでいるジョングクの手の小指を噛んだ
ジョングクは笑って、テヒョンのしたいようにさせた。テヒョンは噛んでいた小指に今度は音を立てて口づけた
ジョングクは、テヒョンの額に自分の額をつけた後、額にキスをした
更に起き上がり、テヒョンの口から塞いでいた手を離すと、テヒョンが噛んで口づけた小指に自分も口づける
テヒョンはそんなジョングクをじっと見つめる。そして気持ちは揺れていた。
ああして、間接的に口づけはするのに、なぜ直接だと拒むのかテヒョンには分からない
しかし、それをジョングク本人に訊いてはならない気がした。勿論、訊くのが怖いというのもあった
ジョングク本人も、直接テヒョンに口づけられない葛藤に心を痛めていた
拒むという事が、テヒョンを傷付けることになる上、凄く無情な態度にもなるからだ
しかし、拒む理由を決して話すことは出来ない
テヒョンが無言のままベッドから起き上がる
ジョングクは、テヒョンからの口づけを拒む後ろめたさを感じながら、でも慕う気持ちに偽りがないという想いを込めて、すかさずテヒョンを自分の胸に抱きとめた
テヒョンもその想いに応えるかのように、ジョングクの背中に自分の両手を回し、しっかりと抱きしめる
ジョングクは何事もなかったように、テヒョンに話しかけた
「おそくなりましたが、おはようございます。テヒョン様」
「うん、おはよう。・・・もう帰らなければいけない時間か?」
「はい。着替えましたら失礼させて頂こうかと」
「そうか。スミスを呼ぶ?」
「昨夜すでに帰りの予定をお知らせしているので、大丈夫です」
テヒョンはこれ以上訊く事が無くなってしまったので、ジョングクの体を抱きしめたまま黙っていた
ジョングクは、テヒョンが両腕に力を入れたままだったので、離れ難い気持ちで抱きしめられていることに気付き、その想いを受け止めた
「あ、、これでは君が帰れなくなってしまうな」
笑いながらそう言って、テヒョンはジョングクから離れた
「次は、テヒョン様のお父上がご帰還の日に、お会い致しましょう」
「うん。父上を宜しくな」
「はい」
テヒョンがベッドから降りると、ジョングクも立ち上がり、二人は向かい合う
名残惜しそうにジョングクがテヒョンの頬に触れた
テヒョンもジョングクの頬に触れる
「僕の側近である上に、軍務に宮廷の公務と大変だけど、寒い中体に気を付けて」
「ありがとうございます。テヒョン様も、、お風邪など召しませんように。私には貴方様のお健やかなお姿こそが、私の職務、任務への励みでございます」
テヒョンが触れていたジョングクの頬を優しくポンポンと叩いた
ジョングクはテヒョンの頬を愛しそうに親指で撫でた
「そろそろスミス殿が来られる頃です」
ジョングクはそう言うと、テヒョンのガウンコートを脱いで、それをそのままテヒョンに着せた
「とても温かい・・・」
テヒョンがガウンコートごと自分を両手で包んで言った
その姿を見て、ジョングクはテヒョンを引き寄せ抱きしめた
ジョングクは、テヒョンのパジャマを借りて着ていたので、それを脱いで自分の服に着替える
テヒョンはベッドに座り、ピローを抱えジョングクの着替えを眺めていた
着替えが終わって暫くして、ノックの音がした
「起きているぞ」
テヒョンが応えた
すると、スミスが給仕を伴って部屋に入って来た
「おはようございます。テヒョン様、ジョングク様」
「おはよう」
「おはようございます、スミス殿」
「ジョングク様、朝食を召し上がってからお出で下さい」
「ありがとうございます」
給仕がテーブルに鶏肉と野菜のスープとクロワッサンとゆで卵を用意する
「テヒョン様は、いつも通りお食事はまだ後で宜しいですね?ホットミルクをお持ち致しました」
テヒョンとジョングクはテーブルに着いた
テヒョンはホットミルクのカップを両手で持ち、朝食を食べているジョングクを見ていた
「本当に君は、見ていて気持ちのいい食べ方をするね」
「はい、こちらのシェフの料理は、本当に格別なのです」
ジョングクは嬉しそうに言ってスープを口に運ぶ。テヒョンは微笑んでホットミルクを飲んだ
「今朝は僕が君の紅茶を淹れよう」
テヒョンがジョングクの食事を終えるタイミングで、紅茶の支度を始めた
「テヒョン様の紅茶が頂けるなんて、光栄でございます」
「大袈裟だな」
テヒョンはそう言って笑い、ティーカップに紅茶を注いだ
それをソーサーに置いて、ジョングクの前に差し出した
「どうぞ」
「いただきます」
ジョングクがゴクゴクと二口飲んだ
「とてもいい香りで、美味しい・・」
「朝だからちょっとだけ濃い目にしたんだ」
ジョングクはクイッと飲み干して
「お替りを頂けますか?」
と、言った
「勿論」
テヒョンはジョングクの側までポットを持っていくと、空いたティーカップに紅茶を注いでやった。注ぎながらテヒョンが
「あの日も紅茶のお替りがきっかけだったな」
と言った
ジョングクはエジンバラの離宮で、初めてテヒョンと言葉を交わした時のことを思い出した
「あの時、公爵自ら紅茶のお替りを持って来て下さったので、驚きと恐れ多いのとで混乱致しました」
「僕も紅茶のお替りを持って行くなんて、君が初めてだ」
二人は笑った
全てはそれが始りであり、二人はこうして今を迎えていた
ジョングクが食後の紅茶を飲み終えて席を立ち、身支度をしていると、スミスが丁度やって来た
「ジョングク様、馬の支度が出来ております。お支度が整いましたら、いつ出らても大丈夫でございます」
「分かりました」
ジョングクはスミスに応えてテヒョンに向かって
「ではテヒョン様、私はこれで参ります」
と挨拶をした
テヒョンが『そうか』と言って玄関まで見送ろうとしたので、ジョングクが止めた
「そのままでは寒うございますので、今日はここで」
「そうか、ではまたな」
テヒョンはジョングクを抱きしめて、背中をパンパンと叩いた
「行ってまいります」
ジョングクはそう言って、テヒョンの背中を撫でた。テヒョンは
「行ってらっしゃい」
と応えてジョングクを送り出した
ジョングクを送り出した後、テヒョンは庭園側の窓辺にいた。しばらくすると馬に乗ったジョングクが、テヒョンの部屋の下を通った
その時、ジョングクは徐ろにテヒョンの部屋の方へ顔を上げた。そこにテヒョンの姿を見つけると笑顔で敬礼をした
テヒョンもそれに応えて敬礼をする
ジョングクは、そのまま左に折れて、庭園の中央の道を進んで行った
テヒョンはジョングクの姿が見えなくなるまで見送った
【クリスマスの買い物】
宮殿の前には、馬車が停まっていて、テヒョンの乗車を待っていた
この日も冬らしい寒さで、馬車の馬の鼻や口からは、真っ白い息が勢いよく吐き出されていた
「テヒョン様、馬車の準備が整いました」
「うん。私はいつでも出掛けられるぞ」
スミスはテヒョンにコートを着せる
「では行こうか」
テヒョンはスミスと部屋を出ると、玄関まで向かった
玄関には警護が2人待っていて、テヒョンの姿を見てお辞儀をして迎えた
そして、テヒョンが玄関を出ると、御者が馬車の扉を開ける
テヒョンとスミスが乗り込むと扉を閉めて、御者台に乗った
警護2人はそれぞれ馬に乗って馬車の両脇に付く
御者が全ての準備が整ったことを確認すると馬車を走らせる
テヒョンはこうして、かねてから予定していた、クリスマスの買い物に出掛けた
「テヒョン様、ハロッズではパリから来ている、カルティエの宝飾デザイナーと打合せが入ってございます」
「うん、国王陛下がジュエリーをご注文なさったようで、ちょうどよかった」
カルティエはヨーロッパ中の王室御用達を担っていて、担当するデザイナーが、色んな国を渡り歩いている状態だった
馬車がハロッズの貴賓専用出入り口に止まる
店の前に居た者たちが、キム公爵家のエンブレムの付いた馬車を見てざわつき始めた
警護の2人が馬車の扉につくと、扉が開いてテヒョンが降りてきた
テヒョンの姿を見た市民が、歓声と共に拍手で迎えた
落馬からの回復を祝っての拍手のようだった
テヒョンは少しだけ手を振って応える
すると黄色い歓声が上がった
ハロッズの支配人が店の入口でテヒョンを迎えた
「殿下、本日はご来店頂き、誠にありがとうございます」
「今日は宜しく頼みます」
「はい、其々皆、自信をもってご紹介出来る品々を準備致しまして、殿下のお越しをお待ち申し上げておりました」
「それはとても楽しみですね」
支配人に促され、テヒョンとスミスは警護を伴って、ハロッズの中へ入る
そして、一般客とは違う王族専用のサロンに通される
警護の2人は、サロンの入口で警護を兼ねて待機した
予めテヒョン側からリクエストされていた、買い物リストに沿って、王侯貴族担当の外商スタッフが、順番に提案商品を持ってサロンに現れた
テヒョンは次々に提示された商品を見て、購入商品を決めていき、スミスが決定した商品のチェックをして、更に金額交渉をする
一通り購入商品が決まった所で、サロンスタッフが声を掛けてきた
「お疲れ様でございます殿下、お飲み物をご用意致しました」
そう言って、お茶菓子と共に紅茶が運ばれた
「ああ、ありがとう。じゃあスミス一緒に頂こう」
「はい」
テヒョンとスミスは、ハロッズ側が用意してくれた紅茶で一息付いた
「これでだいぶ決まりましたな、テヒョン様」
「うん。父上へのプレゼントもとてもいいものが見つかった」
今回の買い物が順調に進んで、テヒョンは満足だった
テヒョン達が休憩を取っていると、サロンスタッフがやってきた
「お寛ぎの所失礼致します。カルティエのデザイナーが参りました」
「ではすぐに通してください」
「かしこまりました」
暫くしてカルティエのデザイナーがサロンにやって来た
「お久しぶりでございます、キム公爵。
大変な怪我をなさってからのご快気とのこと。お元気そうで安心致しました」
「やあ、お陰様でこの通りですよ。あなたもお忙しそうだ」
テヒョンはスミスに預けていた鞄から、数枚の図案を出して、デザイナーに渡した
「今回は贈り物にするジュエリーをフルオーダーでお願いしたい」
「こちらは殿下の図案でございますね。拝見させて頂きます」
「来年の夏までに仕上げて頂きたいのだが」
「はい、おまかせ下さいませ」
こうしてこの後も、テヒョンはデザイナーと細かい打ち合わせをして、ハロッズでの用を予定通り全部済ませた
今回購入した品々は、ハロッズが直々にキム公爵家へ届けることになっている
支配人が見送りのために、馬車まで同行する
「本日は誠にありがとうございました。お買い上げ頂きましたお品物は、明後日にお届けに上がります」
「はい、宜しく」
テヒョンとスミスが馬車に乗り込むと、支配人は深々とお辞儀をした
ハロッズの店の外では、テヒョンを一目見ようと沢山の市民が集まっていた
その市民の見守る中を馬車が走り出した
そして、集まっていた市民に向かって、テヒョンは馬車の中から手を振った
「テヒョン様、もうじきお昼でございますので、これからルールズに参ります」
「外食も久しぶりだな」
馬車は東に向かって走っていた
ハロッズがあるナイツブリッジ地区から、ルールズ・レストランがある、コベントガーデン地区までは、馬車で約30分掛かる道のり
テヒョンは寒い真冬の街並みを馬車の窓から眺めていた
「クリスマスが近いせいか、買い物に出る者が沢山おるようだな」
「そうでございますね、今日は日曜日でございますから尚更人出は多いかと」
「そうか、日曜か。ではルールズでサンデーローストが食べられるのだな」
「そうでございますね」
「ローストビーフ自体が久しぶりだな」
テヒョンはそう言いながら、重く垂れ込めるロンドンの曇り空を見上げた
馬車はトラファルガー広場を通過し、ルールズ・レストランの近くまで来た
通り過ぎていく人々が、キム公爵家の馬車を振り返る
そしてようやく、テヒョン達の馬車はルールズ・レストランに到着した
ディレクトールが、テヒョンの到着に合わせて店の前に出てきた
テヒョンが馬車から降りると、お辞儀をして迎える
「いらっしゃいませ、殿下。お待ち申し上げておりました」
「お久しぶりですね」
「この度はご快気、誠におめでとうございます。殿下のニュースはロンドン中に広がっておりましたので、皆本当に心配を致しておりました」
「いや、もうお恥ずかしい限りです。お陰様で今はこのように、外出が出来るくらい元気ですよ」
「本当によろしゅうございました。さ、どうぞ中へお入り下さい」
ディレクトールに案内されて、テヒョン達は2階の個室に通された
ルールズ・レストランではテヒョンやスミスだけではなく、警護も御者もテヒョンと同じテーブルで、同じメニューでの食事が振る舞われた
これはテヒョンのはからいだった
「遠慮はいらぬ、沢山召し上がるように」
「ありがとうございます、殿下」
スミスが前もってコース料理を注文していたが、この日は日曜でもあったので、メイン料理はサンデーロースト(ローストビーフ)となった。定番のヨークシャープディングが付け合せで付いている
食事が始まると、テヒョンは気さくに警護や御者に話しかける。スミスもそれに乗って、冗談を交えながら話をするので、自然に話が盛り上がる
テヒョンのテーブルは、終始和やかな雰囲気に包まれていた
この分け隔ての無いテーブル席は、ルールズ・レストランのテヒョンの個室を担当した給仕達の評判も高かった
テヒョンの普段の近寄り難い高貴な雰囲気とは違う、気さくで優しい人柄に触れると、誰もが惹かれずにはいられなくなる
こうして食事を楽しんだテヒョンは、ルールズ・レストランを後にすると、残る数件の買い物を続けるために、更にロンドンの街中へ馬車を走らせた
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