群青と真紅⑩【外乗りに出掛ける】 | Yoっち☆楽しくお気楽な終活ガイド

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終活のガイドをさせていただきます

現在、BTSの底なし沼にハマり浸かっております
ガチガチのグテペンです
現在、テヒョンとジョングクをモデルに小説を執筆中☆

今日(1月24日)のテテのWラにグテペンは湧きましたね🤭💕💕色々情報過多で未消化ですが🤣🤣🤣

お待ちかね←待ってくれてたかな❓💦の小説の続きです😊


前回のお話



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【チョン伯爵家領地・聖プレブロシャス教会】

チョン伯爵は領内を案内して欲しいというキム公爵の提言を受けて、チョン伯爵家にほど近いミサを行う教会がある領地へ案内した

領内に入りしばらく行くと、街の中心部にバシリカ様式の典型的なゴシック建築の教会が建っている
キム公爵は馬上から少しづつ近づいていくその教会を眺めていた
そして教会の前まで来て馬を止めた
キム公爵に気付いてチョン伯爵も止まる

キム公爵はしばらくゆっくりと教会を見渡していた
「なんだか懐かしい気がするのは気のせいかな・・・?こちらの教会は何と言いますか?」
「聖プレブロシャス教会です。私は家族と共に小さい頃からミサをこちらで受けております」
「プレブロシャス・・珍しい名前ですね」
「父から『尊い血』が語源になっているのだと聞きました。」
「尊い血・・なんと厳かな・・・」
チョン伯爵の説明を聞いて、キム公爵は更に尊ぶような眼差しで教会を見渡した

キム公爵とチョン伯爵がしばらく教会の前にいると、教会の扉が開いて神父が足速に出てきた
「これは、チョン伯爵ではありませんか!」
「こんにちは、ジョーンズ神父。こちらはキム公爵でございます」
「お邪魔しております。キム・テヒョンです」
「おお!貴方様がキム公爵でいらっしゃいますか。こちらの教会を預かります、ジョーンズと申します。殿下にお目にかかれて光栄にございます」
ジョーンズ神父は深々とお辞儀をし
「是非、中でお休みくださいませ」
と、二人を教会内へ入って頂くよう促した
「ありがとうございます、神父。ですが今日はキム公爵と領内を乗馬で回る為に出ているのです」
「次に寄らせて頂いた時にお邪魔してもよろしいですか?」
チョン伯爵に続きキム公爵がにっこり笑って尋ねると、ジョーンズ神父は次回は是非にと応えて二人を見送った


【アーサーとアルミラージ】

しばらく馬を歩かせていると、広い緑地に出た
芝が広がり見晴らしがいい
芝に入るとチョン伯爵のアルミラージが首をグイグイ動かして、チョン伯爵が持つ手綱を引っ張った
「チョン伯爵、アルミラージが走りたがっておりますよ。手綱を緩めて走らせてあげては?」
キム公爵は笑いながらそう言った
「よろしいですか、、久しぶりの外乗で喜んでいるようです。ちょっと走らせて参ります」
「うん」

チョン伯爵は手綱を緩めるとアルミラージの動きたいように任せた
するとすぐさま駈歩(かけあし)で走り出した
「ハッ!」
アルミラージの気分に乗せてチョン伯爵が掛け声をかける
人馬一体で颯爽と駆け抜けていくチョン伯爵の姿をキム公爵は微笑ましく眺めていた
とても2年のブランクがあるようには見えない
元々はよく乗りこなしていたのだろう
体が揺さぶられたりすることなく風を切っていく姿は勇ましかった
キム公爵はチョン伯爵を追いかけたい衝動に駆られた
「アーサー、私達も行こうか!」
そう話しかけながら首を軽く叩く
そして鐙を軽く当てて馬を走らせた

しばらく駆けているとアーサーがアルミラージに追いついた
キム公爵とチョン伯爵は自然と満面の笑みで馬と共に乗馬を楽しんでいた

アーサーとアルミラージはまるでずっと一緒に育ってきた兄弟のように、息の合った走りをしている
そしてその馬上にいる二人の貴公子も風切る凛々しく美しい姿は双子のようだった

馬の走りたいように走らせ、それが落ち着いた所で二人は馬上から降りると、小さな湧き水の出る水道にアーサーとアルミラージを連れていき水を飲ませてやった
そして木の枝に手綱を括り付けて休ませた
キム公爵とチョン伯爵はベンチに座る
「久しぶりに大声で笑いました。こんなに楽しく馬に乗れたのはキム公爵のおかげです」
チョン伯爵が嬉しそうに言った
「私も楽しくアーサーと走れましたよ。アルミラージも嫌がらずに並走させてくれましたね」
キム公爵は馬の方を振り返りながらそう話した
「相性がいいのか、気が合うのかもしれませんね」
チョン伯爵も馬の方を見ながら応えた
「まるで私達のようではありませんか」
キム公爵がニヤリといたずらっぽく言った。そして恥ずかしそうに笑うチョン伯爵を見ながら続けて
「あなたは元々運動神経がよいのですね。次にはもうマレット(ポロのスティック)が振れそうだ。次はうちに来てください。ポロの実践練習をしますよ」
そう言ってチョン伯爵の肩を叩いた