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社長はたぶん、人に（特に自分より下の立場の人に）言われてそのまま言うこと聞くことは、したくないタイプ。その場にいた部長とかに「若い女子社員に頼まれてホイホイ言うこと聞いちゃって……」と思われることも懸念するはず。でも、「さすが社長、困ってるわたしを助けてくれた！わかってる！」と感謝されることは好き。
もちろん、アプリ案はいいものを出してほしいはず。
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おはようございます。
社長シリーズ、第4話になります。
ブロック長との電話で、携帯料金が跳ね上がった中畑さんとわたし。
社用携帯がほしいけど、普通に頼んでももらえなさそうです。
ある日たまたま同席したプレゼンの場で営業マンが、スマホアプリを作ってはどうかと提案してきました。
スマホ＝若い子が使う、というイメージからか、その場で中畑さんとわたしに、「アプリのアイデアを考えてみるように」との社長からの指示が出ました。
ここでわたし、ピンときたのです。
もう、今しかチャンスはありません。
隣に座っている中畑さんに、話しかけました。
ちょうどプレゼンがひととおり終わり、次の話の準備かなにかで、会議室は静かでした。
静かなので、わたしは、中畑さんにヒソヒソ声で話しかけました。
でも、いくらヒソヒソ声でも、静まり返った会議室では、話しているのが他の人にも聞こえてしまいます。
中畑さんは、わたしに注意しようとしました。
ウルサイわかっとるわ！！
（なんてもちろん言ってませんが、そんな心境ってことです）
ヒソヒソ話しても聞こえちゃうからこそ、
あえて話してるの！！
いいから黙って聞けっ！！
あざとい……。
もうわかりましたね。。。
ここまで言っちゃうとわざとらしいので、実際はもう少し遠回しな言い方をした気がしますが……。
とにかくわたしは、
「生活費がギリギリで苦しいにもかかわらず、スマホに機種変してアプリの案を考えようとする健気な女子社員」を演じたのです。
中畑さんが迷惑そうに遮ろうとするのをなんとか抑え、迫真の演技（笑）で話しかけました。
どうかなぁ……。
社長、聞こえた……？（ニヤリ）
間違ってもこの場で「社長、アプリ案考えるので、スマホ支給してください！」なんて、直接頼んじゃだめ。
わたしの分析はこうでした。↓
社長はたぶん、人に（特に自分より下の立場の人に）言われてそのまま言うこと聞くことは、したくないタイプ。その場にいた部長とかに「若い女子社員に頼まれてホイホイ言うこと聞いちゃって……」と思われることも懸念するはず。でも、「さすが社長、困ってるわたしを助けてくれた！わかってる！」と感謝されることは好き。もちろん、アプリ案はいいものを出してほしいはず。まあ、これって社長に限らず、当てはまる人多いと思いますけど、、、どうでしょう？
とにかくこれらを総合すると、
「ヒソヒソ声がたまたま社長の耳に入った」という伝わり方が、最も効果がありそう！！って思ったんです。
毎日毎日、「社用携帯がほしい、どうすれば……」と思っていたわたしは、この会議室で即座に作戦を実行したのでした。
したたかな女……。
いや、でも、こうやって書いてみると、案外かわいいもんな気がしてきました♪
え？やっぱり腹黒い？？
捉え方は様々ですよね……。
次回で、社長シリーズ最終回になります！
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