青木の2週間一人旅2日目 道後温泉編 | 中央大学理工ボート部のブログ

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2024年3月3日


山陽本線・岡山の手前

   朝起きるとまだ日は昇っておらず、周りの寝台も寝静まっていた。もうすぐ岡山駅に着くというアナウンスがかかりだんだんと山の稜線が白んでくる。

   岡山駅ではサンライズ出雲・瀬戸の切り離しが行われ、私の乗る瀬戸号は瀬戸大橋方面に進んでいった。


   橋を渡る瞬間は案外すぐに来て、トンネルを抜けるとすぐに橋に差し掛かり、眼下には瀬戸内海が広がっていた。普段の電車では絶対に見られない格別の景色だ。

   瀬戸大橋は、瀬戸内海に浮かぶ島々を転々と渡りながら最終的に香川県の坂出にたどり着く。全長は12.3kmあり、だいたい戸田公園から池袋くらいまでの距離と同じ。特急なので思っていたよりもあっさりと渡り切ってしまった。


   香川県の多度津駅という場所でサンライズを降り、せっかくなので讃岐うどんを食べようと思って、駅から20分弱歩いたところにあるうどん屋さんで本場讃岐うどんを食べた。麺がかなりもちもちしていて、なかなかに食べ応えがあった。青木家は宮城県にルーツがあり、母方も京都なので、四国とは全く縁のない20年を過ごして来た。おそらく青木家四国発上陸だ。瀬戸内気候は穏やかで、雲ひとつない完璧な朝だった。


↑温玉うどん大を頼んだら三玉入っていて結構多かったが、めちゃくちゃ麺が美味しいので余裕で食べられてしまった。薬味入れ放題で640円。


   多度津から先は、予讃線というローカル線の普通列車に4時間揺られ、お隣愛媛県の松山まで移動した。普通なら気が狂ってしまいそうな長時間移動だが、私は一人旅でこんな感じの移動は慣れており、さらに移動中単語帳に集中していたのでなんとか耐えられた。韓国語絶賛勉強中。


   愛媛県に入ってからはみかん農園が圧倒的に増えて、みかんをいっぱいに積んだ軽トラなど、愛媛県らしい景色が見られて良きだった。


   松山でやることは特に決めていなかったが、松山には松山城と道後温泉という二大観光地があるので、特に暇はしなかった。ホテルのチェックインまで少し時間があったので、まずは路面電車で松山城に向かった。

↑伊予鉄という路面電車。愛媛県はみかんをかなり推していて、電車もバスもことあるごとに全てオレンジだった。


   松山城は街の中心部に聳える山の山頂に鎮座しており、登るためにはロープウェイを使うのが一般的である。がしかし、時間はあるがお金はない。食費も宿代もケチって旅行しているので、当然ロープウェイの料金も惜しみ、昔の人と同様に歩いて登城道を登った。汗だくになりながらたどり着いた展望台では、海まで続く松山市の街並みが一望でき、さらに涼しい風が吹いていて天国のような場所だった。

   天守閣は江戸時代から残っている貴重なもので、現存12天守の一つらしい。登ってから知った。

↑天守閣


   中には当時の刀や螺鈿細工が施された槍などが飾られており、実際に刀を持って重さを体感できるという展示もあった。おもさは、重すぎず軽すぎずという感じだった。


   ホテルにチェックインした後はまた路面電車に乗り、道後温泉に向かった。道後温泉も市街地中心部の近くにあり、すぐに行ける。道後温泉本館は今工事中でフル稼働していないが、近くの別の温泉に入って昨日シャワー浴びられてない分取り戻した。

   なんとか二日目も無事に終えた。


   この旅は計画こそかなり綿密に立てているが、普通列車を乗り継いでいくというかなりマイナーな旅程のため、どこでトラブルが起こって予定が破綻するかわからない。今後日本海側に回ったときには雪も怖いので、天気予報などは逐一確認しながら進んでいきたい。


   明日はまず朝松山を出て、電車で四国の左端にある八幡浜(やわたはま)を目指す。そこからフェリーに乗って大分県別府に辿り着く予定だ。ちなみに八幡浜は新海誠の最新作『すずめの戸締り』で主人公のすずめがフェリーで四国に降り立った場所なので、新海誠好きとしてしっかり聖地巡礼もしたい。


2日目終了