こんにちは。

レンズレビュー第二弾はカールツァイスのフレクトゴン35mmです。

 

 

こちらは35ミリのレンズで非常に使い勝手が良いです。

最短撮影距離は約20センチとテーブルフォトにも対応。

今回はこちらの優れたオールドレンズのレビューをいたします。

 

・スペック

焦点距離 35mm

絞り 2.4〜22

最短焦点距離 20cm

マウント M42マウント

製造年 1972年

 

こちらのレンズは年代によって外観やスペックが違うものがあります。

私が使っているのはいわゆる後期型と呼ばれるものです。

はっきりとした製造年は分かっていませんが1972年位だと思われます。

絞りが2.4なのが特徴です。

前期型のは絞りが2.8のようです。

 

・重さ

 

まずは重さを見てみましょう。

247.7グラムなのでレンズとしては特に重くないとは思います。

取り回しがしやすくコンパクトなので重宝してます。

 

・操作感

 

操作感としてはピントリングがレンズの先端にあるので他のレンズを使った後だとやや混乱することがありますが、慣れれば問題はないと思います。

オールドレンズなので個体差があると思いますが私のは非常にスムーズに動いてくれます。

絞りリングは心地よいクリック感があります。

 

・価格

 

価格ですがカールツァイスのレンズと言うこともあってややオールドレンズの中では高めです。

 

 

中古相場では大体30,000円〜位だと思われますか私はタイミングよく23,000円で手に入れることができました。

リセールバリューもあると思いますので、お値打ち品を見つけたらすぐに購入してもいいと思います。

 

・写り

 

それでは肝心の写りを見ていきましょう。

次の写真は開放2.4、次に5.6、次に8.0で撮影したものです。

開放から非常に写りは良いです。

絞っていくことで周囲のキレが増していることがわかるかと思います。

右下の看板の文字がわかりやすいのですがこのサイズだと厳しいかも知れませんね。

 

次も同様の絞りです。

周辺部の下が顕著にわかるかと思います。

解放でも周辺の光量落ちはなく非常に優秀な写りをしていることがわかりますね。

 

それではいくつか作例をご紹介します。

絞りはほとんど4.0くらいで撮っていたと思います。

このコケの写真はかなり寄ってますが、しっかり写せるのでとても便利!

お料理も寄ってきれいに撮れます。

MC(マルチコート)なのでフレアは控えめです。

F22で0.8秒スローシャッターです。

 

いかがでしたでしょうか!?

オールドレンズらしからぬ優れた写りで、人気があるのも頷けます。

ただ優等生すぎて、その反動でクセのあるレンズが使いたくなりますが。

 

こちらのレンズと、他のレンズも使ってますが、写真集でまとめたものがありますのでよろしければそちらもご覧ください。

 

 

Kindle Unlimitedにも対応しています。

ぜひ、よろしくお願いします!!

 

 

こんにちは。今日は新企画のレンズレビューをしたいと思います。

オールドレンズを始めてからいいペースでレンズを触れていますので、せっかくなのでご紹介です。

新しいレンズをお探しの方の参考になればと思います。

 

第一回目はこちら。ロシア製レンズのJupiter-8 50mm/f2シルバー鏡筒です。

 

  • 価格について

執筆時、Amazon最安値は9,499円のようです。

こちら中古で7,100円にてゲットしました。

 

Jupiterシリーズのオールドレンズは種類がたくさんありますが、こちらのサイトで詳しく解説されています。

 

50mmのレンズはJupiter-3とJupiter-8がありますが、こちらは安価でややF値が大きいほうです。

Jupiter-3はF1.5なので明るいですね。

 

  • スペック

 

スペックは以下。

焦点距離 50mm

絞り F2.0~F22

マウント ライカL39スクリューマウント

最短焦点距離 100cm

フィルター径 40.5mm

製造年 1963年

 

ロシアレンズはシリアルナンバーから製造年がわかります。

このレンズはNo.6372296なので頭の2ケタから1963年製ということがわかります。

 

  • 重さ

 

重さは実測で124.1g。本体はアルミでできているようなので非常に軽いです。

ちなみに、保有している50mmF2のレンズは他にライカのSummitarがありますが、こちらは鉄(かステンレス?)製と思われまして、ズシリと重いです。221gなので、約100gも違う。

まぁ現代のレンズに比べればいずれも軽いですけどね。

ちなみに最近発売になったCanonのRFマウント向け撒き餌レンズRF50mm F1.8 STMは160gだそうです。軽い。

EF向け50mm撒き餌レンズに比べれば高いんですけど。中古相場1万円台になるまで待つ。

 

 

 

  • 操作感
こちらについては個体差があると思いますが、所有しているものは絞りリングは非常に軽快で、わずかなクリック感があります。意図的にやったのかそうなっちゃったかわからないレベルのクリック感。
比べてピントリングはやや重めで、よく言えば細かいところに合わせやすいのですが、悪く言えばグルグル回すのがちょっとやりづらい。そこも含めて楽しみましょう。
 
  • 写り
肝心なのはここですね。写りをみていきましょう。
今回の撮影はCanonのEOS RPにK&F CONCEPT社製M39 - EOS Rマウントアダプタを介してレンズをつける、というかたちで行っています。
RAWで撮影して、Adobe Lightroomにてホワイトバランスの調整と明るさ(ちょっと)補正、傾き補正程度を行っていますが、色味はいじっていません。
 
まずは壁を写した写真をみてみましょう。上から順に、F2(開放)→F4→F8と絞っています。
ふわっとした雰囲気からだんだんとキリッとしていくのがわかるかと思います。
F2.0 SS 1/3200 ISO-100 
F4.0 SS 1/1000 ISO-100
F8.0 SS 1/640 ISO-125
先日、こちらの組み合わせで都電荒川線沿線の撮影を行ったのですが、ほぼ開放F2.0で撮りまして、帰ってきてPCで見たら周辺の収差がひどいな・・・と感じたので今日はF4.0くらいで撮ることにしました。

自著で出しておりますので、よろしければご覧ください!Kindle Unlimited対応です!

 

開放だと周囲がかなり甘くなるので、意図してではないときは少し絞っての撮影をオススメします。
ただ、開放だとF2.0だけあってよくボケます。
次の写真もF2.0→4.0→8.0です。写真中央のヒモの結び目にピントがあってます。
F2.0 SS 1/640 ISO-100
F4.0 SS 1/200 ISO-100
F8.0 SS 1/250 ISO-160(少し露出補正)
F2.0だとヒモにピントをあわせてもすぐ後ろの金具がややボケてまして、ピント面はシビアです。
この絞りでスナップするものじゃぁないですね。
 
次に、石碑を同じように撮ったものです。
F2.0 SS 1/320 ISO-500
F4.0 SS 1/800 ISO-3200
F8.0 SS 1/200 ISO-3200
サクサク撮るならF4.0~5.6くらいがいいかもしれません。
 
ちなみに、開放で撮っても周辺光量落ちはありませんでした。これは古いレンズっぽさがでるポイントでもあるのですが、まぁいいでしょう。太陽光に向けて逆光にするとキレイなフレアもでます。
F2.0 SS 1/640 ISO-100F2.0 SS1/3200 ISO-125
 
  • その他作例
F4.0 SS1/1250 ISO-125
F4.0 SS1/160 ISO-100
F4.0 SS1/1600 ISO-100
F22.0 SS1/1600 ISO-3200
F4.0 SS1/640 ISO-100
 
安価でよく写るレンズですし、L39マウントも他に選択肢が多いマウントですから、マウントアダプタと共に手に入れてしまいましょう!
再びの宣伝ですが、こちらの本はEOS RPとJupiter-8で撮影したものです。フィルム風プリセットをあててレタッチしているので写真の雰囲気は違いますが、それも含めて、よろしければお楽しみください。

こんばんは。

沈胴シリーズ第二弾です。

富士フイルムの写り、というのを試してみたくて型落ちカメラを購入しました。

 

X-E1という機種で、2012年発売の8年ほど前のカメラになります。

APS-Cサイズで1630万画素のセンサーを搭載しています。

まぁ、オールドレンズの母艦としてならよいでしょう。

 

で、手持ちのレンズを使用するためにM42とライカマウントのマウントアダプターを購入したわけですが・・・

 

X-E1 + Leica Summitar

 

ダメだと言われても引っ込めたくなりますよねぇ。

と、いうわけで前回のEOS RPと同様に実測でCADにて作図しまして、沈胴できるか検証しました!

前回記事はこちらです。

 

 

 

 

まずこちら、X-E1です。

 

 

意外と大きいと感じたことと、中身入ってんのか?と感じるアンバランスな軽さ。

軽いのでレンズをつけると基本、前に傾きます。

 

 

で、次にマウントアダプターです。訳あってフジFXからライカM、ライカMからL39という2段階マウントになってますが厚みは一緒。

LM-FX部分はhaogeという聞いたことない(たぶん中華)メーカーでしたが、なかなかよい作りです。

 

 

 

 

で、レンズです。前回と同様、最も後ろが引っ込む無限遠の状態になっています。

で、ドッキングするとこう。

 

 

おお!ぶつかった!!

1.5mm干渉ですね、図面上だと。コンパクト機だとやはりキツかったか・・・。

 

ピントリングを無限遠ではなく最短のほうにしてみると・・・

大丈夫そうです。2mmの余裕がありました。

マウントアダプターの背と同じ位置なので、大丈夫ですね。

 

なので、自己責任で沈胴しても大丈夫そうです。必ずピント位置を確認してから。

 

富士フイルムのカメラと言えばフィルムシミュレーションですから、それとこのライカを組み合わせていろいろ撮影したいと思います!

では!!