こんにちは。今日は新企画のレンズレビューをしたいと思います。
オールドレンズを始めてからいいペースでレンズを触れていますので、せっかくなのでご紹介です。
新しいレンズをお探しの方の参考になればと思います。
第一回目はこちら。ロシア製レンズのJupiter-8 50mm/f2シルバー鏡筒です。

執筆時、Amazon最安値は9,499円のようです。
こちら中古で7,100円にてゲットしました。
Jupiterシリーズのオールドレンズは種類がたくさんありますが、こちらのサイトで詳しく解説されています。
50mmのレンズはJupiter-3とJupiter-8がありますが、こちらは安価でややF値が大きいほうです。
Jupiter-3はF1.5なので明るいですね。
スペックは以下。
焦点距離 50mm
絞り F2.0~F22
マウント ライカL39スクリューマウント
最短焦点距離 100cm
フィルター径 40.5mm
製造年 1963年
ロシアレンズはシリアルナンバーから製造年がわかります。
このレンズはNo.6372296なので頭の2ケタから1963年製ということがわかります。
重さは実測で124.1g。本体はアルミでできているようなので非常に軽いです。

ちなみに、保有している50mmF2のレンズは他にライカのSummitarがありますが、こちらは鉄(かステンレス?)製と思われまして、ズシリと重いです。221gなので、約100gも違う。

まぁ現代のレンズに比べればいずれも軽いですけどね。
ちなみに最近発売になったCanonのRFマウント向け撒き餌レンズRF50mm F1.8 STMは160gだそうです。軽い。
EF向け50mm撒き餌レンズに比べれば高いんですけど。中古相場1万円台になるまで待つ。
こちらについては個体差があると思いますが、所有しているものは絞りリングは非常に軽快で、わずかなクリック感があります。意図的にやったのかそうなっちゃったかわからないレベルのクリック感。
比べてピントリングはやや重めで、よく言えば細かいところに合わせやすいのですが、悪く言えばグルグル回すのがちょっとやりづらい。そこも含めて楽しみましょう。
肝心なのはここですね。写りをみていきましょう。
今回の撮影はCanonのEOS RPにK&F CONCEPT社製M39 - EOS Rマウントアダプタを介してレンズをつける、というかたちで行っています。
RAWで撮影して、Adobe Lightroomにてホワイトバランスの調整と明るさ(ちょっと)補正、傾き補正程度を行っていますが、色味はいじっていません。
まずは壁を写した写真をみてみましょう。上から順に、F2(開放)→F4→F8と絞っています。
ふわっとした雰囲気からだんだんとキリッとしていくのがわかるかと思います。

F2.0 SS 1/3200 ISO-100

F4.0 SS 1/1000 ISO-100

F8.0 SS 1/640 ISO-125
先日、こちらの組み合わせで都電荒川線沿線の撮影を行ったのですが、ほぼ開放F2.0で撮りまして、帰ってきてPCで見たら周辺の収差がひどいな・・・と感じたので今日はF4.0くらいで撮ることにしました。
自著で出しておりますので、よろしければご覧ください!Kindle Unlimited対応です!
開放だと周囲がかなり甘くなるので、意図してではないときは少し絞っての撮影をオススメします。
ただ、開放だとF2.0だけあってよくボケます。
次の写真もF2.0→4.0→8.0です。写真中央のヒモの結び目にピントがあってます。

F2.0 SS 1/640 ISO-100

F4.0 SS 1/200 ISO-100

F8.0 SS 1/250 ISO-160(少し露出補正)
F2.0だとヒモにピントをあわせてもすぐ後ろの金具がややボケてまして、ピント面はシビアです。
この絞りでスナップするものじゃぁないですね。
次に、石碑を同じように撮ったものです。

F2.0 SS 1/320 ISO-500

F4.0 SS 1/800 ISO-3200

F8.0 SS 1/200 ISO-3200
サクサク撮るならF4.0~5.6くらいがいいかもしれません。
ちなみに、開放で撮っても周辺光量落ちはありませんでした。これは古いレンズっぽさがでるポイントでもあるのですが、まぁいいでしょう。太陽光に向けて逆光にするとキレイなフレアもでます。

F4.0 SS1/1250 ISO-125

F4.0 SS1/160 ISO-100

F4.0 SS1/1600 ISO-100

F22.0 SS1/1600 ISO-3200

F4.0 SS1/640 ISO-100
安価でよく写るレンズですし、L39マウントも他に選択肢が多いマウントですから、マウントアダプタと共に手に入れてしまいましょう!
再びの宣伝ですが、こちらの本はEOS RPとJupiter-8で撮影したものです。フィルム風プリセットをあててレタッチしているので写真の雰囲気は違いますが、それも含めて、よろしければお楽しみください。