龍の毎週つまみ読み 書評 -9ページ目

龍の毎週つまみ読み 書評

一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

今日は誕生日。

たくさんの方からメッセージいただき感謝。


それにしても暑い一日でした。


今日の一冊。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え/ダイヤモンド社
¥1,620
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ベストセラーになるには理由があります。


本書はアドラー心理学をベースに、対人関係について対話形式で書かれています。


登場人物は哲人と言われる先生と青年の二人。延々と会話が続いていきます。これはソクラテスの対話によって心真理を考え、導き出す手法を取りいているとのこと。


本書ではフロイトの原因論は採用しません。


アドラーの目的論を採用します。


原因論を突き詰めていくと、すべて外部にその原因を求めることになり、社会活動でいえば「過去」が重要になます。一方の目的論だと、目的に焦点を絞った考えるため自然と「未来」志向になります。


本書ではアドラー心理学についての難解だと思える部分について、青年の疑問や意見を通して先生が回答していくため、かなり理解しやすい内容となっています。


問題なのは自分。


世界や社会、周りがどうあるかは関係なく、自分がどうあるかが大切、という言葉は現代の複雑な社会の中で生きていくにはもっともシンプルで行動指針となる言葉だと思いました。


龍.

知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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6月は今週から出張が続きます。

暑いところなので、体力が少し心配。


今日は一日温存。


今日の一冊。

舞い降りた天皇(上) 初代天皇「X」は、どこから来たのか (祥伝社文庫)/祥伝社
¥689
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加治さんの歴史小説は視点が変わっていて本当に興味深いです。


本書は、万世一系の天皇が古代どのようにして天皇になったのかを読み解くというもの。


倭国の資料しては日本書紀、古事記、チャイナは魏志倭人伝などを使い、神社や古墳そこにある埋葬物などの分析から導き出していきます。


天皇が半島から来たという事実は、ある程度周知の事実として語られていますが、本書ではそもそも半島の南の地域は倭国エリアとして存在していたとというところから物語が始まります。


邪馬台国として教えられてきた卑弥呼のいた国の名は、本当は邪馬壱国であったなど資料を基にしている説得力のある説を展開。


ただ、物語のクライマックスである最初の天皇(本書ではXとしている)の正体については、一定の説得力はあるものの、解釈による部分が大きすぎる感も否めません。


資料だけから読んでいっても、いまだに邪馬台国が北九州にあったのか機内にあったのかも決着をしていない以上、資料からの解釈はどうしても必要なところではありますが。


多くの点で納得できるものの、謎解きはまだ続くといったところでしょうか。


龍.

知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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仕事もひと段落。

これからは会合が増えます。


出張も増えます。


体重も・・・


今日の一冊。

帳簿の世界史/文藝春秋
¥2,106
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「歴史の裏にはすべて、帳簿を駆使する会計士たちがいた!」


帳簿付けというと大変地味なイメージがあります。


帳簿に焦点を当てて歴史の流れを紐解くという試みは、今までなかったのではないでしょうか。


本書は、歴史学と会計学を専門としているジェイコブ・ソール氏が、帳簿の歴史を俯瞰しつつ、歴史上の転換点の事件において帳簿が果たしてきた役割を解説しています。


古くはギリシア・ローマ時代からイタリア、メデッイチ家、スペイン、オランダ、フランス革命、イギリス、アメリカ独立、公認会計士の誕生、リーマンショックまで、ものすごく幅広く扱っていきます。


その中で一貫した主張は、「帳簿を制する者は歴史を制する」ということ。


例えば、フランス。ルイ14世において最盛期を迎えるブルボン王朝は、帳簿の力で国家財政をコントロールし、そののち彼の帳簿への興味が薄れたと同時に財政が破たんしていく様が描かれています。


また、アメリカ建国の父たちの一人ハミルトンは「権力とは財布を握っていることだ」い言い、会計の力を重要視していました。


歴史の裏側で会計は重要な役割を果たしているとともに、その陰では「粉飾」によるごまかしも横行していました。


この粉飾については、記憶にあたらしいリーマンショックでも私たちは体験していますが、公認会計士の役割の重要性とその能力の限界を改めて認識させられました。


日本語訳も非常にこなれており読みやすいです。


会計関係の仕事についている人だけではなく、すべてのビジネスマンに読んでほしい一冊です。


龍.


知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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