龍の毎週つまみ読み 書評 -10ページ目

龍の毎週つまみ読み 書評

一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

連休から休みなし。

今月いっぱいかな。


来月からは出張が増えそうです。


今日の一冊。

黎明に起つ/NHK出版
¥1,728
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北条早雲の物語。


伊藤潤さんの小説ですが、歴史的事実が細かく書かれているため歴史の勉強にもなります。


ただ、室町期の権力は将軍家をはじめ管領や関東管領など、同じ家でも敵味方が入り乱れて争っているので、小説で読んでいくとかなり混乱してきます。


ただ流れはわかります。


小説は伊勢宗瑞の出世物語とその過程のなかでの心の葛藤を描いています。ちなみに、「北条」という性は、宗瑞が生きている間は使われたことはないようです。


彼は民衆のためにしかたなく下剋上をなした、というニュアンスですが、事実はどうでしょうか。


最初の死別した妻との生活が小説全体の中では大きな存在として書かれていきます。


ひとつ新たに知ったのは、伊勢家は室町幕府の中ではかなりの家柄であったということ。小説の中でも将軍と直接話をする場面があるくらい身分は高かったということ。


歴史小説は、作家の思いが主人公に投影されます。


この小説の場合、かなりよい人として「北条早雲」が描かれているので、今まで描いていたイメージと少し違うかもしれまん。


龍.




知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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先週後半はシンガポール出張。

行きも帰りも夜移動だったので、疲労がピークに。


今日は一日休息。


今日の一冊。


ヒトラー演説 - 熱狂の真実 (中公新書)/中央公論新社
¥950
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ヒトラーの演説といえば、あの独特の間合いとジェスチャー。


大衆をいかに熱狂させたかを、ドイツ語史の専門家が演説データ150万語の解析を基に歴史の流れとともに解説していきます。


ヒトラー演説の特徴は、ナチスが政権を取る前と取った後で、その使われている言葉が明らかに違うのがデータで証明されています。


ただ、演説のやり方は初期から完成度が高く、その才能については疑いようもありません。


以下、気になったところ。


「例えば「仮定法」の多さがある。・・・(中略)・・・また、特に目立つのは「AではなくB」と対比する構文が頻繁に登場することである。」

言語的な特徴から、解析をしていますが、仮定法や対比法は複雑な事象をわかりやすく説明するには適しているということ。しかも、これら手法を使うと、演説の内容が強い印象をもって聞いている人たちの脳裏に残るという効果もあります。


「このように徐々に数量や程度を増やしていくレトリックの手法を「漸層法」と言う。」

1年後には○○、10年後には○○○という言い回しは、ともすれば大げさで現実離れした話でも一定の説得力を備えることになります。


これらヒトラーの演説は緻密に計算されていることがわかります。現に、ヒトラーは演説の流れを前もって

原稿に箇条書きして推敲を重ねていたといいます。


敗戦の色が濃くなってきた頃の演説は、いくらそのような技巧を駆使しても、現実を覆すことばできず、国民の信頼を取り戻すこともできませんでした。


本書は、演説を効果的に行うにはどうすればよいか、プロパガンダはどのように作られるかを理解するうえでは最適といえるでしょう。


龍.

知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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昨日は講師。

今日は休み。


今週も忙しい。。。


今日の一冊。

鬼はもとより (文芸書)/徳間書店
¥1,836
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時代小説。


時は江戸。貧乏藩でなんとなく生きている主人公が、藩の財政を立て直すために藩札の発行に関わることに。


ここから物語が始まりますが、やがてわけあって脱藩。


ひょんなことから、ほかの藩の藩札の導入に関わることに。


藩札とは今でいう地域限定通貨。主人公はその導入コンサルタント、という位置づけです。


本書を読んでいると、現代日本に置き換えて考えてしまいます。


日銀はお札をどんどん刷ることで経済の立て直しを図っていますが、大元の経済の立て直しはなにかというところがなかなか見えてきません。


本書では、藩札を運営するの商人ではなく武士でなければならない、と言っています。


武士にあって商人にないもの。


それは「死」の覚悟。


物語は仕事の責任としての「死」をテーマに進んでいきます。


現代において仕事の失敗により死を選択するということはありませんが、政策担当者にそれだけの「覚悟」があるのか疑問になりました。


龍.

知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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