龍の毎週つまみ読み 書評 -11ページ目

龍の毎週つまみ読み 書評

一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

先週は海外、今週は国内出張でした。

体力の限界かも。


今週は少しのんびり行こう。


今日の一冊。


『俺のイタリアン』を生んだ男 「異能の起業家」坂本孝の経営哲学/IBCパブリッシング
¥1,512
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イノベーション。

変革。

いままでにない視点から事業を組み立て、発展させていくベンチャー企業を作り上げていく坂本孝の経営を描いた本。

ブックオフを成功させ、そののち「俺のイタリアン」を皮切りに「俺のシリーズ」で飲食店の利益を出す概念を変えた人が坂本さんです。

一般的には飲食店の売り上げは単価×客数で利益率50パーセント超で、経費などの固定費を賄うという考え方です。俺のイタリアンでは、よい素材を使用したものを安い金額で提供する代わりに、立ち食いという固定費を最低限に抑え回転率を上げ最終的に利益を出すという考え方です。

この利益の出し方の理屈はわかるものの、実際それを実行するのは至難の業です。

回転率を上げるためには、内部のオペレーションを含めさまざまな点でイノベーションが求められます。

それを実行できるのが、坂本さんのすごいところです。発想力は当然として、実行力や情報発信力がものすごいので、人を巻き込んで事業を展開するところはすさまじいものがあるのです。

本書では、師事した稲森和夫氏の盛和塾のことや稲森氏の哲学を紹介しています。

個人的には、この部分はそれほど紙面を割く必要はないようにも感じましたが、坂本氏の経営に対する考え方を理解するうえでは必要なのかもしれません。

とにかくアイディア勝負ではなく、そのアイディアを実現するために細かなオペレーションを積み重ねている姿がよくわかります。

飲食店の経営者は読んだ方がよい本です。

龍.


知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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繁忙期もひと段落。

今週は出張WEEK。


英会話少し耳慣らししておこう。


今日の一冊。


闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻〉 (集英社文庫)/集英社
¥555
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人情話。


読んでみてこれが「天切の松」シリーズだと知りました。


ばくち打ちの父に捨てられ、任侠一家に預けられた主人公が見た明治期。連作短編小説ですが、昭和の時代に主人公が昔話をするという設定で話が進んでいきます。


小説なのでもちろん架空の話ですが、どろぼうの手口や吉原の様子など、リアリティあふれる描写。


浅田さんの小説は、背景の細かな描写も特徴ですが、感情を揺さぶられるストーリ展開が期待できます。


本書で一番の読みどころは最終話。


ストーリー設定手自体は、よくあるパターンですが、肉親の情と時代の非情のコントラストが絶妙です。


龍.

知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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今日も仕事。

終わりがまだ見えません。


ゴールデンウィークまで休めないかな。


今日の一冊。

宇喜多の捨て嫁/文藝春秋
¥1,836
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宇喜多和泉守直家の物語。


6つの短編小説があり、そのすべてが直家の生涯についてのもの。最後に物語すべてがつながる手法は、流行りとはいえ、読み手を引き込む効果大。


タイトルの宇喜多の捨て嫁は連作の一話目。直家の娘の嫁入りから、その不幸な結末までを描いていますが、これは直家が壮年のときのおはなし。


連作はそのあと、直家の幼少期から少年期、青年期と物語が進んでいきます。


宇喜多直家といえば、戦国武将のなかでも裏切りと謀略によって戦国大名として大きな領国を有するようになった人物として有名ですが、この小説では全身から膿が出る病を患っているという、さらに醜悪な人物として描かれています。


醜悪な外見と、身内をも裏切る内面。


悪のヒーローともいえるような人物像ですが、彼の過酷な人生を見ると同情したくなる気にもなります。


物語は最後で「親子の絆」が醜悪な背景をコントラストに表現され、深い印象を残して読み終える小説でした。


龍.


知って得する税金の本: 賢く、上手に節税できる120の方法 (知的生きかた文庫)/三笠書房
¥700
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