幕末史 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

土曜日。


ですが、スキー中。


そろそろ体が痛くなってきました。


今日の一冊。


幕末史/半藤 一利
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黒船来航から西南戦争まで。


書き口が軽快なので、466ページの量もすらすら読めます。


幕末史では、司馬遼太郎さんが新撰組を題材にした「燃えよ剣」や坂本竜馬を題材にした「龍馬が行く」、大久保、西郷を題材にした「跳ぶが如く」などの作品を残しております。もちろんすべて読んでいますが、本書ではそれら小説の世界に書かれていることと史実が若干異なっていることに気がつきます。


勝者が歴史を作るといいますが、幕末史は薩長側からみた歴史です。したがって当然薩長側の都合のよい歴史になっています。


しかし、本当はかなり違っています。


本書ではいろいろな発見がありました。


たとえば幕府は黒船来航について、あらかじめ情報をもっていただとか、明治政府の内情だとかは歴史の教科書には出てこないものです。


特に志士として英雄視されている面々の評価は、本書ではかなり低いです。理由は、維新後の明確な国家像を描かないまま政権を取ってしまったこと。


幸いしばらくは近代化の名のもと、うまくいっていたように映りますが、その歪は太平洋戦争敗戦という結末を迎えることにつなかったのではないでしょうか。


しかし、現代の日本にも維新が必要なことは確かです。


今後、政権がどうなるかはわかりませんが、場当たり的な政策ではなく将来の国家像を見据えたうえでの政治を行ってほしいと思います。


龍.