ユダヤ人に学ぶ危機管理 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

週の真ん中。


でも今月は、それほど忙しくもなく余裕の月末。


さて、今日の一冊。


●ユダヤ人に学ぶ危機管理 佐渡龍己 PHP新書

ユダヤ人に学ぶ危機管理 (PHP新書 549) (PHP新書 549)/佐渡 龍己
¥756
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ユダヤ人は、世界で最も過酷な歴史をたどってきた民族だといえます。


本書では、そのユダヤ民族がいかにして、民族消滅の危機を乗り越えてきたか、その知恵を紹介しています。


そもそも、バビロン捕囚から始まるユダヤの歴史はヒトラーによるホロコーストにいたるまで、民族自体がなくなってしまう可能性がありました。


イスラエルというユダヤ民族国家の成立後も、四方を敵国に囲まれ常に国家がなくなる可能性があるのです。


そのことは、私たち日本人には理解できないことです。卑弥呼の時代から現代まで、太平洋戦争に敗れたとしても国家がなくなる、まして民族が消滅するということは考えられないからです。


そのため、ユダヤ人の危機管理は想像を絶するものです。


一言で言えば「平和」と「戦争」が隣り合わせの中で生きているのです。つまり、いつ戦争が起きても民族の一部でも残しておける仕組みを意識しながら生活しているのです。


「イスラエルほど安全を獲得するために多大なコストをすけている国はない」

どこかの国の国際貢献の一環として給油活動を続けるかどうかでもめているというのは、話になりません。


安全は、当たり前にそこにあるのではなく、自ら獲得するものという意識が必要なのでは?


平和な国に生まれてよかったと思うと同時に、もっと平和に対して敏感にならなければと思いました。