不撓不屈 上巻 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

日曜日。

でも、明日から仕事。

久々に出勤するので、気合いを入れるためにこの一冊。

●不撓不屈 上巻 高杉良 新潮文庫

不撓不屈〈上〉 (新潮文庫)/高杉 良
¥500
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映画化された、実名経済小説。

国家権力と戦う税理士の姿を描いたものです。世にいう「飯塚事件」です。

時代は昭和40年代。現代よりももっと、国家権力が露骨に国民を支配していた時代。

税法という法律にのっとって、申告処理を行う一税理士が主人公です。その主人公である飯塚氏があることから事件に巻き込まれていきます。その大きな原因が、大蔵省キャリア官僚からの私的怨念。エリートの恨みは恐ろしい・・・。

上巻では、国家権力により追い込まれていく主人公の姿と、一方で権力に立ち向かう姿が対照的に描かれています。

人間は弱いものです。どんなに正論を主張しても、周りの大多数から否定されるとどんどん自信がなくなっていくのです。

主人公である飯塚氏の心理も揺れ動いている様がよくわかります。くじけそうな時に一番助けてくれるのは・・・やはり家族なのですね。

経済小説なのですが、家族愛も全面に出ている小説。