長期休暇中の日曜日。
曜日感覚はすでにありません。
文字通り毎日が日曜日の今日の一冊。
●女教皇ヨハンナ 下 ドナ・W・クロス 草思社
ヴァチカンには常に陰謀が渦まいている。
陰謀と欲望の中、そういった感情を持っていない女性が教皇になってしまう。これは悲劇の始まり。というより、彼女の人生は最小から悲劇的なものだったのかもしれません。
男性特有のものだと思われていた、権力欲は最近女性も持ちようになってきました。そのことの善しあしはともかくとして、権力欲を持たない人が権力をもってしまった場合、たいてい失敗するのは今も昔も一緒です。
下巻では、ヨハンナが図らずも教皇の座につき、その後さまざまな試練を経ます。
そんな過酷な人生の中で女性として喜びを得られる唯一つの出来事が、彼女の悲劇の最後の引き金となるのです。でも、それは彼女にとっては、幸せなことでもあったようです。なぜなら、彼女には権力欲がないから。
この小説の最後の場面の描写は、キリスト教の価値観を超えたところでの崇高ささえ感じることができます。
人生とは?幸せとは?
考える上でよい本です。
お勧め。
龍