上杉謙信に学ぶ事業承継 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

今日は暦では祭日。

でも、休暇中なので関係ありません。

今日の一冊は硬いテーマですが。本自体は・・・。

●上杉謙信に学ぶ事業承継 北見昌朗 幻冬舎

上杉家の名参謀である直江兼続が現代によみがえり、二代目社長にアドバイスするという内容。

戦国大名の中で、うまく家を継いだものもあれば、つぶれたものもあります。つぶれた方の代表例は、武田家。武田信玄の時代、武田家は天下に号令できる一歩手前まで勢力を伸ばしましたが、その後勝頼の代でお家断絶の憂き目を見てしまいます。

一方、戦国の雄として名高い、上杉家では謙信から景勝へと引き継がれましたが、その勢力は大きく後退してしまいました。それでも、家としては残り続いたという点では武田家とは全く異なります。

本書では、最近なにかと話題の「事業承継」をキーワードに、どうすればスムーズに事業が引き継ぐことができるかについて書かれています。

上杉家では、ともあれ家が残ったという点で、評価されるべきでしょう。そのためのポイントは、二代目社長を支える番頭格の活躍が不可欠なようです。

上杉家では、直江がその役割を果たしました。

関ヶ原の合戦で西軍につく、という大失敗をしたにもかかわらず、なんとか生き延びることができたのも直江以下家臣の努力のたまもの。そういう点では、謙信の残した財産は、「領地」ではなく「人」だということがいえそうです。

人が組織を支える、人そのものが組織である、というのがよくわかります。

現代の会社組織においても、様々な戦略はあるにしても「組織を支える人」を大切にする経営は会社存続ためには一番大切なのです。