信長軍の司令官 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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フレーズどんどん使ってください。

もう週末です。

飛び石で休みがあったため、異常に早い。

週末には歴史ものの一冊。

●信長軍の司令官 谷口克広 中公新書

信長本はたくさんありますが、この本はの信長の人事政策の焦点を当てています。

この本の読み方としては、現代のベンチャー企業に置き換えてみると面白い。つまり、急成長する会社がその成長過程で組織をどんどん変えていき、大きくさせる様を想像することができます。

ポイントは現代でいえば「役員クラス」の人事。信長帝国では「武将」つまり司令官たちをどう配置するかということです。

信長の能力主義はすでに知られているところですが、この本ではその配置絶妙さがよくわかります。

たとえば「武将」の下に「与力」をおくやり方。その方面で一緒に戦う「武将」と「与力」は相性が良くなくてはなりません。しかし、あまりに良すぎてもだめ。その方面で独断専行される可能性があるからです。

さらに遊撃隊といわれる、専属でない武将もいるため、状況に応じて臨機応変に対応できる組織づくりがなされていたようです。

信長の司令官たちは、戦国武将の名だたる者たちと直接相対するわけですからその器量は、それら武将たちに劣らないものだったのでしょう。

ひとつだけ信長がした人事ミス。それが明智光秀。結果的にそのことが本能寺で彼が暗殺されることにつながったわけです。

現代の会社に置き換えてみると一つの人事ミスが命取りになるというところでしょうか?