ようやく日本在来種のセッコクが花期を迎えた。写真は「山採り」という表記があるだけのセッコクなので品種名は無い。どなたかが野生の小型のセッコクを採集してきたもの。淡い桃色の花が咲く。セッコク特有の芳香を放ちとても心地よい香りがする。もともと自生していたものなのか不明だが、和歌山県那智勝浦町にある「那智の滝」へ行くと周辺の樹々に着生してセッコクが繁茂しており、その周辺の売店でもセッコクが販売されている。ただし、この写真のものとは異なり、もう少し大柄なセッコクだ。
こちらはコチョウラン。昨年の初夏に直射日光下に置き忘れ、直射日光に照らされた根の全てが枯死し、葉も直射日光を受けて壊死している。それでも茎を挟んで太陽光と反対側にあった根は生きており、葉も壊死した部分には穴が開いたが生き残った。現在では上り調子に勢いを増しており、それまで先細りのコチョウラン栽培だったが、現在は末広がりの成長になっている。これまでの先細りの成長・栽培の原因は、地球温暖化による高気温と、強すぎる日照条件だった。コチョウランはフウランと同程度の日照条件だったようだ。悪条件を排除して生育に適した条件にした途端に勢いを増して大柄に育つようになった。
上にある写真のセッコクはもともとは健康に育っていたのだが、近年著しい地球温暖化に伴って調子を崩してゆき、一度は廃棄処分にしようとするところまで行った。ところがセッコクをはじめ金稜辺や寒蘭、フウランに至るまで猛暑の影響で枯死へ向かうものが多数出始めたことから、その原因として「地球温暖化による高気温」を疑って3年前に避暑させたところ、全種の蘭が勢いを取り戻して健康に育つようになった。この時にコチョウランの先細りの生育理由にも気が付いた。
ところで、「そこまで言って委員会」に出演している竹田恒泰さん(政治評論家)が
「世界中が地球温暖化対策に予算を出していないのだから、日本も地球温暖化対策に予算など出す必要はなく、その予算を他へ回すべき。日本だけが地球温暖化対策したところで、地球は大きいので何も変わらない。」
という話を何度となくしている姿をテレビ等で拝見してたが、できることならあくまでも「テレビ出演者や芸能枠としてのネタであってほしい」と願っている。本心から言っているとしたら、未来の地球を壊してしまう事になる大失言だからだ。
この春も桜開花は早かった。間違いなく経年ごとに桜の開花日が速まっている長野市だが、これも地球温暖化によるものであり、今春など暖か過ぎて梅雨末期の大雨や巨大台風の襲来などが今から恐ろしくて仕方がない。ここ数日の間に長野県と東北沖では大きな地震が相次いだが、これとて地球温暖化の影響を受けている事は否定できない。
「地球表面の温度変化が地中まで到達するのに何年もの長い時間がかかる」
という問題はあるが、降雨や川水がやがて地下水として更に地下へ流れ込んでゆくものがあるので、想像以上に地下でも地球温暖化の影響を受けているはずだ。温度上昇によって海水は膨張して体積が増え、地殻も膨張する。また温度上昇によってメタンガスの放出が増えており、これによって地球温暖化が急速に進み始めるという事も起きてくる。海水膨張と地殻の膨張は、地中にかかっている圧力に変化をもたらすので地震の原因になる。決して地球温暖化を甘く見てはいけない。
振り返ると「2005年」あたりからの地球温暖化はとても顕著で、以降からは必ず前年を上回る高気温になってきた。途中 1度だけ「冷夏」の年があっただろうか。私たち養蜂家や自然観察家などは常に周囲の各種生物相に注意を払って観察をし続けているため、このあたりの変化を身近に感じ取れている。私など幼少期からこのような事を続けているし、四国徒歩遍路に出た前後あたりと、なぜか日本蜜蜂の飼育を開始したあたりから地球温暖化など自然界の変異の様子に目が行くようになった。日本蜜蜂の飼育開始云々の時期には、ちょうど地球温暖化が顕著になり出した時期でもあるのでどうしても気になるのだ。
このあたり、振り返ると私たちは「またとない経験」をしている。
具体的には先にも書いた「これまでに経験が無いような地球温暖化」である。このほか100年に1度の大疫病である「新型コロナ」、「新型インフルエンザ」、「阪神淡路大地震」、「東日本大地震」・・・。
蜜蜂の世界では「日本蜜蜂のアカリンダニ禍」、「西洋蜜蜂に寄生する薬剤耐性ミツバチヘギイタダニ大繁殖」、等々。
そして現在もまだ終わりが見えてこないウクライナ・ロシア戦争における「戦争のロボット化(ドローン化)」。
何とも「時代の大きな変動期」に生きているかのようにすら思えてしまう。
「新型コロナ」など、完全に世界の形が変わってしまった。その余波で中国など経済がいき詰まってしまっている。日本国内とて病院施設や諸官庁では基本的にマスクを皆さんが着用ているようになった。そのため平素はマスクをしない私だが、常にスマートホンバッグと自動車内などには必ず新品のマスクを複数用意している。現在においても人混みを避けるようになったお年寄が多い。そんな新型コロナの真っ最中に開催した日本の夏季五輪は
「新型コロナの中において、よくぞ開催しきったなぁ」
と感心するばかりだ。






