写真の蜂群がそれ。写真自体は昨年に撮影したものであり、現在は握りこぶし2個ほどの蜂群規模。アカリンダニが寄生しており今春には全滅したと思っていたのだが、何とかギリギリで営巣を継続できていた。ただし、本当に生きているだけのギリギリで・・・

 

ところが昨日に見に行くと、蜂群規模に見合った量の外勤程度なのだが随分と外勤が活発になってきていた。普通であればスーッと先細りになって全滅してゆくのがアカリンダニ寄生群だが、この蜂群は営巣状況を盛り返し始めている。やはり現存している日本蜜蜂たちの多くは何かしらのアカリンダニ耐性を獲得しているのであろうか・・・

 

私たちが非常に致死性の強い新型コロナを警戒し始めたのが2019年12月くらいだっただろうか。翌月の2020年1月には国内にて初めて新型コロナ感染者が発見されている。

 

ちょうどその頃、横浜あたりだっただろうか大型客船が入港して、この客船内にて新型コロナが大流行して自衛隊が出動した事は記憶に強く残っている。その後、どれほども経たぬうちにフィリピン系のスナックにて「俺コロナ!」と言いだした客が逮捕されたかどうかして、すぐにコロナ死している。同時期に世界中で新型コロナが猛威を振るい、道路を歩く人が次々に倒れて死亡し、病院では酸素吸入器が不足して酸素ボンベの奪い合いが起き、火葬場には長蛇の列が連なった。中国では建物ごと、あるいは街ごと人の出入りを封鎖(ロックダウン)した事も記憶に新しい。

 

( 初めて新型コロナに感染・発症した時に自身でおこなった抗原検査キットによる2回(間違いが無いようにするため、検査を念入りに2回おこなった)の検査は写真のように2回とも陰性だった。ところが実際にはこの時、新型コロナには感染・発症しており、治癒した1カ月後におこなった抗体検査にて当時には新型コロナに感染・発症していた事が確認された。 )

 

そんな新型コロナは「寄主である人間が死んでしまうとコロナウイルス自身も繁殖できずに死んでしまうため「弱毒化」の方向へと進んだ」。現在では新型コロナと相性の悪い持病でもお持ちでない限り新型コロナに感染しても死ぬような事は無い。私自身も3度ほど感染・発症したが、初回は窒息死しそうで救急車を呼ぼうとまで考えたことが1夜の間に5回もあったほど症状が重かったが、その後は発症毎に軽症になっていった。

 

現在、「日本蜜蜂が何かしらのアカリンダニ耐性を獲得しつつある」中で、一方では「新型コロナの弱毒化と同じことがアカリンダニでも起きている」と考えられる。

アカリンダニが感染した日本蜜蜂蜂群がことごとく全滅し、長野市近隣市町村では野外の花に日本蜜蜂の訪花をまったく見なくなった年もあったほど猛威を振るったアカリンダニだが、そんなアカリンダニも寄主の日本蜜蜂が全滅してしまったのではアカリンダニ自身も繁殖できず全滅してしまう。よって新型コロナがたどった道と同じ「弱毒化」の道をアカリンダニが歩み始めているようだ。

 

まさに現在はアカリンダニの弱毒化への移行期であり、私のようにこのような事象に興味を持つ者にとっては「またとない機会」である。既に4月22日の投稿分にも書いているが、移行期である現在に生きている私たちは相当に様々なものを見て体験している。それゆえに私はこのような移行期に生を受けたことに強く感謝している。

「日本蜜蜂の飼育に使用している巣枠を見せてほしい」

との希望メールが届いたので、わかりやすく撮影したものを掲載したい。

 

これが私が日本蜜蜂の飼育に使用している巣枠である。西洋蜜蜂用ラングストロス式巣枠(通称 ラ式巣枠)の上端(上桟の下面)に短い西洋蜜蜂用巣礎を張り、日本蜜蜂にここへ自然増巣させている。

 

巣盤を支える針金3本は、本来は等間隔で張れるように横桟に穴があけられてある。この針金のうち、最上段の針金によって蜜蝋巣礎を支える事から、節約のため短い蜜蝋巣礎で済むように購入時の最上段の針金の更に上方に穴をあけて針金を張って、ここへ短い巣礎を張っている。接着剤を使って写真の蜜蝋巣礎のような感じにベニヤ板を張りけても同じ効果を得られるが、ベニヤ板の方が制作作業の手間がかかるうえ、この巣枠を西洋蜜蜂用に使用する場合にベニヤ板張りの巣枠ではベニヤ板部分がすべて雄蜂児になってしまうので都合が悪い。

 

この写真のタイプであれば、巣礎を張り替えて即、西洋蜜蜂用に変更・転用も可能だ。

 

どんどんと完成してくる日本蜜蜂用ラ式巣枠。

 

このようにして時間がある時に巣枠を作っておく。巣枠の背に見えている黒色の2本線は、「日本蜜蜂用」の意味。これらの巣枠を日本蜜蜂に使用して飼育したのが下の写真。

 

 

 

( 春の分蜂期に分蜂群が入居してから建勢が進み、入居してから40日後、今度は夏に再び分蜂期を迎えたラ式巣枠飼育の日本蜜蜂 )

ようやく日本在来種のセッコクが花期を迎えた。写真は「山採り」という表記があるだけのセッコクなので品種名は無い。どなたかが野生の小型のセッコクを採集してきたもの。淡い桃色の花が咲く。セッコク特有の芳香を放ちとても心地よい香りがする。もともと自生していたものなのか不明だが、和歌山県那智勝浦町にある「那智の滝」へ行くと周辺の樹々に着生してセッコクが繁茂しており、その周辺の売店でもセッコクが販売されている。ただし、この写真のものとは異なり、もう少し大柄なセッコクだ。

 

こちらはコチョウラン。昨年の初夏に直射日光下に置き忘れ、直射日光に照らされた根の全てが枯死し、葉も直射日光を受けて壊死している。それでも茎を挟んで太陽光と反対側にあった根は生きており、葉も壊死した部分には穴が開いたが生き残った。現在では上り調子に勢いを増しており、それまで先細りのコチョウラン栽培だったが、現在は末広がりの成長になっている。これまでの先細りの成長・栽培の原因は、地球温暖化による高気温と、強すぎる日照条件だった。コチョウランの適合照度は、フウランと同程度の暗めの日照条件だったようだ。悪条件を排除して生育に適した条件にした途端に勢いを増して大柄に育つようになった。

 

上にある写真のセッコクはもともとは健康に育っていたのだが、近年著しい地球温暖化に伴って調子を崩してゆき、一度は廃棄処分にしようとするところまで行った。ところがセッコクをはじめ金稜辺や寒蘭、フウランに至るまで猛暑の影響で枯死へ向かうものが多数出始めたことから、その原因として「地球温暖化による高気温」を疑って3年前に避暑させたところ、全種の蘭が勢いを取り戻して健康に育つようになった。この時にコチョウランの先細りの生育理由にも気が付いた。

 

ところで、「そこまで言って委員会」に出演している竹田恒泰さん(政治評論家)が

「世界中が地球温暖化対策に予算を出していないのだから、日本も地球温暖化対策に予算など出す必要はなく、その予算を他へ回すべき。日本だけが地球温暖化対策したところで、地球は大きいので何も変わらない。」

という話を何度となくしている姿をテレビ等で拝見したが、できることならあくまでも「テレビ出演者や芸能枠としてのネタであってほしい」と願っている。本心から言っているとしたら、未来の地球を壊してしまう事になる大失言だからだ。

 

この春も桜開花は早かった。間違いなく経年ごとに桜の開花日が速まっている長野市だが、これも地球温暖化によるものであり、今春など暖か過ぎて梅雨末期の大雨や巨大台風の襲来などが今から恐ろしくて仕方がない。ここ数日の間に長野県と東北沖では大きな地震が相次いだが、これとて地球温暖化の影響を受けている事は否定できない。

 

「地球表面の温度変化が地中まで到達するのに何年もの長い時間がかかる」

という問題はあるが、降雨や川水がやがて地下水として更に地下へ流れ込んでゆくものがあるので、想像以上に地下でも地球温暖化の影響を受けているはずだ。温度上昇によって海水は膨張して体積が増え、地殻も膨張する。また温度上昇によってメタンガスの放出が増えており、これによって地球温暖化が急速に進み始めるという事も起きてくる。海水膨張と地殻の膨張は、地中にかかっている圧力に変化をもたらすので地震の原因になる。決して地球温暖化を甘く見てはいけない。

 

振り返ると「2005年」あたりからの地球温暖化はとても顕著で、以降からは必ず前年を上回る高気温になってきた。途中 1度だけ「冷夏」の年があっただろうか。私たち養蜂家や自然観察家などは常に周囲の各種生物相に注意を払って観察をし続けているため、このあたりの変化を身近に感じ取れている。私など幼少期からこのような事を続けているし、四国徒歩遍路に出た前後あたりと、なぜか日本蜜蜂の飼育を開始したあたりから地球温暖化など自然界の変異の様子に目が行くようになった。日本蜜蜂の飼育開始云々の時期には、ちょうど地球温暖化が顕著になり出した時期でもあるのでどうしても気になるのだ。

 

このあたり、振り返ると私たちは「またとない経験」をしている。

具体的には先にも書いた「これまでに経験が無いような地球温暖化」である。このほか100年に1度の大疫病である「新型コロナ」、「新型インフルエンザ」、「阪神淡路大地震」、「東日本大地震」・・・。

蜜蜂の世界では「日本蜜蜂のアカリンダニ禍」、「西洋蜜蜂に寄生する薬剤耐性ミツバチヘギイタダニ大繁殖」、等々。

そして現在もまだ終わりが見えてこないウクライナ・ロシア戦争における「戦争のロボット化(ドローン化)」。

何とも「時代の大きな変動期」に生きているかのようにすら思えてしまう。

 

「新型コロナ」など、完全に世界の形が変わってしまった。その余波で中国など経済がいき詰まってしまっている。日本国内とて病院施設や諸官庁では基本的にマスクを皆さんが着用するようになった。そのため平素はマスクをしない私だが、常にスマートホンバッグと自動車内などには必ず新品のマスクを複数用意して、必要毎に取り出して着用するようにしている。このほか現在においても人混みを避けるようになったお年寄が多い。そんな新型コロナの真っ最中に開催した日本の夏季五輪は

「新型コロナの中において、よくぞ開催しきったなぁ」

と感心するばかりだ。

少し前に書いていた旧旧女王群について、私の内検がキッカケで無王になったとまでは言い切れないが内検日に旧旧女王が姿を消している。それは後日におこなった内検にて巣内に存在する蜂児の日齢から読み取れた。そのためここへ小柄な蜂群同士を合同した際に余った旧女王を移入しておいた。うまく移入できていたはずなのだが10日後に見ると再び女王不在に。仕方がないので他群から蜂児巣盤を1枚引き抜いてきて、変性王台を作らせるべく挿入しておいた。

 

挿入した蜂児巣盤に複数できているであろう変成王台を整理・選別しようと内検すると、女王不在になってから10日ほど経過しているのにもかかわらず、何やらわずかに産卵が見える。丁寧に巣内を探したところ、交尾を終えたばかりの新女王が産卵を開始したところだった。巣内の蜂児巣盤のどこにも王台は無かったはずなのだが、この新女王はいったいどこから生まれてきたのであろうか。おそらく旧旧女王が姿を消した時に、そのタイミングで旧旧女王更新のため小さな未知の王台から未交尾新女王が羽化出房しており、それを知らずに私が旧女王を移入したものだから後日に旧女王が殺されてしまったのか・・・

 

どう考えても私が旧女王移入などの施術した日と新女王産卵開始日、変性王台養成のための蜂児巣盤挿入日との計算がまったく合わない。いったいどこから生まれてきた新女王なのか全く不明だが、とにかく交尾を終えて産卵を始めたばかりの新女王がいてとても助かった。

現在の時点で、本日午後に少々強い地震が2度ほどあった。1回目の地震は 13時20分頃。日本蜜蜂の見回りに行こうと自宅を出てすぐの信号機で赤信号停車していると、横から素早く強く揺られた。直後にスマートホンから緊急地震速報が。M5ほどで震源の深さが10km、長野県北部の大町市あたりが震源だったようだ。

 

赤信号停車していた対向車などは、スマートホンからの緊急地震速報を聞いて停車したままだったが、私は気にせずに待ち箱見回りに出かけて行った。10分後には1つ目の待ち箱に到着した。すると日本蜜蜂が大騒ぎしており、卓球ボールほどの蜂球が巣門扉の下端にできていた。そう、入居である。しかもまだ入居の行為中であり、逆算すると震度5弱の地震の最中に分蜂群が飛行してきたらしい。分蜂群が空中を飛行している間は強い地震が起きても飛行中ゆえに日本蜜蜂たちには無関係なわけだ。

 

写真はその入居してきた日本蜜蜂。私は一旦帰宅し、日本蜜蜂が落ち着いた3時間後に巣枠を挿入に出かけて行った。昨年などは入居直後に巣枠を挿入して、即、自動車に積み込み運んでいくなど乱暴な扱いをしてしまったので2群ほどに逃去されている。やはり日本蜜蜂は低刺激で扱う必要がある。今分蜂期は逃去行動を起こさないように丁寧に日本蜜蜂分蜂群を扱うようにしている。

 

挿入した巣枠は昨年に日本蜜蜂飼育に使用した巣枠で、スムシに食われてボロボロであちこちスムシの糸がぶら下がっているが、私は意図的にこの巣枠を使用してみた。そしたら何の影響もなく日本蜜蜂は受け入れ、巣枠挿入の直後から巣枠についているボロボロの巣盤の修正と掃除を始めていた。巣門を見ていると次々にスムシの糸くずを含む蝋片を運び出し始めたのでその旨を理解できた。

 

昨年の分蜂期のように乱暴に扱って逃去行動が起きないように丁寧に飼育してゆく予定だ。この蜂群は旧女王率いる蜂群なので、先ず間違いなく「5月末~6月上旬」には自然王台を作って再び分蜂しようとする。そのタイミングで人工分蜂して4群に分ける。よってこの1群の入居は「4群の捕獲」と同等の価値がある。これ以上に小分けにする事も可能だが、あまりに小分けに人工分蜂してしまうとスムシ耐性が大幅に低下して都合が悪い。せいぜい4群に人工分蜂するのが無難・安全なところであろう。

 

( 写真は昨年に撮影したものを流用 )

 

昨年から1群を越冬させており、今春には全滅したと思いつつも保持していたが、本日に巣箱の蓋を開けて内検すると、握りこぶし2個分ほどの蜂球になっており、中心部では育児がおこなわれて羽化出房している若蜂もいた。しかしながらアカリンダニの影響を強く受けている様子で、アカリンダニの寄生・増殖速度を上回る建勢ができれば健全群に復帰できるが、下回れば全滅する事になる。アカリンダニ対策についてはメントール投薬をしない自然任せゆえ事実上の放置をしているこの蜂群は、はたしてどちらへ向かうのだろうか?