■
■■ 3.根本的に苦手な場合 (3)期待のせい!?
■■■_____________________
こんにちは。梅田幸子です。
お子さまの成長段階によって、子育ての悩みはどんどん変わってきますね。
最近、「漢字を覚えていなかった」「てにをはが使えない」「どんな指導法がいいですか?」といった言葉の指導法に関するご相談が多いです。しかし、問題は「指導法」ではないことが多いんです。
どんな可能性があるのか、その原因ごとの対処法を、Aさんの例 をご紹介しながらお話していきたいと思います。他の教科にも応用できることも多いです。あなたのお子さまにも当てはまるかもしれませんね。
前回は「根本的に苦手な場合」の理由の2つ目の理由、感受性の強さについてお話しました。今日は3つ目です。
----------------------------------------
(3)期待
----------------------------------------
「この子はできる」「がんばってほしい」気持ちは親御さんや学校の先生なら当然です。
ただ、お子さまの力を信じていない場合「あなたならできるわ」「俺の子なら頑張れ」と「期待という名のプレッシャー」を与えてしまうこともあります。プレッシャーを与えることで、お子さまを頑張らせようとしててしまうんです。
期待をかけてお子さまをコントロールしようとしているんですね。「褒める子育て注意報」お話した「褒めることでコントロールする」と同じです。
お子さまに期待すること、お子さまに期待していると言葉をかけすこと・・・・親ならある程度は当然です。本当に信じて期待しているのか、信頼していないために期待という名のプレッシャーを与えているのか、その境目はむずかしいのかもしれません。
感受性の強いお子さまは、それが期待なのか、自分を信じていないからプレッシャーをかけるのか感じています。それが、学習の意欲に影響しますし、間違えを指摘したときのヒステリーにもつながります。
また、お子さまの力を信じて期待をかけている場合、お子さま自身「がんばりたいけど、できない」というジレンマに自らストレスを感じている可能性もあります。期待に応えたい気持ちと、期待に応えられない自分のギャップがストレスなんです。
がんばりたい気持ちやストレスの感情を上手く表現できないのです。Aさんのお子さまが間違えたときにヒステリーをおこす原因はここかもしれません。
----------------------------------------
☆ 対処法 ☆
----------------------------------------
お子さまの力を信じていないがために、「期待」という名のプレッシャーをかけてしまっている場合は、いわずもがなですね。それを気付くことができた親御さんなら大丈夫です。
正真正銘の期待なら、「期待」がプレッシャーになっているかなと思っても、期待している気持ちは持ち続けてあげてください。それは、お子さまのパワーになります。
「期待に応えたいけど上手くできない」「頑張りたいけど頑張れない」そんな気持ちは、代弁してあげると落ち着きますよ。
「頑張りたいけど、ちょっと難しかったんだね~」「頑張って勉強してお兄ちゃんになりたいけど、まだお母さんに甘えたいよね」そう言って、悔しい気持ちやストレスを一度発散させてあげましょう。Aさんのお子さまは、一度は今よりももっと泣いてしまうかもしれません。しかし、気持ちやストレスを発散することを覚えたら、落ち着いて学習に取り組めるようになります。
「根本的に苦手な場合」の3つ目の原因と対処法をお話しました。
次回は、「漢字が便利だって知ってる!?」です。
【ご注意事項】
○同じようなお悩みでも、人それぞれ原因は異なります。原因が異なるので、効果的な対処法も人それぞれ。場合によっては、同じ悩みでも正反対の対処法になることもあるのでご注意くださいね。
○Aさんのケースは、Aさんが書いていた育児日記とメールのやりとりをもとにアドバイスしました。
梅田幸子⇒http://with-c.net/
無料メール情報 【危険!信じちゃいけない就職マニュアルを―――斬る!】
【著書】
●参考商品
【楽天ブックス】くりかえし漢字練習プリント(小学1年) テスト付き
【楽天ブックス】くりかえし漢字練習プリント(小学2年) テスト付き
【楽天ブックス】くりかえし漢字練習プリント(小学3年) テスト付き
●漢字学習ソフト
【過去の連載もご覧下さい】
▼褒める子育て注意報 こちら
▼子どもと上手にコミュニケーション こちら
▼塾選びのポイント こちら
▼おねしょの悩み こちら
▼[特別編]好奇心と探求心を伸ばす こちら