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■■ 3.根本的に苦手な場合 (2)感受性の強さが原因!?
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こんにちは。梅田幸子です。
お子さまの成長段階によって、子育ての悩みはどんどん変わってきますね。
最近、「漢字を覚えていなかった」「てにをはが使えない」「どんな指導法がいいですか?」といった言葉の指導法に関するご相談が多いです。しかし、問題は「指導法」ではないことが多いんです。
どんな可能性があるのか、その原因ごとの対処法を、Aさんの例 をご紹介しながらお話していきたいと思います。他の教科にも応用できることも多いです。あなたのお子さまにも当てはまるかもしれませんね。
前回は「根本的に苦手な場合」の理由の1つ学習障害(LD)についてお話しました。今日は2つ目です。
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(2)感受性が強すぎて・・・
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Aさんのお子さまは、雨が降って洗濯物をぬらしちゃった次の日には、お母さんのお出かけ中にとりこんでおいてくれたそうです。弟君がさびしそうにしていると、そばにいって励ましたり。Aさんが熱っぽいときには、その様子を感じて「お皿はぼくが洗うから、お母さんは寝てて」とお手伝いをしてくれます。
とってもお母さんや弟君など人の様子を見ているお兄ちゃんです。
こういった感受性の強いお子さまに起こりうる可能性があります。もしかしたら、Aさんや学校・言葉の学校の先生たちの「不安」を感じて、プレッシャーに思っていることが原因かもしれません。
先生や親御さんの「1年生の漢字も書けない。大丈夫かしら?」という不安を、感受性の強いお子さまは感じています。不安な気持ちを受け、その原因が自分だということもわかって、情緒不安定なのかもしれませんね。
子ども同士や信頼している先生の前では、上手にできていても、プレッシャーを感じたとたん、ちぐはぐな答えをしてしまうお子さまはよくいらっしゃいます。「間違ってはいけない」というプレッシャーが強いと、コミュニケーションの意欲が伸びず、書く・話すという力が伸びにくくなっています。
Aさんのお子さまのように間違いを指摘されたときにヒステリーをおこしてしまうのも、こういった原因があるのかもしれません。
感受性が強いのはとってもいいこと!「うちの子、感受性が強すぎて・・・」って悩まないで下さいね!
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☆ 対処法 ☆
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大人の接し方が変われば、良くなります。
言うのは簡単ですね(苦笑)。
まずは、「間違ってもいいんだよ」という安心感を与えてあげましょう。
言葉は、大人でも、言い間違ったり、書き間違ったりすることがありますね。子どもはなおさら。 間違うのが自然なのに、「間違ってはいけない」なんて思ってしまったら、どれだけ辛いでしょうか。
わたしも、就学前は、吃音(どもり)があって、ただ母親に話しかけるだけなのに、「おおおおおおおおお母さん」と言っていたそうです。
英会話スクールで、日常会話をぺらぺら話せるお子さま、お母さんが教室にいるときは、「YES」「NO」を逆に言ってしまうくらい萎縮するというケースもありました。
不安は不安を呼び、伝染していきます。逆に、間違って当たり前、できるようになるために練習しているんだ・・・そう思っていたら伝わるはずですよ。お子さまは安心して漢字練習に取り組めるでしょう。
「根本的に苦手な場合」の理由の2つ目をお話しました。
次回は、「期待が原因!?」です。
【ご注意事項】
○同じようなお悩みでも、人それぞれ原因は異なります。原因が異なるので、効果的な対処法も人それぞれ。場合によっては、同じ悩みでも正反対の対処法になることもあるのでご注意くださいね。
○Aさんのケースは、Aさんが書いていた育児日記とメールのやりとりをもとにアドバイスしました。
梅田幸子⇒http://with-c.net/
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