ちーーーっす。

 

 

 

 

 

 

私が体験した「パワハラ」の構造を分析してみました。

どこにでもパワハラってあるんですよね、で話を終えてしまっては私の経験も無駄になるというものです。どこにでもあるからって許されわけじゃないですよね?ひいては、今後同じようなことに巻き込まれないために(加害者側になる可能性もあるわけですから)この際なので、いろいろはっきりさせておいたほうがよさそうです。実際、レディコミが何本もかけそうなネタです。「本質的にそこで何が行われているか」を言語化するところから始めましょう。

 

「乱暴な言葉遣いをされる」とか「無視される」とかは、実際現場で起こっていることではあるのですが、このままの報告だとただの個人的な感想としてしか受け取ってもらえません。気のせいじゃない?なんて言われてしまう。(ちげーよ!)そういう場合、抽象度をあげて言語化することで行われているハラスメントをあぶりだす必要があります。

 

現場で行われているのは以下の相手の生存を否定する行為です。

 

1)自尊心を叩きつぶす。

2)無力感を与える。

3)孤立させる。

4)情報を与えない。

5)服従するとご褒美がもらえることを知らせる。

6)失敗するように仕向ける。

7)意味を剥奪する。

 

 

 

大根サラダ。塩もみしたあと紫蘇で作ったゆかりとシーチキンで和えました。

 

 

 

1)2)作業が遅い雑だ、など新人にとっては当たり前の状態をやり玉にあげ、罪悪感を植え付け、当人を無価値だと断定します。

 

3)ハラスメントは周囲の「協力」があって成り立ちます。「周囲の人間すべてが被害者をケアしない」ということが起こらなければなりません。被害者と会話しようものなら加害者からペナルティが課せられる、そういう環境を加害者は整備しています。

 

4)5)6)加害者は情報を出し惜しみすることで、疎外すべき人間か擁護すべき人間かを区別します。あからさまな差別が行われます。加害者を賛美する者は優遇されます。情報が与えられ手助けされ優しい言葉がかけられます。そうでない者に対しては、「いないものとして扱う」という罰を与えます。罰の一環として「失敗を誘発するように仕向けられる」こともあります。

 

7)どうしてそういうルールがあるのか、すべてにおいて「意味」を相手に告げないことで相手の理解や成長を阻害し、ひいては奴隷として使いやすい性質に変える、なんてことも行われます。イエスマンになる以外にそこで生き残る道はありません。

 

 

 

思い出すのはアウシュビッツ収容所のことです。

衣服をはぎ取られ、番号で呼ばれ、屈辱を与えられ服従を余儀なくされる。そのような状況でも、監視員に取り入ることができれば延命も可能でした。まさに、強制収容所で行われているのと同様なことが、日本の職場で当たり前のように行われています。

 

加害者はなぜ加害者になってしまうのか。

彼らには守らなければならないものがあるのかもしれません。他人を攻撃、排斥してでもまもらなければならない世界が。そんなものがあればですけど。

 

 

 

私のMANGA作品であれば、彼らのプライベートを貧相なものに描くでしょう。

家族が不義をしている、子供が寄り付かない、など、実際は家族がバラバラで居場所が職場しかない。慕って頼ってくれる人は職場にしかいない。唯一全能感が得られる職場。それを壊す可能性のあるものは排除する。そんな加害者像が浮かびます。

幸せな人間がハラスメントをするはずはない、そう思うからそういう人物像を想定してしまうのですが、実際は違うかもしれません。

 

アウシュビッツの壁の外側で幸せに暮らす幹部一家が存在したわけですから。

 

 

 

 

 

まだまだ考察は続きます。