ツユクサ(露草)

 

学名:Commelina communis

科名・属名:ツユクサ科・ツユクサ属

英名:

花期:6〜10月

分布:北海道〜琉球

撮影場所:芦屋市東芦屋町

撮影日:2026年7月3日

 

1年草。茎は下部がはって分枝し、先が高さ20〜50cmになる。葉は卵状披針形で、長さ5〜8cm、幅1〜2.5cm、無毛で先がとがる。基部は膜質の鞘になり、上縁に長い毛がある。葉腋から長さ2〜3cmの 花軸が出て、その先に内折する総苞がある。総苞は広心形で長さ2〜3cm。先は円いか急にとがり、毛はないかまたはまばらにある。総苞の内部に数個の花が集散 花序につく。花は1個ずつ総状花序外に出て開き、1日でしぼむ。萼片は3個、白色で長さ3〜4mm。上方の1個は披針形、側方の2個は卵形。花弁は3個、下方の1個は白く、披針形で長さ4〜5mm、上側方の2個は青色で卵円形、大きくて目立ち、長さ10〜13mm、基部に爪がある。雄蕊は6個あるが、2個が完全で花柱とともに突出する。さく果は長楕円形で、初めは白色であるがのちに褐色になり、2片に割れて4個の種子がある。種子は半楕円形で長さ7〜8mm、黒褐色で表面に凹凸がある。

 

いつまでも明るき野山半夏生  草間時彦

ムクゲ(木槿)

 

学名:Hibiscus syriacus

科名・属名:アオイ科・フヨウ属

英名:

花期:8〜9月

分布:中国原産説と原産地不明説がある。各地で栽培されている。

撮影場所:芦屋市若葉町

撮影日:2026年7月2日

 

落葉 低木。高さ3〜4mになる。 樹皮は灰白色で平滑。葉は互生。葉身は長さ4〜10cm、幅2.5〜5cmの卵形〜菱形状卵形で、3本の脈が目立つ。縁には不ぞろいな粗い鋸歯がある。浅く3裂するものもある。葉柄は長さ7〜20mm、星状毛や曲がった短毛が密生する。托葉は線形で長さ約6mm。本年枝の葉腋に直径5〜10cmの鐘形の 花をつける。花弁の色は紅紫色、白色、桃色などさまざまで、中心部が紅色になるものが多い。ふつう花弁は5個だが、八重咲きの品種もある。果実はさく果。長さ1.5〜2cmの卵形で、黄褐色の星状毛が密生する。10月頃熟すと5裂する。種子は長さ4〜5mmの腎臓形で長毛がある。

 

闇よりも暁くるさびしさ水無月は  野澤節子

ハマユウ(浜木綿)

 

学名:Crinum asiaticum var.japonicum

科名・属名:ヒガンバナ科・ハマオモト属

英名:

花期:7~9月

分布:関東南部以西の本州~沖縄

撮影場所:芦屋市呉川町

撮影日:2026年7月1日

 

浜辺に育ち、葉がオモトに似るため標準和名はハマオモトだが、花を「木綿(ゆう)」に見立てた「ハマユウ」という名で呼ばれることが多い。暖地性であり、宮崎県では県の花に指定している。花は、葉の間から伸びる花茎の頂部に10~30数輪ずつ傘状に集まって咲く。花は筒状で先端が6つに裂け、裂片(花被片)は長さ10㎝、幅1㎝ほどの細長い線形となって尖り、基部は長さ8㎝ほどの筒状になる。ハマユウの開花は夕方以降で、花が咲き始める日没の頃から周囲には南国を思わせるような甘い香りが漂うが、香りの強弱には個体差がある。蕾はヘラのような苞葉に包まれ、白い筆のように見えるが、咲き進むと花被片が反り返って雌しべと6本の雄しべが突き出し、船の錨のような形になる。花茎は太いが中空で、高さ80㎝にも達する。

 

浜おもと島人はただおもととも  高野素十

シモツケ(下野)

 

学名:Spiraea japonica

科名・属名:バラ科・シモツケ属

英名:

花期:5〜8月

分布:本州〜九州

撮影場所:芦屋市陽光町

撮影日:2026年6月30日

 

落葉 低木。高さ1mほど、株立ちになる。 樹皮は暗褐色。縦に裂けてはがれる。葉は互生。葉身は長さ3〜8cm、幅2〜4cmの狭卵形〜卵形または広卵形。先端はとがり、基部は円形〜くさび形、ふちには不ぞろいな重鋸歯がある。裏面は淡緑色または粉白色、有毛または無毛と変異が多い。枝先に半球形の複散房 花序をだし、直径3〜6mmの小さな花を多数つける。花弁は広卵形〜円形で、濃紅色、紅色、淡紅色、まれに白色と変異が多い。雄しべは25〜30個。花弁より長い。雌しべは5個。萼の内面には縮れた短い軟毛がある。果実は袋果。長さ2〜3mmの卵形で、5個集まってつく。表面は光沢があり、頂部に花柱が残る。9〜10月に熟すと裂開する。

 

濡れ髪を蚊帳くぐるとき低くする  橋本多佳子

ヤブカラシ(薮枯)

 

学名:Cayratia japonica

科名・属名:ブドウ科・ヤブカラシ属

英名:

花期:6〜8月

分布:北海道西南部〜琉球

撮影場所:芦屋市若葉町

撮影日:2026年6月29日

 

つる性多年草。長く根を引いて繁殖する。若い部分には粒状の突起毛がある。茎には稜角があり、托葉は卵状三角形で、膜質。葉は互生し、柄があり、鳥足状に配列する5小葉よりなる。頂小葉は長さ1〜3cmの柄があり、狭卵形でとがり、長さ4〜8cm、波状の鋸歯があり、鋸歯の先は小さな突起に終わる。表面は深緑色で、側脈は6〜8対あり、表面ではくぼみ、裏面では隆起する。側小葉は頂小葉より小型で、柄も短い。巻きひげは葉もしくは 花序と対生し、先は分枝する。花序は扁平な集散花序で、突起毛がある。 花は径5mm。萼片は低い。花弁は4個あり、卵状三角形で長さ3mm、淡緑色、平開し、背面には突起毛があり、先端は僧帽状。雄蕊は4個、葯は長楕円形。花盤は平らに広がり、はじめ紅色、のちに橙色に変わる。子房は1個、 花柱は1個、柱状で直立する。液果は球形まれにややだるま形で黒熟する。種子は広卵形で長さ4mm。関東以西に分布する2倍体のものはよく結実するが、近畿以東に分布し東日本に多い3倍体のものは結実しない。 別名ヤブガラシ。

 

嵩もなく母寝し夏のふとんかな  長谷川かな女

メリケンムグラ(米利堅葎)

 

学名:Diodia virginiana

科名・属名:アカネ科・オオフタバムグラ属

英名:

花期:夏

分布:北アメリカ原産

撮影場所:芦屋市浜芦屋町

撮影日:2026年6月28日

 

1年草。1969年に岡山県で見いだされ、現在では東海・近畿以西に分布し、やや湿った場所に生じ、ときに水田畦畔にも発生する。茎は基部で四方に分岐して横に広がり、マット状を呈する。葉は広線形で対生し、表面は濃い緑色でやや革質、ほぼ無毛。托葉は合着して膜状、縁は刺状に深裂する。 花は葉腋につき、白色の筒形で先端4裂する。

 

止りたる蠅追ふことも只ねむし  高浜虚子

ヤブカンゾウ(薮萱草)

 

学名:Hemerocallis fulva var. kwanso

科名・属名:ツルボラン科・ワスレグサ属

英名:

花期:7〜8月

分布:北海道〜九州

撮影場所:芦屋市南浜町

撮影日:2026年6月25日

 

多年草。有史以前に中国から帰化したと考えられている。根はところどころ紡錘状にふくらむ。葉は長さ40〜60cm、幅2.5〜4cmの広線形。 花茎は高さ0.8〜1mになり、直径約8cmの橙赤色の花を数個つける。花は八重咲きで、雄しべと雌しべが弁化して八重咲きになる。完全に弁化していない雄しべもまじっている。花筒は長さ約2cm。結実しない。

 

おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな  芭蕉

ハンゲショウ(半夏生)

 

学名:Saururus chinensis

科名・属名:ドクダミ科・ハンゲショウ属

英名:

花期:6〜8月

分布:本州〜沖縄の低湿地に

撮影場所:芦屋市潮見町

撮影日:2026年6月25日

 

多年草。一種の臭気がある。地下茎ははい、茎は高さ50〜100cm、葉身は長さ6〜17cm、幅4〜9cm、5〜7脈あり基部はやや耳状心形。花期になると、上部の葉の下半の表面が白くなる。花は長さ10〜15cmの細長い穂を作って多数つき、穂は初め下垂し後立ち上がる。花は両性で小さく、花弁はない。雄しべは6〜7個ある。子房は3〜5個の心皮があり、毛はない。

 

まつさおの空となりけり水見舞  前田野生子

ハス(蓮)

 

学名:Nelumbo nucifera

科名・属名:ハス科・ハス属

英名:

花期:7〜8月

分布:中国原産

撮影場所:芦屋市潮見町

撮影日:2026年6月25日

 

多年草。池沼や水田で栽培される。根茎はいわゆる蓮根となる。葉は扁円形で径20〜50cm。長い花柄が水上に抜きでて、紅色、紅紫、白色などの大きく美しい花をつける。果実は楕円形で、果皮はかたい。

 

籐椅子にかけたる人の早や静か  星野立子

トウネズミモチ(唐鼠黐)

 

学名:Ligustrum lucidum

科名・属名:モクセイ科・イボタノキ属

英名:

花期:6〜7月

分布:中国原産

撮影場所:芦屋市若葉町

撮影日:2026年6月24日

 

常緑小高木。暖地に広く植栽されている。よく分枝し、高さ10〜15mになる。樹皮は褐灰色。多くの皮目がある。枝には粒状の皮目がある。葉は対生。葉身は長さ6〜12cm、幅3〜5cmの卵状楕円形で、基部近くがもっとも幅が広い。縁は全縁で、先はしだいに細くなって長くとがる。厚い革質で、表面は濃緑色、光沢がある。裏面は淡緑色。日にかざすと脈が透けて見える。新枝の先に長さ10〜20cmの大形の円錐花序を出し、白い小さな花を多数つける。花冠はネズミモチより少し小さく、長さ3〜4mmの筒状漏斗形で、なかほどまで4裂し、裂片は平開する。雄しべは2個。葯は花筒から突き出る。花柱は花筒から少し突き出る。果実は長さ8〜10mm、直径5〜6mmの楕円形。ネズミモチよりやや太い。10〜12月に黒紫色に熟す。果実は白い粉をかぶる。種子は黒色で、表面には大きなしわがある。

 

かしは手の二つ目は澄み五月晴  加藤知世子