それでもデートっていうのは、H以外の男とは全然しなかったんだけど、飲み会(社交ね♪)には顔を出していた。


そんな中Dと出会った。


そーいえば、思い出せば「Dのことを好きな子が他にいるから、彼には手出さないでおいてちょ!」とか事前に言われてた。なんか彼のファンが数人いるとかなんとかで。


ふーんっ。


こちとら別にステディな相手探してるわけじゃないのよ。ただの社交よ社交。


(どうも話に聞く限り女の子達は遊ばれちゃってる感じがしたんだけど・・・。)


その日、最初1107は別の人とお話していて、Dとはあまり。


でも、Dはそれなりに遊びも知っていていい仕事してそうで、自分の欲求に素直そうで、ちょっと謎がある感じ。なのに恐らく彼的に興味がないと思われる女子にも意外にすごく親切にしてあげていて。傍目から見ててそういうところがなんとなく気になってはいた。



でその日ね、


たまたまみんなで飲んでる場を離れてDじゃない別の人と二人になった時。(←たまたま。)


1107的には全くもってそんな雰囲気ではないのにね、


男がいきなり(!)1107にキスしようとしてきたの!(力ずく)


ヤダヤダヤダ!


と、かなり抵抗。


気持ち悪い人とかそういうんじゃなくてその人もわりとモテそうな感じだったけどね。

大体にして無理やりするモノじゃないでしょう!


結構力振り絞ったさ。


ふ~~~~っ!!!



腹立たしくみんなのいる場所にもどるあたし。



そのときDが。


軽く睨むような目線をあたしに向けて、



「すごい妬けたんだけど。」



「・・・え?」


いったいなんのことかしらん。



「見たよ」



わぁーお。



不覚にもキス未遂現場を目撃されてた1107。



なんか彼は、その現場目撃により軽く火が点いちゃったみたいなの・・・。


主食・KCとの今後をどうしていくか、決断できぬまま、Hと会う1107。


電話にもなかなか出ず、 ましてやこっちからかけることなんてほとんどナシ、のあたしにHはよく耐えてくれてたと思う。ちなみに最初メールも全然しなかった。


あたしのメアドを聞いてこないから、何でだろう?と思っていたの。で聞いたら、


「最初会ったとき1107が、"メールをちゃかちゃかやってる男なんてイヤっ"って言ったんだよ。」だって。


(・・・そんなこと言ったかな・・・・・・笑???)




Hは、どうも結婚したがっていた。


「俺、めちゃくちゃ幸せにするけど?」

「はやく、俺の結婚する人はね、1107っていうんだよ、ってみんなに紹介したい。」

「今度のハワイの旅行にね、俺のフィアンセとして連れて行くの」(可愛い・・・。)

「俺の子供とか、産んでみない?」(ワオ。)


と、柄にもなく(?)1107が胸キュンしちゃう台詞をいっぱいくれました。


でも、(結婚するかどうかはさておいて)1107は、どうにも応えることがまだできず。


でも会いたかった。Hのつける香水の香りに毎回クラクラしてた。


KCとも別れずにHと会い続ける私に、


「どうして俺と会ってくれてるのか、分かんないんだよ。どうして?」と言われたりもした。


・・・。


KCとのことはさておいて。


1107はその頃、女は一人の男の鞘にそう簡単に納まってはいけないのではないか?と思い始めていた。


いつか「これだ」と心が決まるまでは。


だって「自分のものになった」と思われた瞬間から、また束縛が始まり自由が奪われ次第に世界が狭くなっていくんじゃ・・・?


そんな気持ちがどこからかふつふつと沸いてきていて。


もしKCと別れることがあっても、すぐに、「じゃ次はHと。」っていう図式は、また同じことの繰り返しな気がして、自分のスタンスの取り方を、どっかで考えていた。


恋多き女だったあのココ・シャネルも、結婚によって仕事と友人を奪われることを恐れていたって、どっかに書いてあったっけな・・・。




まだまだもっと色んな世界を、色んな人たちを、見るべき時なのかも・・・。



Hの鞘に納まらないあたし。でもHもそれでも、分かってて1107と会う。




そんな中、Dとの出会いが・・・。

間違って無いじゃん、って、思ってしまったのは・・・。どう考えてみても、Hと過ごす時間の方が心も身体も健康的なのだ。


約束すればうきうきするし、会えばいつもお互い笑ってるし。扱われ方に自分が女なんだなぁって実感するし、あたりまえのように求められるし(きゃ。)、癒されるし、お互い好きで惹かれあって会いたいから会ってるんだなぁって思う。


これってつきあう男女にとってはあたりまえのことなはずなんだけど・・・。


話は変わるけど最近「夫がストレス」症候群になってしまう妻が多いんですって?胃潰瘍とか自律神経失調症になってしまう人が多いらしいわ。とTVで流れていたけれど・・・。この場合は定年後夫が家にいる時間が長くなって、多くの心無い言動とかが気になりだしてストレスになっちゃうんだって。


ちょっと違うかもしれないけど、あたしはKCに束縛されすぎて息ができないくらい苦しくなってた。そして、KCがあたしに求めるものが、何か違うんじゃないかって思い始めて。


だってなんだか苦労して子供を育てるオカンみたいな気分になっちゃったんだもん。


需要と供給のミスマッチ?・・・KCの求めるものを与えようと努力しているうちに、あたしはいつのまにやらまるでオカン、もしくは必死で家庭を(?)支える場末の主婦みたいになっちゃって、何かが違う!ってココロが叫んでた。


高い志を持つKCを好きだったけれど・・・。


Hは、例えば土日返上でシゴトしたって大した愚痴も言わない。夜中に会っても疲れた素振りも見せないし、タフでかなりポジティブで柔軟で明るくて。


もっと仕事しんどくたって、女に寄りかからずちゃんと自分で自分の荷物背負って歩いてる男がいるんだわっ。


わりと男のいろんな辛さとか一緒に背負い込んでみちゃってた1107は、これでこそ男!といたく納得したのでした。


多分ね、KCがどうこうじゃなくって、一緒にしょいこんじゃうと、男の人はきっと甘えちゃうのね。


甘えさせちゃったあたくしが、まだまだだったということです。


愛されるって、きっとこういうことだった。



***

言葉にするとすごく馬鹿みたいだけれど、どこかでふと感じたのかもしれない。「抱かれたら、何か、変わるのかも。」って。でも彼の部屋に入った後も、Hとそういう関係になるっていう感覚が、自分の中に想像が出来なくって。Hがどうこうと言う前に、ここまできてもまだあたしの中のお米なヒトはKCだったから。だからHがどうしようと、実際ぜんぜんそんなこと現実的に考えられなかった。だから馬鹿みたいに拒否してたの。直前まで。


でも、ここまで来ておいて。


・・・男を馬鹿にしているよな、って思った。


そんなこといちいち冷静に考えていたらしい自分もどうかと思うけど。


このままKCのもとに戻ったって、同じことが繰り返されるのは、分かってた。


ちょっとでも前に、進まないと。何かを、変えないと。違う世界を見ないと。





あたしはそっと、Hの傍に座った。




***


1107のことを大切に思っているってコト。

心地よくさせたいってこと。

好きだって、こと。

Hは、彼の全てでそれを表現して、心からあたしに伝えようとしてくれたみたいだった。



びっくりしたの。



すごく幸せで、すごく心地よかった。




愛されるって、きっとこういうことだった。




棘とげしてたものがつるんと滑らかになった、っていうか、

痛んだ髪の毛のキューティクルがトリートメントされてまっすぐ艶々になった、っていうか・・・(笑)


言葉は変かもしれないけど、まさにそんな感じだった。




***

次の日の朝。


これだけは覚えてる。


笑っちゃうけど、身体は素直です。



自分でも


「・・・え?」


ってね、


・・・びっくりするくらい、肌がつやつやなの。(本当に笑えるくらい・・・)


女って、きっと、心から大切にされ愛されてるという実感を得ると、明らかに身体に変化が出る。



愛されるって、時にすごい威力。

恐るべし、H。



今思えばだけど、そういえばそれまで、きっと無理して飲んでるお酒やストレスで、前には無かったような所に肌荒れしたりしてた。だって腕とか鮫肌のようになってた気がするさ!?頭では正しいと思ってしていることでも、身体は正直に反応してたのかもしれないね・・・。



あたし、間違ってないじゃん。



その後どうすべきか身の振り方について全く整理がついていないくせに。


妙な確信を持った、ある朝の1107。

















Hと会った次の夜。


KCダーリンは、また電話口でキレていました。


それまでもKCは、私の話を最後まで聞かずに電話をブチッと切ったり、私が他の予定を入れている時は捨て台詞みたいなメールや伝言を、入れてきたり。私はそのたびに、傷付いてた。「あたしがいったい、何をしたって言うんだろう?」と。


でもその前日Hと二人で会ってしまったあたしは、もうきっと何を言われても仕方無い立場だろうと思う。


だけど。


ほんの少しでも、あたしに自由をくれたなら。ほんの少しでも、あたしがあなたにしていることを、認めてくれたなら。状況は、違っていたと思う。


あたしをこうさせたのは、KCだよ。


心の片隅で、そう思ったあたし。


***


でもあたしは、KCとの状況を大きく変えるつもりはなかった。とにかく、小さな世界に閉じこもってちゃだめだ。色んな世界を、色んな人を見て。それで何かが分かることもある、と、そう思っていたから。


まだHとのことも興味本位で。


そのときのあたしにとって、KCはお米みたいなもの。多分、もう無くてはならない主食、になっていた。Hや、Syoとの夜遊びは、とっても楽しかったけど、感覚的にはデザートみたいなものでしかなかった。あったらいいけど、無くっても生きてはいける。


当然Hも、KCの存在を分かっている。「二番でいいから、つきあってよ」。そう言った彼。その後もちろん、「彼氏と別れて、俺とつきあってよ。」とも言われたけれど、あたしはまだお茶を濁し続けていた。


でも、Hと会っている時の時間は、日常の嫌なことを全て忘れてしまうくらい幸せでふわふわしていて本当に甘いデザートみたいだった。風邪を引いて調子が悪くても、「1107と会ったら治った」。「会うだけで本当に癒される」。こんな理不尽なあたしに対して、ちゃんと愛情を表現してくれる、H。


そういえば恋愛って、こういうものだったな。


ふとあたしはそう思っていた。


***


Hと会いだしてしばらくしてからの、帰り道。


いつものようにタクシーに乗る二人。


「映画見て、スタバのコーヒー飲もうか。」


「・・・うん。」


でも、よく考えて見れば営業時間なんてとっくに終わっている。


「・・・それは、どこに、あるの。」


「俺の家。」


あたしはずっと、

窓の外の流れる景色を眺めていた。



次の日。


ひとり自分の部屋のベッドで目が覚めた。


出社できないほどの、状態。


相当、お酒飲んだみたい。


初めてのデートでそんなに酔っちゃって。


色々なことに対し、朝から最高に、自己嫌悪だった。


***


「あなたは面白いね。」


最初からこれじゃ、もう連絡も無いかな、と思っていたその夜、Hから電話がかかってきた。


昨夜、相当酔っていた私を、彼はちゃんと送ってくれた。送ってもらってるにもかかわらず、そしてかなり酔っているにも関わらず、それでもあたしは家の場所を絶対に教えなかった。離れた場所に車を止めて降ろしてもらった私。


「すごい警戒されてたみたいだよ」と、笑っていた。


あんなに酔ってしまって、その気になれば私のこと、どうとでも出来たんじゃないかと思うのに。


酔ってたあたしのことを、すごく可愛らしかったよ、とH。


彼の声を聞いて、なんだかあたしの心は、


心地よく、安らかになった。


その日以来あたしは、


少しずつHと、


会うようになる。





なんだかMy Story、長くなってきてしまいました。


でもこれまでの諸々のコトが、


今自分の中に宿っている気持ちの、


女極めます、の、


出発点になっている気がするから。


色々思い出すとDeepなのでそろそろ日々の徒然日記に戻りたくなってきたけど(笑)


とりあえずひととおりもう少し、ココに記しておこうかな、と、思う。


自分の気持ちの整理をするためにも。


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そろそろ三人称も判別つかなくなりそうなので、

登場人物名前で整理しとこうかな(笑)


KC   ・・・元彼。一応ここではダーリンと呼んでいます・・・。


Syo  ・・・偶然出会った女の子。時々遊ぶようになる。


H    ・・・VIP席で隣り合った年上のヒト。


D    ・・・恐らくその後登場・・・。


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海から帰ってきて、初めて二人で、彼と会った。


「焼けたね。」


日焼け止めでばっちり防備してはいたけど、初めて会ったあの日真っ白だったあたしは少し焼けていた。初めて会ったときから借りっぱなしだったハンカチを、返す。


話した内容は、あんまり覚えていない。


でも、二人座っているその場所は暗くて、外は暑いのにそこはとても涼しくて、静かで、二人きりで、ゼリー仕立ての海栗とか、選んでくれた小さな冷たいお料理たちはとっても美味しかった。


彼がとっても可愛い笑顔で話しているのをずっと聞いていた。


綺麗な手だね、と言われた。

前日、ダーリンの目の前でマニキュアを塗っていたあたし。どうしたって一人にしてくれないから。


例のごとく、着信が入ってる。滅入る気持ち。席を離れて電話をしてみたけれど。不機嫌。最初から予定があると告げてあるのに、電話してくる。何もはっきり言わない。


いったい、どうしたいの?


分かってる。


悪いのはあたし、だよね。



お酒だけ、どんどん進む私。



まだかわいいものだったけど、結構酔っていたと、思う。この人とは初めて二人で会ったっていうのに・・・。大人の遊びを教えてもらお、って思ってただけ・・・。


・・・そう・・・でしょ?



それなのに。



お会計を済ませて、次の店に移るタクシーの中。



私は彼に、



キスしていました。






飲み会にだってどんどん行けばいいよ。俺だけを見ていて俺が一番でも意味無い、いっぱい色んな奴等を見ても、それでも俺が一番、でなきゃ。他の奴に、「あいつじゃなくて俺と付き合えよ」って、いつも言われるようないい女でいなよ。



うんうん。

1107、納得。

ヒデキ、感激。


みなさま、・・・どうよこれ!?

付き合う当初のダーリンは、こうだったわけです。

ったく、さっすがいい男、言うことが違うっ♪


・・・なんて言葉がダーリンの口から出たのなんて、遠い昔に思える日々が、当時繰り広げられておりました。



***

夏は海☆


件の年上の人には、あの時以来まだ会っていなかったけど、夏、旅に出ると言ったらその前に声が聞きたいと言っていたので、そういえば出発前に船の桟橋で、少し電話をした。


1107は、馴染みの女子達と短い海の旅に出て、日常からとことん解放された。(それでもちょっぴり遠い海の彼方、限りある携帯の電波を頑張って探して、ダーリンにフォロー入れたりしてるんだけどね?) それにしても心癒されるいい旅だったの。結構シゴト&ダーリンという2つの世界のみで悶々状態だったし。それにしても夏の海は、車が無くても、花火が無くても、浮き輪が無くても、コトが足りる・・・。現地の男の子達が全て用意してくれるので。・・・違うの。あたしが癒されていたのは、そういうことじゃないんだってば!


勝手気ままなかわいいお馴染み女子達、まあちょっと男の子達も乱入したけど、そこはご愛嬌。おっきな海、太陽、抜けるような青い空、白い砂浜、たくさんの星、そしてまだ水の冷たい早朝から海にじゃぶじゃぶ入って、まるで子供みたいに大はしゃぎ。みんなで見た海から上る朝日。ほんとに子供のようにまっさらな心になっていた。


***


しかし、東京に到着し女子で軽く飲み・・・その後にはもう、ダーリンはあたしを待っていた。もう既に微妙な罪悪感が沸いている、自分自身がイヤ。


ダーリンは恐らく、いい顔してくれてはいなかった。


「こっちが辛いときくらい、傍にいて支えてて欲しいんだよ。」


ねぇ。傍に、いるじゃない。毎日のように、これでもかってくらい、会ってるじゃない。


でも、来週も日帰りで海に行く予定のあった1107、超・罪悪感の末、「ダーリンがさ・・・」と女子友に言う自分もイヤで、「いやシゴトがさ・・・」と不毛な言い訳をして、予定をキャンセルしたりしていた。


どうなんだろうか。こういうのって。今でもよく分からない。例えば結婚していて、・・・そうだな、何かダンナが事業をやっていてさ?生きてくための九死に一生くらいのピンチな時期で、何か助けが必要なら、色んなやりくり、妻として、支えます、って2・3年耐えられるかもしれない。でも、あの時のあたしにとって、支えるってどういうことだったのか。何か具体的に出来ることがあれば別だけど、ダーリンにそうやって何か助けてあげられることなんて無い。「あなたが遊びたいだけでしょう。一人遊んでないで、一緒に愚痴でも何でも聞いてあげなさいよ、彼がそう望んでるんだから、それが役目なんじゃないの?」と、言われるかもしれない。確かに、そうかも、しれません。


が、もうあたしには、これ以上そうしてあげ続けることが、逆にどんどんこの人を弱くしていっている気が、していた。

それでもまだ、自分の予定キャンセルし、努力はしていたのだけど。


女友達と、会ってる日も。シゴトの人と、飲んでる日も。先に予定は告げてあるのに、電話取れなきゃ怒るわメール即レスしないとキレるわ。もう、胃が痛い。他に予定があるときくらい、連絡入れるのなんて気にせずゆっくりしといで、って言って欲しかった。そのくらいの余裕を持って欲しかったのに。あたしの都合なんて、そこには無いみたいで。結構、泣きたかった。彼の思い通りに動いていないらしい私の留守電には時折キレたメッセージが入っていた。


きっと今までと少しずつ変わってきた1107の態度に、徐々に気づき始めていたから、きっと余計にどんどん、そうなっていったんだね。


ごめんね。あたしだって、どうにかもっとうまく、自分の気持ちを伝えられたら、良かったんだけど。でもきっとあの頃は、いくら説明したって無駄だったし。


あたしには、どうしたらいいのか、方法が見当たらなかった。



年上のあの人とは、海から帰ってきたら、会う約束を、していた。

☆続く☆

二番でいいから、付き合ってよ。


その言葉が、記憶に残っている。だってこんな場においても、「彼氏いるの?」の質問に、性懲りも無く「います」とか答えちゃってる寒いあたし。「つきあって長いの?浮気したことある?」と聞かれても、「長いし、浮気も一度も無いし」、と、どこまでも寒いあたし。なんか、嘘をつきたくなかったみたい、あの頃のあたし。


「かっこいいんだろ、彼氏。羨ましいよ。こんな可愛い子と付き合えて。」


あたしの寒い発言にもめげず気を悪くせず、ちゃんと会話してくれる彼は、偶然通されたVIP席奥でたまたま隣り合った、結構年上の、男の人だった。


・・・話は変わるが、総じて男は、女の"彼氏いる・いない"、という細かいこと(細かいこと・笑?いや、多分細かいことよ。)に拘らず、本気で好きになった女にはアプローチすべきだ。いい女には確率的に見て当然いる方が多いわけだし、いると知りつつも頑張ってくれる場合、場合によっては、自分のことを本当に好きになってくれているんだな・・と感じることがある。・・・話がそれた。コホン。


「二番、だなんて・・・。」にこり、と、相手にも多少気を遣いつつ、でもお茶を濁したあたし。



彼は美味しいご飯処の話を嬉しそうに、にこにこ無邪気に話したり、"シゴトの営業トークしてみて!"と言ったらあたしをクライアントに見立て、もういいよ・・・・笑、ってくらい延々と続けたり(ちょっと酔ってるの)、眠くなって途中で寝ちゃったり(夜中の3時だもんね・・・)、なんだか可愛いかった。あたしが暑そうにしていると、何も言わないのにごそごそ鞄からハンカチを出して手渡してくれたり(男に出させてはいけませんね、ハンカチなんて・笑)、ペースの速い(速すぎる、とも言う)あたしの飲み物を切らさないよう、気遣ってくれる。



今度飯でも食いに行こうよ。約束、ね。



そのころあたしたち女子二人のテーマは、「大人の遊びを教えてくれるダンディを探そう!」(笑)、だったから、あらお食事?、いいかなー、って思った(笑)。それ以上でもそれ以下でもなし。だって正直彼をどうこうする相手という感覚は全く無かったし。それは彼が好みで無いとかどうとか、そういう問題じゃなくって、その頃のあたしは他の誰かに対してハナっからそんな気がゼロだったのである。


でも、チャラチャラしている男が大嫌い・というか理解できないあたしにとって、こういう夜遊びの場で私に興味を示しているにも関わらず、指一本触れて来なかった彼は、なんだか、心地よかった。



☆続く☆