どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

普段は、しがないパートタイマーですが、フリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
芸人さんや声優さんとお仕事させていただいてます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。


現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』


久しぶりにアニソンハイレゾ音源の感想書きますよー!

このブログはオーディオブログではありませんが、
今ではキーワード検索で過去の感想を読みに来てくれる人が尽きません。

「田村ゆかり ハイレゾ」「榊原ゆい ハイレゾ」とか検索すると
恐れ多いことに私のブログがGoogle先生のトップに上がってくるのです!
久々に検索したら1ページ目の1個目だったよ!ガルパンですら2個目!

あり得ますか!?無名の私が!!w
これではいかんだろうと。
私ごときが検索結果の上の方に来るようではまだまだ盛り上がりが足りないと言わざるを得ません。
願わくば著名なネットスター(?)の方がレビューしてアニソンハイレゾ界隈が盛り上がって欲しいと願っております。
切に切に願っております。
まぁ、私がビックになればいいんですけどね。(←などとデカいことを言ってみる)



さて、今回はランティスの音源を2曲取り上げます。


曲名:SHINING LINE*(TV Size)
わか・ふうり・ゆな from STAR☆ANIS[アーティスト]
こだまさおり[作詞], 石濱 翔(MONACA)[作曲]
販売:e-onkyo/mora

フォーマット:48kHz/24bit FLAC/WAV


曲名:僕らのLIVE 君とのLIFE(from Anison Strings Ver.)
アルバム名:Anison Strings~弦楽四重奏で聴くランティスの歴史
大先生室屋ストリングス[アーティスト]
山田高弘[作曲]
販売:e-onkyo

フォーマット:96kHz/24bit FLAC/WAV



今回取り上げた楽曲には共通点があります。
実は、2曲とも私のプロデュースしているハイレゾ音楽制作サークルBeagle Kickでお世話になったミュージシャンが関わっているのです。
SHINING LINE*はドラマーの山内優さん、Anison Stringsはバイオリンの室屋光一郎さん。
お二人にご参加いただいた楽曲はいくつかあるのですが、共演しているのは先月ハイレゾ版をリリースしたばかりのNEXT TO YOUです。

https://soundcloud.com/takafumi-wada/next-to-you-beagle-kick-sample
(こちらの試聴版はCDマスタリング版です。ハイレゾ版を元にしたver'はクロスフェード試聴版が別にあります)


アイカツは、正直衝動買いでした。
サイズがテレビバージョンで買いやすいプライスだったということもあります。
また、とにかくいい曲だったと。

Anison Stringsは、弦楽四重奏という超アコースティックなアルバムの存在自体がとても嬉しく、
きっとハイレゾ版も準備してるのだろうなと思っていたら、まさかの同時リリースで驚かされました。
この曲を選んだのは、楽曲の好みももちろんですが、弦楽四重奏らしさがありつつも、ハイテンポでポップなメロディーだけに適当かなと思ったわけです。


大変申し訳ないことに、今回はテレビ版やCD版との比較は一切ありません。(ぉ
なので、単純なハイレゾ版そのものの音質&楽曲の感想となります。

それでは、行ってみましょー!


【アイカツ「SHINING LINE*(TV Size)」】
・密度感が高いにも関わらず、一つ一つのパートが埋もれていない
・複数ボーカルがそれぞれハッキリと聞こえる。CDはべっちゃりと平面的で混ざってしまいがちだが、定位か明瞭であり音像を脳で掴まえやすい
躍動感が尋常ではない。本楽曲一番のポイント。脳内補完しなくても、音源そのものが広いダイナミクスを備えているからそれに乗っかるだけで良い。
・誇張感が抑えられており、POPSとしてはそのままの音で仕上げている。マスタリングの違いかも。特にボーカルが顕著で生々しい
低域の重心がとても低い。無理に持ち上げているというより、本来の音がそのまま入ってる感じだ。
 (ずっと下の帯域まで収録されている。CDでは軒並み削られてしまうことが多いだけに貴重)


【Anison Strings「僕らのLIVE 君とのLIFE(from Anison Strings Ver.)」】
・ピーク音量時の処理がとてもナチュラル。生演奏の独特のニュアンスをできるだけ残し、音圧を稼ぐために下手に歪ませたりしない。
・細かな演奏上のノイズ(これも味であるが)がそのまま残っており、特にチェロ側から聞こえてくる擦るような音はたまらない。CDだと埋もれてしまったり、聞き取りにくかったりする。
倍音の再現性が圧倒的。CDの劇伴がいかにデフォルメされた(あるいは間引きされた)音楽であるが痛感する。これが質感のリアルさ向上に繋がっている。
・Dメロ(2番と大サビの間)に弦を弓で叩くコルレーニョ奏法が用いられており、楽曲全体の意外なアクセントになっていて面白い。
 (コルレーニョ奏法をしているのは、2ndバイオリンとビオラだと思います。定位と実際に弾いてるときの音で聴いた限りですが…)
・チェロの低域が少し控えめに感じるが、全体のバランスで考えるととてもナチュラルに仕上げられており、むしろこれがベストと思える。

《惜しいところ》
・スタジオ録音と思われる。劇伴ではないのだから、クラシック向けの小ホールで録音して欲しかった

疑問なんで小ホールがいいの?
回答:弦楽四重奏は響きも含めての感動だと筆者は考えている。
スタジオでもアンビエント(部屋の響き)は直接音と一緒に収録しているはずだし、
それを絶妙にミックスしてる音源なのだが、やっぱり人工的に付加されたリバーブが気になってしまう。
もっと直接音に対してアンビエント成分を増やせば良かったかというと、そうとも限らない。
ホールならではの響きというのは、クラシックコンサートに行ったことのある方なら分かるかと思うのだけど、
本当に独特で理屈抜きで気持ちいいと感じられるのである。残響時間もそうだし、建物の素材の違いもある。
録音方法や掛かるコストなど課題はあるだろう。
しかし、きっと本作のような音楽が売れると分かれば次はホールで録ってくれるんじゃないかと期待!
(実際のホール録音のハイレゾ音源は若干ではあるが所有していて、ホントに音がいいです。単純に聴いていて気持ちいいですね。癒やしの響きです)



以上です。

いかがでしたか?

これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
なので、一つの参考意見として捉えてもらえたらと思います。


ともあれ、ハイレゾ音楽の面白さが伝われば嬉しいです。


ハイレゾ再生は、対応ポータブルプレイヤーからはじまり、
ネットワーク対応のミニコンポ、専用ポータブルプレイヤー、対応AVアンプなどドンドン広がっています。
スマホにいくつか機材をくっつけることでそのクオリティーを手軽に楽しめるようにもなりました。対応スマホも続々発表されています。

パソコンにUSB-DACを付けてヘッドフォンやスピーカーで聴くというスタンダードな方法から、やはりオーディオはオーディオとして独立させたいという願いにも答えることができます。

ぜひ、音高音質音源の再生にチャレンジしてみてくださいね!
音楽生活がもっと豊かに楽しくなることでしょう。


ちなみにPCで聴くためのオススメソフトは、X-アプリです。
意外と思われますか?
私は、使い勝手もとても重視しているので、自然とx-アプリを選びました。


どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

普段は、しがないパートタイマーですが、フリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
芸人さんや声優さんとお仕事させていただいてます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。


現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』


久々の更新です。(先月書いてなかった……)
ご無沙汰しております。

今回は、ハイレゾ時代にあると便利、ネットワークオーディオの相棒NASを取り上げます。


ネットワークオーディオをやるときに必ず無いといけないのが、NASです。
NASは、ネットワーク上で認識できるHDDということで、そもそもオーディオのための機器ではありませんでした。

私は、LINNのネットワークプレイヤーをイベントで試聴する機会があり、そこで初めてNASというものを知りました。
まだネットワークオーディオがほとんど知られていなかった時代、山之内先生が孤軍奮闘に近い状態で尽力されていた頃です。

NASについてはバッファローの下記のサイトが分かり易いです。

・NASと○○○で、できるが広がる
http://buffalo.jp/products/digitalkaden/plus/nas/


いかがでしょうか。
NASってとても便利なんです。
私も初めて導入した頃は、PS3と連携してPCゲームのデモムービーをNAS経由で再生したり、写真のライブラリーを再生したりしてました。
いろんな機器からアクセスできるのが魅力ですよね。
設定すれば外出先からもアクセスできます。

しかし、その便利な機能の数々がネットワークオーディオの音質に影響しているらしいのです。
また、PC向けの機器であるため振動対策やノイズ対策などはオーディオの求める観点からすると甘いものが多々あったようです。

そこでオーディオ専用設計のNAS!
バッファローがDELAを発表し、イベントなどでその脅威の音質を実感した私は、「これは買い換えるしかないか!」と痛感した訳です。
しかし、DELAはなかなかに高価です。

・バッファロー、70万円超のオーディオ用NAS「N1Z」などハイレゾ新ブランド「DELA」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140221_636260.html

HDDモデルでも10万円台中盤から20万円前後。SSDモデルはなんと70万円台中盤から80万円!
PC用のNASが1万円台から購入できることを考えると、信じられないプライスですねw 
80倍ってなんだよww(僕の初導入したNASは9000円でした)
もちろんそれなりの理由があるし、極上の音質が体感できますが、私にはとても無理。

そこで、今まで使っていたメーカーと同じIOデータのRockDiskNextにしました。
これならRAIDに対応していませんが、専用機として設計されており値段も手頃です。
何より私が敬愛するかないまる先生が推薦しているというのが決め手になりました。


さて、RockDiskNextにすることにより音質の変化はどの程度なのか……!

以下にレポートしてきたいと思います。

【参考】
今まで使用していたNAS HDLP-S500
http://www.iodata.jp/product/hdd/lanhdd/hdlp-s/

なお、アクセス速度やレスポンスは明らかに良くなりました
LAN経由のデータコピー速度(PCから無線ルーターを介しての上り速度)は、7MB/sくらいだったのが12MB/sくらいに向上しています。
排熱ファンは両者ともありませんが、HDD動作音は明らか静かになりました。
また発熱もRockDiskNextの方が少ないです。
ネットワークオーディオに不要な数々の便利機能も管理画面でほぼ全部OFFにできます。

アルミ押し出しケースとスチール製シャーシは高級感が半端じゃありません。
ズッシリと重く信頼性が外観からも感じられます。


【音質の比較】

《フュージョン》(96/24) Beagle Kick 3rdシングル 「SAILING」より
・音像同士の分離感が向上
・解像感が向上、各パートがくっきりと描写される
・平坦でべったりした音場が立体感豊かになった
・微細な音の余韻や立ち上がりも丁寧に描写できるようになった

《オーケストラ》(CD) 光田康典 -MYTH-The Xenogears Orchestral Album
・奥行き感が向上。オーケストラ収録の広大なスタジオの高さまで感じられる
・倍音の表現がより繊細に美しく
・躍動感が向上し演奏のダイナミックな情感がよりリアルに感じられる

《ボーカル》 (96/24) 「 星刻の竜騎士 」オープニングテーマ「 聖剣なんていらない 」
・空気感を始めたとした生々しさが大幅に向上、息づかいまで聞こえてきそう!
・声の輪郭が厚みを持ちつつも余分な淀みが落とされてリアルになる
・歌手が身体全体を使って声を出していることが音からも伝わる!

※男性ボーカルでも試したが、同様の効果が得られた。
同じフォーマット(データ)なのにここまで臨場感が変わることに驚き!




総合すると、ぼんやりした音像がくっきりと鮮明になって、
ダイナミクスが向上し、周波数特性も上下にわずかに広がり(本来のソースの能力を引き出し)臨場感が向上する印象です。

ボードやインシュレーターで振動対策したときの音質向上に似ていて、
シールドを徹底し純度を高めたケーブルを使用したときに似た効果も合わせて感じられました。

ちなみに、RockDiskNextは小型チェストの上にホームセンターで買ってきた防振シートを敷いてその上に乗せています。
旧NASは防振シートの効果をあまり感じられませんでしたが、RockDiskNextは効果絶大!
専用NASはぜひとも、専用ボードやマットなどの上に乗せて対策をしてあげてください。


NASのグレードアップ、効果ありますよ!

私が替えたきっかけは、旧NASのアクセスやサーチの遅さが直接のきっかけでしたが、
『データを貯められればいいや』と特にこだわっていない方、ぜひオススメです。

最近は、もっぱらオーディオ系の記事が多いですね。

ちなみにこのブログはオーディオブログではないですよ!
私の個人ブログです。何でもありです!


現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
ハイレゾ版『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』を聴いてみた



では、何でもありの一発目。
漫画紹介です。

漫画!?
はい、アニメじゃなくて。

しかも、ライトエロと呼ばれる漫画の紹介です。
興味の無い方、ごめんなさい。

好きでいっぱい (プラザCOMIX)/蒼竜社

¥702
Amazon.co.jp

作者:田中ユタカ

作者本人がゲスト出演!ついこの間の生放送のアーカイブ
【愛人[AI-REN]:田中ユタカ】MANGA姉っくす!Vol.11


田中ユタカ先生は、私にとって特別な作家です。
人生初のエッチ漫画は田中ユタカ先生の作品。

ちょうど私が先生の作品を手に取ったのは、「初夜」が発売されているころ。
大判の成年向けですと「好きなんだってば!!」が発売されたころ。
2000年ごろです。僕は高校生でした。

近所の狭い本屋が何故かエロ本に特化しており、
今は無き「オレンジクラブ」や「ファンタジィカクテル」なんかが置いてあって、
店員の視線を気にしながら高校生くらいの私はよく立ち読みしたもんです。

今となっては伝説のフランス書院はナポレオン文庫も置いてあり、
今でこそ当たり前のエッチシーンを含むライトノベルの奮闘をリアルタイムに体験しました。

そんなオタクになってまだ5年も経ってない私にとって、田中先生の漫画はそれはもう買い難く、初夜をレジに持っていくのも一大事でした。
初めて買ったのは、ボーリング場に併設された大手書店でした。
別にライトエロだから小学生でも買えるはずなんですけど、厳しい店員さんには断られたこともありましたし
子ども心にそんな経験はトラウマ寸前の苦い思い出です。
ああ、若かった……(遠い目)

ちゃんと18歳になってから「好きなだってば!!」はレジに持っていきましたね。
ホントですよ。早生まれだったので高校生で買っちゃいました。


田中先生は、ライトエロ以外に一般向けでも連載しており、初のシリーズにして最高傑作ともいえる愛人[AI-REN]は伝説です。
その後もミミア姫やもと子先生の恋人、ライトエロながら長編となった愛しのかなといった名作を発表されていきます。
(私としては「もと子先生の恋人(一巻完結)」を読めば田中先生の作風が一発で分かるので、今でも推薦図書として激推しです

もと子先生の恋人 (ジェッツコミックス)/白泉社

¥782
Amazon.co.jp



そして初愛シリーズで、一話完結のライトエロに戻ってきてくれたときは嬉しかった!
長編物が嫌いな訳ではありません。
ですが、一話完結こそ田中ユタカ先生の真骨頂が炸裂する形式であり、
私が“ユタカ節”と呼ぶ、「2人だけの空間」が読める最良のスタイルだからです。

「2人だけの空間」を描かせて田中先生の右に出る作家は居ないでしょう!
先生の一話完結物を読むと、世界に愛し合うこの2人以外はいないじゃないかと思えてきます。
それが自然に受け入れられるのです。それでいいって思えるんです。
不思議!ユタカマジック!


初愛シリーズは一話24ページ、好きでいっぱいは一話16ページ。
あっという間です。だからこそですかね。
田中先生の描く2人だけの大切な瞬間(時間)が鮮烈に輝いています

たった16ページで行為に及ぶという必須課題をエロ漫画とは思えないほど自然に描いています。
おかずとしてのエロ漫画だから、男はヤリたい生き物だから、いくらでも前提条件は溢れているのに、あえてそれを使わない。
2人の心の距離をきちんと描きながら、行為に至るまでの流れを丁寧に大切に描く
作品自体に愛しさを感じます。

男のセリフも女のセリフも夢のようなものばかりですが、
きっとこのシーンの一部でも現実に起こっていて欲しい、いやきっとある、って思わせてくれるユタカマジック。
普通のエロ漫画ではまず味わえない、何とも言えない純愛への憧れが胸に沸き上がってきます。

ありそうでなさそうな、ふたりだけの時間。
実際にあるのかないのかは立証不可能。
だってふたりだけの世界の出来事だから。



好きでいっぱいは、2008年以降連載された作品を単行本化したものです。
絵柄に若干のムラがありますが、たぶん私は昔の画風が好きだと思います。(初出が書かれていないので不明)
髪の毛や輪郭がハッキリしている、例えば「好きの方法」「恋するふたり」「恋人のキス」あたりです。

初愛シリーズは特にですが、一枚絵っぽい画風というより、その瞬間を切り取るような画風になっています。
元々田中先生の近年の漫画は“瞬間の切り取り”を重視した絵作りになっていました。
その傾向が強くなっていると思うのです。
最近は、エロゲーの原画やライトノベルの挿絵のような、一枚絵のインパクトがそのまま漫画になっているような作品もあるように感じていて、バランスの取り方が人それぞれなのだと思わせてくれます。

私が好きな「ロマンス3」「しあわせエッチ」「ときめきエッチ」といった単行本の画風から大きく進化しています。
これは「好きなんだってば!!」から田中ユタカを追い続けてきた私からすると、作者の絵の変化に好みがはっきりしてきたことの現れかもしれません。


今作を読んでいても思いますが、恋人同士ってこんなにちゃんと思ってることを伝え合うものでしょうか?
行為の最中なんか特に。
きっと、恥ずかしいとか、相手に引かれるんじゃないかと思って言えなかったりするのでは。
でも、ユタカワールドの登場人物は違います。
これでもかと体当たりのコミュニケーションします。
漫画ならではの誇張はあるけれど、もしかしたらこういう“裸のコミュニケーション”こそが心の繋がりの秘訣かもしれません。


ぜひ聞いてみたいことがあります。
この漫画を非童貞オタクが読んだらどういう感想を持つか

チェリーボーイだった読者が初体験を済ませ行為が当たり前になったとき、
田中ユタカ先生の漫画をどう受け止めているのだろうか。
あるいは、非童貞のオタクがたまたま書店で見つけた先生の漫画を買って読んだとき、どう思うのか。

現実はこんなじゃないよ」って醒めてしまうのだろうか。
それでもユタカワールドが好きだ」って再リスペクトするのだろうか。
あるいは「こういう恋がしたかった!」って悔いるのだろうか。
もっと彼女を愛したい!」って決意を新たにするのだろうか。

二次元(漫画やアニメなどの創作)と三次元(現実)の区別が誰よりも付いてるからこそ、オタクは二次元を選ぶ訳です。
もっと言えば、振り切れたオタクは二次元を選ぶとき、そこにもう一つの対比として三次元は出てこないと思います。
単純に「二次元が好き」
そこに三次元が絡む余地がありません。
当然、比べることもありません。
極論ですが、『三次元と比べて二次元の方が好きだから二次元を選んでるオタク』はまだまだステージが低いと思います。(極論ですよー!)
行きつくところまでいったオタクは、二次元を選ぶとき三次元と比較なんてしませんよって。

こう書くと、お前は三次元に興味がないのか、と思われるかも。
でも、好きになった女性にはアプローチするし、自分から告白もします。そんなに頻繁に恋をしてませんけど…
好きじゃない女性には性欲がまったく沸かないという変態なだけです。
田中ユタカ先生のマンガに16歳かそこらで洗礼を受けた私は、AVやエロ本に興味のないド変態になってしまいました。
(誤解無いように言っておきますが、先生の読者がみんなこうなる訳じゃありません!w 僕が特殊なだけです!)

だから、特殊な感性を持った私には非童貞が田中ユタカ作品を読んだらどう思うのか、気になって仕方ない!
ぜひ、コメントでもメッセージでもお寄せ下さい。

また、俺も同意する!、という賛同のコメントも歓迎。
貴方の田中ユタカ漫画に対する熱い想い、聞かせて下さい。


漫画本編にほとんど触れて無くてごめんなさい。

田中先生のマンガはとにかく好きなのです。
どこが好きって言うより、感覚的に全てが好きなんです

こんな愛しい作品を残してくれて田中ユタカ先生、ありがとうございます。
これからも応援し続けます。