どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

普段は、しがないパートタイマーですが、フリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
芸人さんや声優さんとお仕事させていただいてます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。


現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』


久々の更新です。(先月書いてなかった……)
ご無沙汰しております。

今回は、ハイレゾ時代にあると便利、ネットワークオーディオの相棒NASを取り上げます。


ネットワークオーディオをやるときに必ず無いといけないのが、NASです。
NASは、ネットワーク上で認識できるHDDということで、そもそもオーディオのための機器ではありませんでした。

私は、LINNのネットワークプレイヤーをイベントで試聴する機会があり、そこで初めてNASというものを知りました。
まだネットワークオーディオがほとんど知られていなかった時代、山之内先生が孤軍奮闘に近い状態で尽力されていた頃です。

NASについてはバッファローの下記のサイトが分かり易いです。

・NASと○○○で、できるが広がる
http://buffalo.jp/products/digitalkaden/plus/nas/


いかがでしょうか。
NASってとても便利なんです。
私も初めて導入した頃は、PS3と連携してPCゲームのデモムービーをNAS経由で再生したり、写真のライブラリーを再生したりしてました。
いろんな機器からアクセスできるのが魅力ですよね。
設定すれば外出先からもアクセスできます。

しかし、その便利な機能の数々がネットワークオーディオの音質に影響しているらしいのです。
また、PC向けの機器であるため振動対策やノイズ対策などはオーディオの求める観点からすると甘いものが多々あったようです。

そこでオーディオ専用設計のNAS!
バッファローがDELAを発表し、イベントなどでその脅威の音質を実感した私は、「これは買い換えるしかないか!」と痛感した訳です。
しかし、DELAはなかなかに高価です。

・バッファロー、70万円超のオーディオ用NAS「N1Z」などハイレゾ新ブランド「DELA」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140221_636260.html

HDDモデルでも10万円台中盤から20万円前後。SSDモデルはなんと70万円台中盤から80万円!
PC用のNASが1万円台から購入できることを考えると、信じられないプライスですねw 
80倍ってなんだよww(僕の初導入したNASは9000円でした)
もちろんそれなりの理由があるし、極上の音質が体感できますが、私にはとても無理。

そこで、今まで使っていたメーカーと同じIOデータのRockDiskNextにしました。
これならRAIDに対応していませんが、専用機として設計されており値段も手頃です。
何より私が敬愛するかないまる先生が推薦しているというのが決め手になりました。


さて、RockDiskNextにすることにより音質の変化はどの程度なのか……!

以下にレポートしてきたいと思います。

【参考】
今まで使用していたNAS HDLP-S500
http://www.iodata.jp/product/hdd/lanhdd/hdlp-s/

なお、アクセス速度やレスポンスは明らかに良くなりました
LAN経由のデータコピー速度(PCから無線ルーターを介しての上り速度)は、7MB/sくらいだったのが12MB/sくらいに向上しています。
排熱ファンは両者ともありませんが、HDD動作音は明らか静かになりました。
また発熱もRockDiskNextの方が少ないです。
ネットワークオーディオに不要な数々の便利機能も管理画面でほぼ全部OFFにできます。

アルミ押し出しケースとスチール製シャーシは高級感が半端じゃありません。
ズッシリと重く信頼性が外観からも感じられます。


【音質の比較】

《フュージョン》(96/24) Beagle Kick 3rdシングル 「SAILING」より
・音像同士の分離感が向上
・解像感が向上、各パートがくっきりと描写される
・平坦でべったりした音場が立体感豊かになった
・微細な音の余韻や立ち上がりも丁寧に描写できるようになった

《オーケストラ》(CD) 光田康典 -MYTH-The Xenogears Orchestral Album
・奥行き感が向上。オーケストラ収録の広大なスタジオの高さまで感じられる
・倍音の表現がより繊細に美しく
・躍動感が向上し演奏のダイナミックな情感がよりリアルに感じられる

《ボーカル》 (96/24) 「 星刻の竜騎士 」オープニングテーマ「 聖剣なんていらない 」
・空気感を始めたとした生々しさが大幅に向上、息づかいまで聞こえてきそう!
・声の輪郭が厚みを持ちつつも余分な淀みが落とされてリアルになる
・歌手が身体全体を使って声を出していることが音からも伝わる!

※男性ボーカルでも試したが、同様の効果が得られた。
同じフォーマット(データ)なのにここまで臨場感が変わることに驚き!




総合すると、ぼんやりした音像がくっきりと鮮明になって、
ダイナミクスが向上し、周波数特性も上下にわずかに広がり(本来のソースの能力を引き出し)臨場感が向上する印象です。

ボードやインシュレーターで振動対策したときの音質向上に似ていて、
シールドを徹底し純度を高めたケーブルを使用したときに似た効果も合わせて感じられました。

ちなみに、RockDiskNextは小型チェストの上にホームセンターで買ってきた防振シートを敷いてその上に乗せています。
旧NASは防振シートの効果をあまり感じられませんでしたが、RockDiskNextは効果絶大!
専用NASはぜひとも、専用ボードやマットなどの上に乗せて対策をしてあげてください。


NASのグレードアップ、効果ありますよ!

私が替えたきっかけは、旧NASのアクセスやサーチの遅さが直接のきっかけでしたが、
『データを貯められればいいや』と特にこだわっていない方、ぜひオススメです。