2019/8/12
カシュガル駅に着き、構内のベンチで例の串刺しパン(再掲)を食べておりましたら、

私と同じ年代のバックパッカーさんが何か話しかけてきました。言葉がわからないと伝えると残念そう。様子を見るに、おそらく、食べるものを買いたかったんだと思う。意外なことに売店もないのよ、ここ…。大きな駅なのに。
駅の構内の写真を撮っておけば良かったんだけど、この頃ってちょっと不安を感じておりまして。鉄道駅が撮影禁止の国って多いでしょ。準軍事下にあったりすると、軍事施設扱いだから。ググってもウイグルで鉄道駅を撮影禁止と言う話は目にしなかったんだけど、用心してしまった。撮ってから公安に詰め寄られたら嫌じゃん。
でもいま改めてググったら、駅の写真はいくらでも出てくるので、問題なかったみたいだ。行く前にこういう調べ方しときゃ良かったのか。
FOURSQUARE City Guide さんから。「人員出口」の後ろに見えているのが公安の手続きをしてもらうブース。その後、左の入り口で荷物検査をして制限エリア内に入る。

それから駅舎に入るの。同じく FOURSQUARE City Guide さんから。

22時46分発の列車なのに、22時03分にアナウンスがあって改札に人が並び始めました。改札上に出ている掲示板を見る限り次の列車は私らのだけど、いくら何でも早くないかと思い、列に並んでいる人に私のチケットを見せて、『不安そうに何かを問いかける表情』で無言で訴えかけましたところ、その人たちはニコニコと頷いて、ここに並んでとジェスチャーしてくれました。
FOURSQUARE City Guide さんから。この写真ではがらんとしているこのスペースに、奥に見えている改札に向かってずらっと人が並んだんだ。

やがて改札が開きましたが、次々に人が引っかかる。「その改札機は壊れている」みたいな空気になり、人々が隣の改札に移動しました。私は一応、試しにチケットを通してみましたところ、通れました。引っかかった人は、チケットがアカンのでは? しかし、この期に及んで「このチケットでは乗れません」だったら大変だな~。たぶんそんなんじゃなくて、その自動改札が通れない技術的な問題があっただけだと思うけどさ。
改札を出た後、お目当てのホーム行くために地下道を通る。その地下道で大渋滞。なるほど、こりゃ、40分前に改札を開くわけですわ…。ホームに着いてから別方向に行く人たちもいたんだけど、別の列車に乗る人たち? 私らの列車の次って午前3時くらいのだったけど…? まさか待合室は0時で閉鎖して、その人らはホームで待たせるとか、そんなん? 私、いざとなったら駅が24時間開いているから待合室にいればいいのではとか思っていたけど、そういうもんでもないのかしら?
旅行記を読んでおりますと、ホテルを決めずに町に着いてウロウロしていたら公安に引っ付かれて、強制的に指定されたホテルに泊まらされ、出かけるたびに尾行がついて、早く町から出ていかせようと圧力をかけられた、なんて話もありました。それを読んだ時には「宿が見つからなかったら公安が何とかしてくれるという構図にも見える」とか言って笑っていたけど(笑い事じゃないんでしょうけど)、駅に泊まるなんて無理なのかな?
ホームから列車に乗り込むところは、GLOBALTIMESさんの Low-cost train service linking Kashgar, Hotan begins in Xinjiang の写真にある通り。(私は夜でしたが)

さて、列車は車両ごとに車掌さんがいます。乗り込む際には車掌さんにチケットを見せる。パスポートの提示も求められた。チケットにパスポート番号が記載されているから外国人だとわかるのかな。
これね(再掲)。

中は通路を挟んで2人掛け側と3人掛け側がありました。私の席は3人掛け側で、幸いなことに通路側の席でした。荷物は隣の席の男の子が網棚に上げてくれました。網棚はもういっぱいでしたが、こういう時は皆で協力し譲り合って何とかする空気。こういうのは残念ながら現代日本にはないなあ。
しばらくしたら公安の人が来たのでパスポートとチケットを出しましたが、話しかけられてもわからない…。小さくなって日本語で「ごめんなさい…」と言ったら、笑いながら手を振って、スマホの翻訳でやり取りしてくれた。「一人ですか?」「カシュガルの前はどこにいました?」「クチャには旅行?他の用事?」と。質問はこれだけでした。
左側は3人掛けです。

ウイグル独自の文化でゴミ捨てがどんなものなのか知らないんだけど、中国だと、列車内で落花生の殻とかのゴミは床に落としておいて、後でまとめて掃き清めるとか聞いたことがある。でもそんなの大昔の話らしいね。今はマナーが厳しい。車掌さんが恐ろしい迫力でゴミを回収していくのだ。
決して散らかしているわけではない、机の上にお行儀よく乗せてあるだけのカップラーメンの空き容器や空のペットボトルやお菓子の空き袋などを見ると車掌さんが「よこしなさいっ!」と回収する。親が座る座席の下の床に布を敷いて子どもが寝ていて、その奥に置いてあるゴミを見つけると、「どきなさいっ!」と子供を叩き起こして掃き掃除する。な、何もそこまで…。
でもおかげで車内は文字通りゴミひとつない。洗面台やお手洗いもとても清潔。皆きれいに使っているし、車掌さんがこまめに掃除しているんでしょう。こことは別に給湯コーナーもあるよ。カップラーメンを作ったりお茶を淹れたりで、お湯が必要なのね。

しかし硬座の夜行はちと厳しかった。椅子は硬いなりにOKなんですけど、若い男の子たちに囲まれていたのが致命的でした。荷物を上げてくれたりする親切で紳士的な良い子たちでしたが、何しろ若いから寝ないのよ~! 喋るし、笑うし、動き回るし、スマホでイヤフォンなしで音楽や映画を流すし。こっちの人ってイヤフォン使わない人も多いね。
それに、駅に着くたび車掌さんが駅名を大声で繰り返しながら巡回するのだ。寝過ごしちゃいけないからありがたいんだけど、寝ていたい人には…っ。そして、目を覚ました男の子たちがまた喋る、スマホで何か鳴らす、動き回る… やっと寝たと思えば無意識に寝心地の良さを求めてこちらのスペースを侵略する、足を乗せる、もたれてくる…。もうこっちが寝てらんない。周りの様子を見ていても、1人1席と言うより、3人がけを3人で使うとしか思っていないっぽい。
確か、この歩いている女性が車掌さんだったかと。右に写っているのが給湯機かな。

1つ前の新和駅で席から退散し、デッキに移動しました。床に座り込んでいる方がまだ楽だったわ。車掌さんに見とがめられたけど、チケットを見せて「次の駅で降りるので待機しています」的な身振りをしたら、「こっち側のドアが開きますよ」的なことを教えてくれました。