セルビア旅行記 48:さようならセルビア | 旅中毒

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2017/1/2

 

ノヴィ・サドに泊まれば良かったなあ、本当に。最初にもっとペトロヴァラディン要塞のこと、ちゃんと調べたら良かった。白状すると、外から見たこの姿だけでは、絶対に行きたいってほどには惹かれなかったんだよね。内部があんなに面白いとは思ってなかった。

 

 

前日にノヴィ・パザールから、ベオグラードじゃなくノヴィ・サドに行けば良かったんだよな。そしたら夜のノヴィ・サドも見れたし、朝早くから街歩きに出かけて、夕方までたっぷり要塞に時間を使うことができたのに。宿に荷物を預けておくのだってその方が楽だったのに。

 

まあ、仕方ない。次に来た時にそうすればいい。ノヴィ・サドがあるフルシュカ・ゴーラと呼ばれる地方は自然も美しいしワインの生産も盛んなので、ぜひ訪れたいですね。今回、北の方は全く見れていないしね。

 

さて、要塞を離れて、後ろ髪を引かれつつベオグラードに戻ります。あとは荷物を取りに宿まで戻って、空港に向かう。ベオグラードとノヴィ・サドの間の道は、私にとってはさほど楽しい景色ではありませんでした。町を離れると平原が続くばかりで。クラリエボとノヴィ・パザールとの間は山に囲まれた谷の道で、道中ずっと目の保養ができました。つまり私は起伏の激しい風景の方が好きなのでしょうな。平らでも、高原の景色は好きなんだけどな。何が違ったのかな。

 

空港に向かう途中で日が暮れていきました。

 

余裕をもって空港に着きましたので時間がある。現地通貨を使い切るために軽食でも…と、お料理を何にするか迷っていたら、レジの女の子が「こっちの方が伝統的な料理です」とアドバイスをくれました。観光客が望むものがよくわかっているのね 笑

 

お料理とビールをお願いして、先にビールをもらい、お料理が来る前に一本飲んでしまった。喉が渇いていたんだなあ。そう言えば、ノヴィ・サドではほとんど何も飲んでいなかったものね。てゆかこれ軽食じゃなかったわ、お腹いっぱいになったわ。豆は腹持ちしますね。

 

ところで、ノヴィ・パザールで出せなかった絵ハガキ、ベオグラードでも出す機会がなく、空港では「今日は郵便局は休業です」と言われてしまい、持ち帰ることになってしまいました。2年連続。

 

まだ開いていないチェックインカウンターの上のモニタには、ニコラ・テスラ博士のビデオが。

 

「私は紙の上にスケッチする前に、思考の上でアイデア全体を仕上げている。頭の中で装置の構造を変え、改良し、操作する」のだそうです。囲碁とか得意そう。

 

学生時代に訪れたナイアガラの滝のそばにテスラ博士の像があって、写真を撮ったっけな。ナイアガラの滝の発電所に彼の発明した発電機が採用された記念の像なのかな。


テスラはエジソンのライバルだった世紀の天才科学者・発明家なんだけど、少なくとも日本ではエジソンほど有名じゃないよねえ。エジソンとの確執は、エジソンが直流送電、テスラが交流送電を提案して対立していたからだそうで、最終的にはテスラの交流送電が広まっております。この戦いに際してエジソンが繰り広げたテスラ陣営へのネガキャンの凄まじさは有名。中でも、交流送電の危険さを訴えるためにエジソンが発明した電気椅子で囚人を処刑するパフォーマンスはひどくて、一発で人が死ぬほど危険だと証明するはずが、電圧不足から繰り返し電撃を加えてなぶり殺しする結果となり、批判を集めたとか。今なら人道的に絶対許されないよね、そんな実験…。時代だなあ。

 

 

空港に向かう間に日が暮れたはずなんだけど、東に飛んでいくのでお日さまに追いついてしまった。


お夜食はパスタにしました。


イスタンブールの街並み。

 

関空とイスタンブールの直行便は廃止になりましたので、トルコ航空に乗ることも当分ないんだろうな。トルコ航空のファンってわけじゃないんだけど、関空を深夜に発つ便はトルコ航空とエミレーツだけだったので、非常に残念。これからエミレーツが混むようになるのかなあ。

 

昼食。

 

何を見ようとしたのか思い出せないけど、きれいなので写真を撮っておいたらしい。

 

 

と、幸いなことに最後も何事もなく終わってしまったセルビア旅行でした。

 

今回は足掛け13日の長めのお休みをいただいておりましたので(奇跡)、助かりましたよ。セルビアは比較的大きな国ですからね。9日間とかだったら、ノヴィ・パザールまで足を延ばすことはできても、ツルナ・レカ修道院は諦めていたんじゃないかと思いますわ。あんな面白い場所を!

 

そうそう、今回訪れた中で特に良かったのは、マナシア修道院、マグリッチ城、ツルナ・レカ修道院(順不同)。それとゴルバッツ要塞ね。中に入れなかったからちょっとだけ下がるけど、ほぼ同列。


改めて振り返ると、ほぼ修道院と城塞と旧市街にしか行っておらんのですが、実に充実した楽しい旅行でした。好きなものばかり見て回るのだから楽しいわよね、そりゃ。

以前は首都にある主要な美術館や博物館は一応チェックしておかないと、って思ってましたけど、最近はもういいやって思うようになりましてね。それこそニコラ・テスラ博物館とか見てみたかったけど、短い期間に大金をかけてるんだから、より好きなものに集中しようと思うようになりまして。

 

 

とにかく、これでやっと今年の年末のポルトガル旅行に集中できる…。