とうやっこのブログ

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☆熊本市の医療法人清和会~水前寺とうや病院~のブログ☆
行事やスポーツクラブの活動報告などをご紹介!!

令和6年5月土曜健康サロン
テーマ:「社会背景と栄養障害の変遷」
講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生 
一品料理:「シュプリームクロワッサン風」


5月18日の土曜健康サロンは14名の参加者で開催となりました。



テーマは「社会背景と栄養障害の変遷」でした。


摂取した栄養素が体内で十分に消化吸収されず、

新陳代謝が順調に行われない状態を「栄養障害」といい、

栄養障害が多様化している現代では

体重(BMI)のみの栄養評価では不十分で

「内臓脂肪は少なく筋肉量は多く」というような「質」が重要、とのことです。
 

 

肥満がもとで糖尿病や高血圧などの様々な生活習慣病は

心・脳疾患などを引き起こし死亡率も高くなり注意が必要ですが、

一方で高齢者は少し太っていた方が好影響(=肥満パラドックス)であると話されました。


また肥満や老化は慢性炎症の一つであり、

同時に栄養障害も進行していくとの事で

生活習慣病も栄養面から予防していくことが大切だと
話されました。
 

※慢性炎症…体の傷ついた部分の組織が障害に反応して起こる炎症反応で
急性炎症と慢性炎症がある。
慢性炎症は緩やかに持続してなかなか治らず生活習慣病の発症や
老化に深く関わっているといわれている。食事の影響も指摘されている。


 

栄養部からの一品料理は

「シュプリームクロワッサン風」

 


ニューヨークのベーカリーで誕生したハイブリッドスイーツで
今回はクロワッサンのパイ生地の代わりに春巻きの皮を使って
作られていました。
何層にも渦巻状に巻いて焼かれてあり、

とても美しく仕上がっていました。


参加者の方々にも大変喜んで頂いた土曜健康サロンとなりました。

レシピはこちら↓


 

地域交流推進室 た ニコニコ

令和6年4月土曜健康サロン
テーマ:「アナログ世代のデジタル化」
講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生
一品料理:「土鍋筍ごはん」


桜の花も咲き散りゆくこの時期、4月20日の土曜健康サロンは雨天の中
14名の参加者での開催となりました。

今回は会場が変わり、当院の関連施設である老人保健施設シルバーピア水前寺の
4階会議室で行われました。

テーマは「アナログ世代のデジタル化」でした。




身近なデジタル化として、

インターネットやスマートフォンの普及、

また今は心電図機能が付いた腕時計のスマートウォッチもあり、
手のひらサイズの万能ツールで即時に知りたい情報を手に入れる事ができ

人々の生活様式を一新しました。
 

そして少子高齢化で国民の医療費が増加している現代、

医療もDX※の導入がなされているそうです。
 

※DX(デジタルトランスフォーメーション)

デジタル技術を用いて、製品やサービス、ビジネスモデルや組織を変革し

競争優位性の確立と新たな価値を創出するための取り組み

このように世の中が人口減少等で足りない部分を

人工知能(AI)とロボット技術でカバーする時代に代わっていきます。


しかし、これからの人が行う医療の方向性としては

AIには無い探究心や予防医療への尽力、長期的ケアや予後への考察ができるスキルや経験が重要であり、

「心の通う医療には連続性が必要である。ケアはアナログ的でありたい」と話されました。
 

最後のスライドに映し出された

「AIが愛(心・愛情)を持った時ヒトの存在意義は?」

との先生の言葉が印象に残る土曜健康サロンでした。



栄養部からの一品料理は「土鍋筍ごはん」

 

旬の食材である筍を使い家庭でも簡単にできるレシピで、

トッピングに木の芽が添えてあり、色鮮やかに仕上げられていました。


春野菜は冬の寒い時期を耐え抜いて旬を迎えるための栄養がたっぷりと含まれていて、
筍にはうまみ成分のアミノ酸や食物繊維が多く便通の改善に効果的との事です。
 

季節感あるレシピに参加者の方々にも喜んで頂いた土曜健康サロンでした。
 

食べ過ぎは消化不良の原因になるので適量を心がけてください。

またカリウムが豊富なので腎機能が低下している場合は摂り過ぎないよう注意が必要です。

 

レシピはこちら↓

 

地域交流推進室 た ニコニコ

 

令和6年3月土曜健康サロン
テーマ:「飢餓で長寿の謎」
講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生
一品料理:「桜あんムース」


冷え込みを感じるこの時期、

3月16日の土曜健康サロンは参加者11名での開催となりました。


 

今回のテーマは「飢餓で長寿の謎」でした。

 

 

「食べることは生きること」と言われているが
BMIが高い肥満傾向にある方は日常生活動作が低下しやすく、

介護面に関しては痩せている高齢者は認知機能が悪化しやすいが、

逆に肥満傾向は認知機能低下を抑えるとの事。
 

しかし「カロリー制限で長寿」との説もあり、その理由として

過栄養で人の体内に発生する活性酸素の増加で

様々な臓器障害が起きるが「飢餓状態(※1)」になると

オートファジー(※2)の誘導による筋肉の融解が起こり

臓器機能障害が回避されるとのこと。
 

食事の過少(肥満か痩せ)が人の健康状態や寿命の延伸有無への影響の線引きとして、

「高齢者においては75歳でギアチェンジし、しっかり食べて寝たきりにならずに

健康長寿を目指していくことが大事」と話される。

※1 飢餓状態

…ここではファスティング(断食)を例に挙げられる。

※2 オートファジー

…細胞内の不要な物質を分解する仕組み。

リサイクルシステムですべての真核生物にみられる。
「Auto:自ら」「Phagy:食べる」=自食作用とも言われる。


栄養部からの一品料理は「桜あんムース」。

この時季ならではの桜餡と桜花の塩漬けを使用したスイーツでした。

桜餡は白餡に桜花の塩漬けを加えたもので

甘塩っぱい風味があるそうです。

桜の花びらにはビタミンA、Bが含まれており、

香りはリラックス・安眠が期待されるとの事で

参加者の皆さんにも大変喜んで頂いた土曜健康サロンでした。

 


レシピはこちら↓



地域交流推進室 た ニコニコ