とうやっこのブログ

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☆熊本市の医療法人清和会~水前寺とうや病院~のブログ☆
行事やスポーツクラブの活動報告などをご紹介!!

令和6年12月 土曜健康サロン

テーマ:「免疫力の強化 ~温己治身~」

講   師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生     

一品料理:「甘酒とオートミールのりんごケーキ」

 

12月の土曜健康サロンは15名の参加者で開催となりました。

 

テーマは「免疫力の強化~温己治身~」でした。

 

12月になり、いよいよ感染症シーズンが到来しました。感染症に罹らないように

するためには免疫力は大事ですよね。しかし、免疫も老化するのだそうです。

実際に帯状疱疹も50歳以上から急増するそうです。

 

 

 

血液成分の中のリンパ球数が少ないと感染症に罹りやすいと話されました。

 

栄養状態が悪いと、リンパ球の数は減ってしまうとの事です。

当たり前のことですが、しっかり食べてしっかり動く人=免疫力が高いという事ですね。

 

フレイル状態の人はワクチンの効果が出にくいという研究もあるとの事でした。

感染症に罹ると熱が出ますが「発熱」というのは体の生体防御に有利に働くそうです。病原菌の増殖を抑制したり、白血球の機能や、免疫応答を促進する効果があるとの事です。体内の熱の発生源は骨格筋が59%占めているそうです。

 

高齢になると筋肉量が少なくなるので、体温が低くなり免疫力も低下してしまいます。

最近は若い人も運動不足など原因で筋肉量が減少し、低体温の人が増えているのだそうです。

 

 

体温を上げるためには、汗ばむくらいのウォーキングや入浴がお勧めとの事でした。

運動・食事・入浴で体温を上げ、免疫力をアップし、感染症に罹りにくい体づくりをすることが大切という事を学びました。まさに「己を温め、身体を治す」ですね。

 

栄養部からの一品料理「甘酒とオートミールのりんごケーキ」でした。

発酵食品の甘酒は飲む点滴・美容液と言われるように栄養豊富です。オートミールは食物繊維たっぷりで鉄・カルシウムなども豊富に含まれています。

りんごはビタミンCが多く、食べごたえもあり、まさに腸活にぴったりのスイーツでした。

 

 

地域交流推進室 い ニコニコ

令和6年11月 土曜健康サロン

 テーマ:「在宅医療を知ろう」

講   師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生     

一品料理:「柿ようかん」 

 

11月の土曜健康サロンは13名の参加者で開催となりました。

テーマは「在宅医療を知ろう」でした。

 

日本の寿命は右肩上がりに伸びていますが、出生数は上昇せず少子高齢化が進んでいます。

多くの医療・介護費は高齢者に費やされていますが、その財源を担っている現役世代が少なくなっている事で財源不足に陥っている現状があると話されました。

 

熊本県は平均寿命と健康寿命の差が大きいとの事です。介護が必要になる主な原因は、認知症や脳血管疾患が多いそうですが、これらの病気は介護を必要とする期間が長くなります。その分医療費や介護費用が高くなってくるという事です。2025年問題と以前から言われていますが、いよいよ来年です。

 

 

 

健康寿命を延ばすにはフレイル予防が大事と話されました。

また、自分が病気になった時どういった治療を選択するのか、最期の時をどのように過ごしたいかをあらかじめ早い段階から伝えたり、書いておいたりすることが大切だそうです。それにより、本人の意思が尊重され、家族や医療スタッフ、本人にとっても最善のケアが選択できるからです。

 

このような対話のプロセスをアドバンスケアプランニング=人生会議と言い、熊本市でも「人生会議セミナー」が開催されています。最近では「生活の質 Quality of Life」と同じように「死の質 Quality of Death」も大切であるとの事でした。

 

在宅医療のポイントとしては

・疾患を含めていろいろな相談ができる地域のかかりつけ医を見つける

・自分を理解しているケアマネジャーを見つける

・人生会議を開く

・自分の健康(命)に無頓着にならない

を上げられました。

 

これからの時代は医療・介護費削減の為にも、自分の為にも介護予防を行い、自分の意思を周囲に伝えておく事が大切だと改めて感じた土曜健康サロンとなりました。

 

栄養部からの一品料理「柿ようかん」でした。

柿にはビタミンCが多く含まれており、風邪・貧血予防、シミを防ぐ予防があるそうです。

柿の優しい甘さと抹茶のほろ苦さが合わさった上品な味でした。

見た目も赤や黄色の紅葉が散りばめられており、秋を感じる美しい一品でした。

 

 

 

地域交流推進室 い ニコニコ

 

 

令和6年9月 土曜健康サロン

テーマ:「令和の米騒動に透える(みえる)将来への不安」

講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生     

一品料理:「兎のスイートポテト」

 

9月の土曜健康サロンは初めて参加する方を含め、13名での参加者で開催となりました。

昔は米が貧富の差を生み、石高制や秀吉の太閤検地などでもわかるように、歴史にも深く関係していました。

※石高制…お金ではなく米の収穫量で土地の価値を測る制度

 

第2次世界大戦後は食糧事情が変化したこともあり、米の消費量は減ってきているそうです。粉食奨励運動がおき、パン食の導入、肉食文化が浸透したことが影響しているようです。

また、その後の減反政策や米販売の自由化により、米農家自体が減ってきているとの事。米を作るために必要な、肥料や農機具、燃料代は上昇しているのに、米の価格は変わらないという事も米農家をやめる一因となっているそうです。

日本人はやっぱり、お米じゃなきゃと思うのですが...

 

 

炭水化物の代表ともいえる白米は糖の吸収に優れた食材です。しかし、飽食の時代である現在では急激に血糖値が上がってしまう白米には問題もあるようです。血糖値が緩やかに上昇させるには、雑穀米がお勧めとの事。食物繊維を摂ることで緩やかに血糖値を上昇させることができるからです。

 

また、米を作るには多くの水が必要になるそうです。ですから、雨の多い日本を含むアジアが米の産地となっているわけですね。

豊富にありそうな水ですが、実は、日本は水ストレスが高いのだそうです。

※水ストレス…1人当たりの年間使用可能水量あるいは年利用量を河川など潜在年利用可能量で除いた値、数値が高いほど水不足の状態を表す

今話題の半導体製造にも、多量の水が必要になってくると話されました。そうなると、熊本は水の都だからと大丈夫と安心してはいられないのかもしれません。

「水」は限りなくあるものではなく、この熊本の水を大切にしなければならないと本日の話を聞いて改めて感じました。

 

 

 

 

栄養部からの一品料理「兎のスイートポテト」

 

 

中秋の名月の時に患者さんに提供したメニューを

少しアレンジしたものだそうです。うさぎさんの可愛い姿に食べるのがもったいないくらい♡

お芋の優しい甘さとバターの風味が合わさって、気持ちもほっこりする美味しい一品でした。

 

地域交流推進室 い ニコニコ