東京国立近代美術館で開催中の「企画展 アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」でこれは、と思う作品、《女(Ⅰ)》の主観レビューをお届けします。
画面には、はっきりとした輪郭線で区切られた有機的かつ幾何学的な形態が組み合わされています。
身体や背景が角ばった線や渦巻状のパターンで構成されており、プリミティブな力強さを感じます。
また、鋭く伸びる線や反復する曲線は、内的エネルギーを想起させます。
つまり、本作は写実的な人体ではなく、女性という存在を構成する感情や力を再編成したイメージといえるのではないでしょうか。
それは、制作当時の時代背景を考えると、「見る側の視線に従属する女性像」からの離脱でもあり、女性自身の内部から立ち上がる主体的な表現といえます。
芥川沙織の強い自己主張を示す作品です。
芥川(間所)沙織(1955)《女(Ⅰ)》東京国立近代美術館





