KAGAYA/星空の世界 天空の贈り物 | パラレル

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そごう美術館で開催中の「KAGAYA/星空の世界 天空の贈り物」展へ行って来ました。

世界中を駆け巡り、絶えず変化する星空を絵や写真、映像やプラネタリウム番組など様々なかたちで表現するKAGAYA。

天文普及にも力を注ぎ、人々に星空の魅力を伝え続けています。

 

本展は、KAGAYAの代表的な写真作品、新作32点含む約100点を一挙に展示するものです。

 

展覧会の構成は以下の通りです。

 

四季の星空

月のある空

オーロラ

天の川を追う星の旅

天空を映す

一瞬の宇宙

映像作品

 

KAGAYAは言います。

撮り続けるのは、花は散り、雲は流れて消えてしまうから。

万物は流転してひと時もとどまることはありません。

少し物寂しい気もしますが、私にとってはその変化こそが魅力なのです。

桜の季節が終わると紫陽花、蛍、ひまわり、紅葉、雪・・・。

一年が駆け抜けてゆき、再び桜の季節が巡ってきます。

再び巡ってきたその季節はかつて見たものと同じでしょうか。

いえ、そこにはいつも新しい出会いがあります。

だから追い続けるのです。

KAGAYA《夢色の軌道ー桜ー》(京都府 2017年4月9日04時18分)

KAGAYA《夢色の軌道ー雪ー》(京都府 2023年1月24日18時11分)

KAGAYA《風の通り道》(北海道、礼文島 2022年7月1日19時00分)

KAGAYA《星空の宝石たち》(北海道 2017年1月19日21時23分)

 

夕暮れ空に三日月を見つけ、ハッとしていいものを見たと小さな幸せを感じたことはありませんか。

私はこれを天空の贈り物とよんでいます。

まだ明るい夕暮れの空に細い月を探したり、大きな満月が昇ってくるのを待ったり。

日ごとに見える時間も形も変わる月を追うのは楽しいものです。

私は月を見つけると、その表情にまるで見守られているような、その輝きに勇気づけられているような気になることがあります。

KAGAYA《月の窓》(和歌山県 2023年1月25日21時21分)

KAGAYA《満月の砂丘》(鳥取県 2018年12月22日18時33分)

KAGAYA《神磯の月》(茨城県 2017年1月25日05時19分)

 

オーロラは空の現象の中でもたいへん幻想的で予想がつかないものです。

まるで命が宿っているかのような動きを見ていると、壮大な宇宙に語りかけられ、その詩を聞いているような気になることもあります。

何十夜とオーロラを見てきましたが、見るたびに新しい発見があり、まだまだ見たこともないオーロラがあり、将来どのようなオーロラに出会えるのか、楽しみにしています。

KAGAYA《天と地の交響楽》(アイスランド 2019年10月6日21時59分(UT))

KAGAYA《銀河の果ての南極光》(ニュージーランド、南島 2015年4月16日07時47分(UT))

KAGAYA《天空のパレット》(ノルウェー 2023年9月14日20時07分(UT))

 

夜空は宇宙を見渡す窓。

その窓からの景色は、北へ南へと旅をすると少しずつ変化します。

しかし、地球上どこまで行っても天の川は続いていて、夜空に見えていました。

それは、この地球が天の川に包まれているからなのです。

KAGAYA《星空の特等席》(千葉県 2017年2月7日05時07分)

KAGAYA《幻の銀河橋》(北海道 2016年5月27日22時30分)

KAGAYA《タッチ・ザ・スカイ》(オーストラル諸島 2017年9月26日19時46分(UT))

KAGAYA《天空のロザリオ》(2015年4月14日07時15分(UT))

 

風が止み、水鏡が色鮮やかな空を映すとき、まるで天空の庭に立ったようだと思うことがあります。

この光景が見えるのは、地球が宇宙のオアシス、水の惑星であることの証なのです。

KAGAYA《鏡面世界に浮かぶ》(アイスランド 2023年10月16日13時59分(UT))

KAGAYA《小さな楽園》(チューク諸島、ジープ島 2018年9月4日08時45分(UT))

KAGAYA《セレスティアル・ゲート》(チューク諸島、ジープ島 2018年9月4日16時46分(UT))

 

すべての天体は軌道を描いていて、二度と同じ配列に戻ることはありません。

空を見上げるだけで、私たちは一瞬の宇宙の目撃者になれるのです。

KAGAYA《秒間の軌跡》(長野県 2021年12月14日04時04分)

KAGAYA《太陽の翼》(アメリカ、アイダホ州 2017年8月21日17時32分(UT))

KAGAYA《宇を翔ける》(沖縄県、沖縄本島 2018年1月18日06時11分38秒)

KAGAYA《銀河のほとりで》(ボリビア、ウユニ塩湖 2016年1月15日07時25分(UT))

 

以上の展示とは別に、KAGAYAが撮影した迫力にあふれる新作映像作品を体験できるコーナーが新設されています。

美しい音楽とともに、16mの大画面へ投映されます。

美しい写真や、臨場感あるれる映像作品を通して、はるかなる星空の世界を楽しんでみてはいかがですか。

 

 

 

 

 

 

 

会期:2024年5月1日(水)-7月1日(月)

会場:そごう美術館

   〒220-8510 神奈川県横浜市西区高島2丁目18-1そごう横浜店6F

開館時間:午前10時-午後8時

   ※入館は閉館の30分前まで

休館日:会期中無休

主催:そごう美術館

後援:神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会

協力:株式会社河出書房新社、コニカミノルタプラネラリアYOKOHAMA、ソニーグループ株式会社(50音順)

特別協力:株式会社広済堂ネクスト

協賛:株式会社そごう・西武