今回は札幌、中野、神奈川、八王子の4ヶ所に行けた。
オープニングは以前より短め。
緑のドットの集合体が、翼を広げたような形になり、
青の球体がセンターにきて幕が開く。
声は出せない、聞こえないはず、なのに、
会場の興奮と心の叫びが聞こえた気がした。
札幌では実際声を出している人達もいた。
それほど待ち望んでいた気持ちもわかるし、
色んな気持ちと興奮が入り混じったオープニング。
1曲目は『ぶーしゃかLOOP』
太いベースで8ビートに乗せながら始まったぶーしゃか。
Mi Sa Oとサンプリングされたイントロも細かい。
途中から登場した、真子さん、上杉さんが、岡村ちゃんの両脇に。
みんなで手拍子したペンペン草。
八王子では2階から見ていたけれど、
照明が岡村ちゃんの手の動きを上下にカチカチ変えていたのを発見できた。
2曲目はアルバム『操』から『成功と挫折』
ファンクとメタルでヘヴィーなサウンド！
特に♫欠陥品のようさbaby♫で4拍強めのスネアの入れ方、
間奏のMETAのGravetrippin’ばりの田口くんのGソロは圧巻！
最終日は歌の入りをうっかり忘れ慌てた感じが人間味溢れて最高。
そしてアルバム曲順通りの『インテリア』『ステップアップLOVE』
曲間なし前奏かぶせる流れ。
インテリアのシャッフルサウンドは鳥肌が立つほど。
打ち込みドラムと生音を融合させたセンスもたまらない。
インテリアをどかして、大きなタンスを右にどかすような振りも面白かった。
まだ前半なのに見せ場を作るように畳みかける『ステップアップLOVE』
爆発するように裏拍に入れるシンセ！
独特の重低音が内臓にまで響き、これぞ岡村サウンド！
しかしその後クールダウンさせるように『ぐーぐーちょきちょき』
5/18の中野では、ステージにあがる階段が用意され、
何事？と思っていると、芸術家の会田誠さん、ブロスの前田さん、近藤さん、
カメラマンの三浦憲治さんがステージに。
岡村ちゃんが歌っているところを皆さんで次々と撮影。
岡村ちゃんはカメラ目線で歌い続ける。
ひとつのショーとして観せているようだった。
神奈川県民ホールでは、最後の三三七拍子で応援団長感増してた。
声が出せないなりにコール&レスポンスを考えてくれた岡村ちゃん。
ぐーと言ったら、の振りなどもみんなで。
子供から大人まで楽しめるシーンが終始和やか。
そして『俺だけのバッシュー』
実はこの曲、札幌で初聴き。
したーい、したーい、のところで、
脚を開きクネクネさせ、更にいやらしい手つきで痙攣しながら近寄ってきて、
思わず後ろにのけぞってしまった。
上手のアンプで腰を上下に動かし
眼鏡をはずし、じっとりこちらを見る表情が昔の悪い顔（笑）
デビュー当時から見てる親友と
あの顔！昔の岡村ちゃんだよやっぱり！
と会場を出たあと話せたのもまた幸せな時間だった。
前半最後は照明が明るくなり、大きな手拍子から始まる『少年サタデー』
会場の後ろまで届くような笑顔が印象的。
八王子では、マイクを横にしてハンドル操作するような激しい動きも。
初めて見たのは、後ろにスサーのあと、
前にかかと伸ばしながら、スサースサーって進んでて、
前スサーってできるもの？と不思議に思った。
セッションは、プレイヤー個人の力量発揮。
ファンク、フュージョン、ロックを交えた演奏でソロの聴かせどころもあり。
今回、ドラムの佐藤さんの演奏に、耳を傾けることが多かった。
スネアがパキっとしていて、メリハリある音が好みだった。
上杉さん何小節伸ばすの？ってくらいの肺活量の凄さにも拍手。
中盤はカヴァーから。
追悼Bill Withersで『Use Me』
オルガンの旋律とリフが特徴的。
ソウルフルで声量に厚みのある岡村ちゃんだからこそ歌いこなせる曲。
昔からブラックやソウルが根底にあるとあらためて。
次にマーチン先輩に提供した『Luv or Trup』は
テンポ早めにセクシー度倍増。
ただ抱きあいたいーで本当にぎゅーっと抱きしめていて、
ベイベ全員抱きしめられてるなって思うほど。
アウトロから繋がるような『家庭教師』も、
セレブリティでも同じ流れで披露したけれど、
コンコンコンの音が大きめなのも良かった。
最後に決める手のポーズと共に照明がスッと消えるのが芸術的。
『カルアミルク』は心待ちにしているベイベが多く、
前奏と間奏で拍手、更に二重に拍手の波が押し寄せる。
八王子では、肩に右手を置いて、下に徐々に下がって、
最後に両手を広げたあと、両手からめ、
手首を持って、持たれた手がパッと開いたのが綺麗だった。
『彼氏になって優しくなって』
芸術的なシュートを八王子では2階のほうに決めていて、
2階の前にいた方がちゃんとキャッチしていたのが微笑ましかった！
私の前にいたおじさまは、岡村ちゃんに手を振っていた。
この曲も照明が明るくなるので、2階でも岡村ちゃんからきっと見えてたはず。
『Out of Blue』
My girl My girl フー！のあと、ピースして満面の表情。
札幌の時は上手に来ることが多く、
深々とお辞儀をする姿が今も忘れられない。
デビュー曲を今もこうして大事に歌うところが沁みる。
突然このツアーで洗練され、シュッとカッコ良くなったベースの横りん。
MCでは「皆さんの心の声は届いてます」
「外は低気圧だけど、岡村さんのDATEは高気圧」
など、オンボーカル岡村靖幸ー！に至るまで心が籠ったMCに感激。
『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』
イントロのアコギのコードの押さえ方、難しいのにとても滑らかで見惚れてしまう。
光がさすような照明に、岡村ちゃんの笑顔も輝いて、
悲しい歌ではないのに泣けてしまう。
続いて『だいすき』
上杉さん、真子さんが、左右にジャンプしたりステップ踏んだり、
演奏だけではなく、一緒に盛り上げてくださってる姿に心打たれた。
ピアノの前奏が美しいビリー・ジョエルの『New York State Of Mind』
ニューヨークのところを神奈川、中野、八王子に変えたり、その度に拍手が湧く。
間奏のサックスも哀愁があって聴き入ってしまう。
八王子では更にビリー・ジョエル追加で『Just the Way You Are』
カヴァーより個人的にご本人の歌が聴きたいけれど
岡村ちゃんの声質に合っていて、後半につれてどんどん声量が増すの
すごいなぁと思いながら聴いた。
やっとご本人の曲『赤裸々なほどやましく』
札幌の時の♫吹っ飛んだ〜はぁ〜だ〜はぁ〜♫がずっと忘れられなくて、
クセ強すぎてニヤニヤが止まらなかった。
『愛はおしゃれじゃない』がくると、もう終わるんだなぁって寂しくなる。
神奈川、つまり、その
中野、ボクモテたい！
八王子、あの、あのですね、モテたい！
最終日の八王子は2階も3階も！と上をずっと見上げて歌っていた。
JBの床についた足をスライドしながらの有名なステップパターンも披露。
ラスト『ビバナミダ』は富士子さんと一緒に飛び跳ねる。
4つ打ちでエレクトロなドファンクなサウンド！
大きな会場がクラブ化する勢い！
アウトロに向かって、札幌の時は「北海道ぉおおおお！」と叫び、
中野の時は中野中野ながのながのぉおおお、長野になり、
八王子も八王子ぃいいいと絶叫。
投げキッスも濃厚に。
札幌と神奈川では、舌を出して、両方の人差し指を舌につけて差し出したり、
最終日は特に全員に行き渡るように投げキッス。
そでにはける時、名残惜しそうに後ろをチラッと振り返った岡村ちゃん。
その一瞬に今までの想いが溢れてしまった。
今回のツアーは昨年かなわなかったツアー『操』
延期や中止も重なり、会場をおさえるのも大変だったと思います。
開催に関しての制限、感染予防対策に向けてのスタッフの動員、
さまざまなご苦労がある中、私たちベイベに全身全霊で素晴らしい歌、
エンタメを届けてくださり、心から感謝を申し上げます。
ご家族、お仕事の関係で、たくさんのベイベが、ツアーに参加できないこと、
きっと、近藤さんや、岡村ちゃんは理解してくださってるはず。
私のこのレポートも、行けなかった人達に、少しでも臨場感が伝わればと思います。
2021岡村靖幸ツアー『操』
3/21 (日) LINE CUBE SHIBUYA
3/29 (月) 中野サンプラザ
3/30 (火) 中野サンプラザ
4/10 (土) 名古屋市公会堂
4/19 (月) 札幌カナモトホール
4/22 (木) 神戸国際会館こくさいホール
4/29 (木) 福岡市民会館
5/3 (月) トークネットホール仙台
5/18 (火)中野サンプラザ
6/12 (土) 神奈川県民ホール
6/24(木) J:COMホール八王子
【セットリスト】
1.ぶーしゃかLOOP
2.成功と挫折
3.インテリア
4.ステップアップLOVE
5.ぐーぐーちょきちょき
6.俺だけのバッシュー
7.少年サタデー
〜セッション〜
8.Use Me（Bill Withers）
9.Luv or Trup（鈴木雅之）
10.家庭教師
11.カルアミルク ※LINE CUBE SHIBUYA『Lion Heart』
12.彼氏になって優しくなって
13.Out of Blue
〜横りんMC〜
14.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
15.だいすき
16.New York State Of Mind （Billy Joel）
17. Just the Way You Are（Billy Joel）※八王子のみ
18.赤裸々なほどやましく
19.愛はおしゃれじゃない
20.ビバナミダ
Guitar:田口慎二
Bass:横倉和夫
Trumpet:真子陽地
Sax:上杉雄一
Drums:佐藤大輔
Keyboard:大古富士子
Manipulator:米田浩徳