劇場公演の転換点となるか | ~ 48Gの地平線 ~ Project No.1024

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基本的にクソヲタの無駄話です。同じタイトルでYouTubeで48グループについて話をしています。

私が知る限り、特殊なイベント公演でない通常の劇場公演を公式のチケット販売ルートでない一般のチケットセラー(プレイガイド)から販売するのは、48G史上において初なのではないかと思う。
旧来のAKBチケットセンターで劇場公演のチケットの販売をしていた唯一の姉妹グループであるNMB48がついにチケットセンターを離れるテストを始めた、と見ることもできるだろう。

正直、発足当初からAKSでなく吉本傘下のNMB48は真っ先に独自の方式に移行してもおかしくないと思っていたが、意に反して最後までチケットセンターに残っていた。

AKBのチケットセンターに実装されていない機能として「購入済みチケットのリセール」がある。
このため、チケットのキャンセルが発生すると当日の劇場で人力で再販作業をするという、いわゆる「キャンセル待ち」対応が必要となっていた、

しかし現在のチケットセラーのサイトでは、その名称の差異こそあれ、チケットのキャンセルと再販売の仕組みがあり劇場スタッフ人力によるチケット再販のオペレーションはない。

これには売る側にも買う側にもメリットがあり、売る側には再販の人力オペレーションが不要になること、買う側には当日に現地まで行って並んだが買えなかったという徒労がなくなること、というwin-winのメリットがある。

今回、NMB48が行うチケットぴあでの販売にはNMB48への会員登録が必要だという要素は見られなかった。チケットぴあのアカウントがあれば誰でも買える完全な一般販売の形式に見える。

将来的には、SKE48、STU48などが行っているファンクラブアカウントと連動しての販売が実施されるとは思うが、それらの不要な「一般販売」という方式は方向性としてアリだと感じる。

当然、ファンクラブへの誘導要素としてファンクラブ会員への先行販売は必要と思うが、そのフェーズの販売で完売しなかった場合や、キャンセルチケットの再販については一般販売のフェーズで販売するのはアリだと思う。
先行販売でのキャンセル分を一般販売すれば、急用によってキャンセルされた前方良席が一般販売される可能性がある。
ファンクラブ会員でない一般人が一般販売で最前列に入る、という夢のあるサプライズが発生し、その人を完全にこちら側に引き込むwことができるからだ。

ファンクラブ一次販売で完売しない場合があるグループは是非ともこの方式を検討して欲しいと思います。細々とではありますが、新規ファンの獲得には効果があると思います。

そして、何故NMB48はこのタイミングでチケットセンターを離脱する事を邪推させるような劇場公演チケットの販売を試すのか。

さらに邪推を深めれば、
AKB48そのものがチケットセンターを廃止する可能性が考えられなくはない。

システムの運営維持は、ある程度の稼働規模がないとコスト高になることは自明。ゲームアプリがユーザー数減少によってサービス終了するのと同じ。
AKB48「グループ」チケットセンターは、4グループの離脱によって明らかに利用ユーザー数は減少している。
自前のチケットセンターの維持はコスト高になり、AKB48自体がチケットの販売を外部のチケットセラーに委託した方がコスト削減になる、ということは容易に推測できる。
そのためにNMB48に出て行ってもらう準備を進めている、というのは成り立たない推測ではない。

それによって、コンサートチケットを買ったが行かれない状況になった場合にキャンセルすることができるようになったり、劇場公演のあのバカらしい「キャンセル待ち」の煩わしさから解放されるならチケットを買う側として歓迎できる。

一般販売の可能性を広げるという点。
チケットのキャンセルとリセールが整備されるという点。

これらの点でNMB48がチケットぴあに移行するのは歓迎できるものであると共に、
AKB48のチケットがチケットセンター扱いでなくなる可能性も推測させるこの事象は、私としてはとてもポジティブに捉えています。

これがチケット販売の転換点になることを期待します。