SKE48のストラテジー | ~ 48Gの地平線 ~ Project No.1024

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基本的にクソヲタの無駄話です。同じタイトルでYouTubeで48グループについて話をしています。

SKE48は2/29発売の32ndシングル「愛のホログラム」のセンターに、前作に続いて末永桜花を起用してきた。



近年、48Gにおいて2作連続で同一メンバーがセンターを務める例は珍しい。

以前からここに書いているが、私はセンターのメンバーは一定期間固定すべき、という考え方だ。
その理由は、世間一般に「このグループにはこの子」というイメージが定着していないグループではセンターを変更してもなんら効果はなく、グループのイメージを薄めて没個性化させるだけ、と思うからだ。

このブログを見る人は、少なくとも48の6グループのどこかのグループやあるメンバーに興味がある人のはずだが、6グループの最新シングルのタイトルとセンターを全て即答できる人はかなりの少数であるはずだ。
下手をすると1つのグループのタイトルとセンターしか言えないという人が多数派かもしれない。

その状態で、前作の情報を知らないグループにおいて「次作のセンターは○○」と言われても「へぇそうなんだ、知らんけど」でしかない。
48のグループやメンバーに興味のある人がその調子なのだから、48に興味のない世間一般に対してセンターの交代は全く意味のないことなのは説明の必要もないだろう。

変更は、従前の内容を知っていてこそ「変わった」と認識できる。
それまでを知らなければ変わったことにすら気づけない。

だからこそ、まずは「このグループのセンターはこの子」というイメージの定着が必要。それは即ちそのグループのイメージのビジュアライズである。
グループ名を聞いてイメージできる具体的なものがなければ記憶のしようがないし、興味など持てるはずもない。
そのためにセンターを一定期間固定し「このグループにはこの子がいる」というイメージを作ることから始めないとならない、と思うのだ。

グループ全体のイメージが一般に定着していないのに、センターの変更、選抜の変更、を行うのは既存のメンバーとそのファンの不満を抑えるためのガス抜きでしかない。
身内のためのマスターベーションに対して世間は興味を示さないだろう。


ではSKE48は末永桜花を「SKE48の顔」として定着させるつもりなのか?というと、それは若干怪しい。
今回、フロントエンドのメンバーから林美澪を外すという不可解なポジショニングを行った。
この春にやっと高校生になる林美澪はSKE48の今後の10年間、中長期戦略において最も重要な位置にいるメンバーであることは誰の目にも疑いの余地はない。

目先の売り上げ云々ではなく、3年後4年後の効果を想定するのであれば、必ず人目に付く位置に置き続けて「SKEに林あり」のイメージは作って行かなくてはならないはずなのだ。
そのひとつの事象をもってSKEに中長期戦略が
ない、と断ずるのは余りに短絡だとは思うが、だからといって末永桜花の2作連続センターが中期的な戦略に基づくのか?という点にも疑問符は付く。

だが、しかし

連続センターが非常に珍しくなった昨今の48において、末永桜花が2作連続でSKE48のセンターを務めるという事実。
これは無意味ではない。

SKE48を末永桜花で売るんだ、という意志は見える。

末永桜花はコンビニの季節の新商品ではない。
外したら別のものをまた出せばいい、という無責任な目新しさを期待したものではないということは分かる。

彼女自身が言う。
「前作の『好きになっちゃった』では歌番組に一度も呼んでもらえず、TVで披露する機会がなかった」

SKE運営のゼストはもう一度末永桜花で行く。
彼女のセンターでもう一度行く。

運営はその判断をした。
試されるのは彼女自身。
前作を上回る結果を出せなければ、その次はないかもしれない。

SKE48は末永桜花で行く。


これだけは揺らぐことのない事実。
再び、SKE48は彼女に託された。

彼女自身が過去の自分を越える。

4年に1度の2/29、
SKE48と末永桜花はもう一度挑戦します。