TOYOTA presents AKB48チーム8全国ツアー
~47の素敵な街へ~
チーム8結成4周年記念祭in日本ガイシホール
しあわせのエイト祭り
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チーム8結成4周年記念祭in日本ガイシホール
しあわせのエイト祭り
AKB48 チーム8 愛知県代表 / チーム4
歌田 初夏 。
私がチーム8ツアー日本ガイシホールに来た理由、と言っても過言ではありません。
このコンサートでは、ずっと、歌田初夏を見ていました。
歌田初夏がステージ上にいる限り、歌田初夏を見ていました。
歌田初夏がステージ上にいる限り、歌田初夏を見ていました。
歌田初夏は「覚醒」するのか。
歌田初夏は、変わることはありませんでした。
2つの公演を見終わって思うのは、
少なくとも、外面的には変わったところはあまり見られませんでした。
少なくとも、外面的には変わったところはあまり見られませんでした。
チーム8ツアーの恒例となっている、地元メンバーのソロ曲。
この日の歌田は、昼公演の前座の1曲目。
本当にトップバッターとして観客の前でマイクを握りました。
そして、彼女が歌うその曲は、「初日」。
「私は立ってる。
憧れていたステージ。 大歓声、拍手と熱気、の中。」
「厳しいレッスン。
自分の壁乗り越えて迎えた今日、チャンスの幕が開く。」
「一人だけ踊れずに、帰り道泣いた日もある。」
「思うように歌えずに、自信を失った日もある。」
憧れていたステージ。 大歓声、拍手と熱気、の中。」
「厳しいレッスン。
自分の壁乗り越えて迎えた今日、チャンスの幕が開く。」
「一人だけ踊れずに、帰り道泣いた日もある。」
「思うように歌えずに、自信を失った日もある。」
歌田初夏は、もう、この先の歌詞を言葉にできませんでした。
あまりに、
あまりに今の自分がそのままに歌詞になっているために、
歌田初夏は溢れる涙を抑えられずに歌えませんでした。
私はとても残念でした。
歌田は、歌える子なんです。
あまり知られていないと思いますが、チーム8でも屈指のボーカリストです。
中野や横山にも引けを取らず、後藤萌咲と張り合える声を持っています。
歌田は、歌える子なんです。
あまり知られていないと思いますが、チーム8でも屈指のボーカリストです。
中野や横山にも引けを取らず、後藤萌咲と張り合える声を持っています。
私はそれをこの日本ガイシホールでチーム8のファンに知らしめて欲しかった。
歌って踊れるその姿を、
横山が「一緒にやりたい」と名指しにするその訳を、
ここで高らかに披露して欲しかった。
歌田は歌えませんでした。
ですが、
彼女はファンの心に、自分の思いを伝えることができたと思います。
音程を外し、泣きじゃくりながら必死に歌うその姿で、
会場の観客全てに「歌田初夏」を伝えることができたと思います。
彼女からは、「伸び代」しか見えません。
誰もが彼女を見て、「未完成だ」と感じたことでしょう。
歌田初夏と比べれば、小栗有以などはかなり完成した域に達している「出来上がっている」メンバーに見えてきます。
今の彼女には、出来あがったものは何もない。
今の歌田初夏には、可能性しかない。
泣きながら初日を歌う彼女を見て、誰もが「がんばれ」と思ったはずです。
彼女には、見る者を巻き込んで「応援したい」と思わせる不思議な未完成感があります。
彼女には、見る者を巻き込んで「応援したい」と思わせる不思議な未完成感があります。
本当に、これほどまでに「見ていて可能性を感じる」というメンバーは珍しいと思います。
人が変わるためのトリガーは、ひとそれぞれです。
何が彼女の扉を開けるための鍵となるのか。
どういうカタチの鍵が彼女のロックパターンに差さるのか。
そして、開かれた扉の向こう側にいる歌田初夏とは、
どんなメンバーなのか。
それは今は分かりません。
そうなのですが、この日の彼女はそれだけではなかったのです。
私は見たと思います。
彼女が今までには見せなかった表情をする場面を。
彼女が今までには見せなかった表情をする場面を。
センターでソロの歌割りを歌い切り、他のメンバーとは異なるポジションのダンスを踊り切った彼女が、
今までには見せたことのない、満たされた表情で観客席を見る姿。
今までには見せたことのない、満たされた表情で観客席を見る姿。
いつものように、少し頬を膨らませて不安気に周りを見る、ということをせず、
息をゆっくりと吐いて、少し微笑んで日本ガイシホールの観客席を真っすぐに見る。
それはまだ、「自信」と呼べるものではないのかもしれません。
ですが、
彼女は確かに、何かを掴んだように見えました。
歌田初夏は、このコンサートでは変わることはありませんでした。
このコンサートでの彼女は、
変わるのではなく、新しいものを手に入れた、
ということのようです。
彼女の地元の日本ガイシホールのステージで、
足下のポジションナンバーが「0」と書かれた場所に立って、
足下のポジションナンバーが「0」と書かれた場所に立って、
歌って、踊って、出し切ったことで、
彼女は「何か」を得たようです。
今はまだ、私たちには良く見えない「何か」を。
だって、
歌田初夏はあんな顔を見せたことは今までにはなかったのです。
その答えは、きっとこれからの彼女が見せてくれるに違いないのです。
