マスコミの罪には同感 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

僕自身も、ネット記事などに反論することは山のようにある。それは間違いが多いし、そのような報道が誤解されかねないからである。

 

マスコミの報道は一方的である。こう報道したいという方向にもっていく。その多くは、関心がもたれる方向であり、医療問題だとほとんど医療者たたきの内容である。医療者よりも、医療者でないほうが多いから、多数派に受ける記事をかくことが正解になるからだ。

 

もちろん、何が正解なのかはマスコミはわかっている。わかっていても、かたよった報道を繰り返す。

 

岩田健太郎氏に関しては、ダメなところにはどんどん批判記事を書く。コロナの初期に、ダイヤモンドプリンセス号での対応にいらだち、かなりの批判をした。彼の言うことはもっともではあるが、「みんな頑張っているよね。」というスタンスの人からは、受け入れがたい人である。

 

責任を初期研修医におしつけて、幕をひこうとしている病院はおかしい。僕もそう思うし、多くの医師も同じ意見だろう。

 

本当に問題なのは、入院させてからの対応だろうと思う。でも、そこを言及するマスコミはほとんどいない。初期研修医が悪かったんだと言うことで終わりにしておくほうが、世間受けしやすく、納得してもらいやすいからだ。