真実は違うところにありそう | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

研修医が悪い。このような論調が続いているが、たぶん研修医の対応はしかたないと思う。

 

入院させた後に、けっこう問題がありそうだ。入院に至った時に、研修医しか関与していないこともありえない。上級医が絶対にかかわっているはずだ。そこの対応が悪いのに、最初にみた研修医の責任にされたのでは、本当に研修医が気の毒としかいいようがない。

 

なぜ治療が遅れてしまったのか。これには内部の事情もあるようなのだけど、あまりおおっぴらには報道されていないようだ。いや、あえて隠されて報道され、研修医の責任に帰着させようとしているのかもしれない。

 

仮に研修医に全責任があったとしても、記者会見にでてくるトップレベルの人たちは、「研修医には責任はなく、すべて指導者の管理能力がなかったことが原因です」というようなことは言ってもらいたい。病院としては、研修医に責任を押し付ければ、その処分だけで病院は安泰だろうと思っているのではなかろうか。そのほうがよっぽど怖い話だ。

 

記者会見して他人に押し付けるんだ。山内証券が倒産したときに記者会見を見習えと言いたい。トップは基本すべての責任をとるものだろう。

山内証券社長記者会見

 

ひとつだけ言えることがある。もうこの病院には研修医は来なくなるだろう。