僕は耳鼻科医で、手話通訳者ではありません | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

このブログでも書いているのですが、手話通訳士資格をもっています。しかし、自分は耳鼻科開業医であり、手話通訳をすることはほとんどありません。このため、手話通訳士という資格はなくても、何も困りません。

 

このブログにおいて、手話通訳のことをよく書きます。とくに、医療分野の手話通訳に関しては、日本を代表するオピニオンリーダーだと思っています。ですから、このブログを通じて、そのような発言もしています。自分よりも医療分野の手話通訳に詳しい人はほとんどいないのです。

 

ここのブログで、「医療の手話通訳」に関して意見を言っても、多くの手話通訳者には相手にされないと思います。たかが、医者が手話通訳の話を知ったかぶりして言うんじゃないと最初からバカにされるでしょう。

 

そこに、「自分は手話通訳士です」と言ったとたんに相手の態度が変わると思います。今も手話通訳資格を取るまでに、10年近い年数をかけている人も多いのですから、手話通訳に真剣にとりくみ、その業界に詳しいことは一瞬で理解してもらえるからです。そういう意味で、手話通訳士資格は役にたっているのです。

 

医師は本業で忙しいから、手話をちょっとかじったぐらいで、手話通訳のことを語るなと思われてしまいます。ちょっとかじったレベルではないことが、この手話通訳士資格で容易に想像できるのです。

 

僕自身、手話通訳制度のいい面も、悪い面もわかっています。いろんな欠点もあり、そこをなおしていくべきでしょう。このブログで「手話通訳制度のここが問題である」と発言したときに、この手話通訳士という資格の有無が、自分の発言に重みをあたえ、真摯に受け止めてもらえるようになります。

 

一素人が円安について語るのと、経済アナリストなる肩書のある人が語るのでは重みがまったく違ってくるようなものです。

 

現在手話通訳を行うのは、どうしてもやる人がいないときぐらい。年に1回あるかどうかです。ろう者の患者はけっこうくるので、毎日手話は使っていますが、手話通訳をすることはほとんどありません。